今日は早起きして妻の実家の近くにある天然温泉で、オープンと同時に入湯して命の洗濯。
肌の調子も良好です。
ランチはやはり地元で。
少し車で走りますが、古い街並みが残る有松へ。
かの有名な桶狭間古戦場の近くにある「鴨ラーメン専門店 酒楽亭 空庵」。
葦簀屋根のアプローチの奥に、長暖簾と格子の引き戸。
店の入口はその格子の向こうの階段を上ったところ。
看板が無ければ、ここがラーメン屋とはわからない、住宅街の隠れ家的なお店です。
先客は3組。
客席は靴を脱いで上がる畳の座敷です。
厨房とはカウンターを隔てていて、ラーメンの上げ下げのオペレーションが手間取る事もあって、回転の効率は良くありません。
しかし、落ち着いた和の雰囲気と、美しい庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたいというのが、この店の主人の考えのように見て取れます。
30分弱待って、カウンター席に案内されました。
注文は定番の「鴨はちらーめん」にしました。
北海道産鴨と飛魚のスープ。
漁師町大井の醤油で味付けたもの。
麺はねり切り自家製玉子麺という口上です。
それ以外のメニューは、梅白醤油、塩山椒、彩り納豆、塩トリュフなどいずれもユニークで、創作性の高いものばかり。
替玉とは別に、追加の「まぜそば」というものがあり、セロリ、イカスミ、ラムカレーなど、店主のアイデアが光ります。
ご飯ものも鴨を活かした創作性の高い料理。
メニューをあれこれと眺めて感心しているうちにラーメンが出来たようです。
髭を蓄えた風貌ですが、話せば人懐っこい店主が目の前で寿司下駄のような特製のラーメン盆にセットして、目の前に出してくれます。
丼の脇にはこの店の特徴である「季節の食材を使ったプチ料理」が添えられていて、全体の印象はとても華やかで、いわゆる「インスタ映え」のビジュアルです。
深みのある醤油スープにピンク色の鴨肉のアクセント。
その下にはお麩。
センターには山椒の実がトッピングされています。
まずはスープを一口。
飛魚のアゴ出汁に鴨風味。個性的なようでいて、エグ味もくさみもない整った味わいです。
美しく盛り付けられた自家製の玉子麺は、細麺ストレート。
喉越しも良く、スープとの相性もバッチリです。
時折感じる山椒の爽やかな香りと、ライトな痺れが好印象。
柔らかく、味わい深い鴨肉。
美味しい出汁をたっぷりと含んだお麩。
中盤で卓上の焦がし七味をインして味変。
そのまま一気に寄り切りました。
最後に、小皿の上の6種類のプチ料理でお口直し。
どれも美味しくて、ラーメン屋の域を超えた小料理屋のような印象です。
これで一杯860円。
しかもPayPayのランチ割引20%が適用になって、とてもお安く頂けました。
店を出ると、行列は一段と伸びていました。
空庵 (ラーメン / 有松駅、中京競馬場前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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