土曜日の朝、お気に入りの「中華ソバ 篤々」の店主のTwitterで
「煮干し出汁の仕上がりが納得のいく状態ではないため臨時休業にします」
というお報せがありました。
プロとはいえ、妥協しない店主の姿勢に改めて感心しました。
「こんなことがあれば、きっと明日の煮干し出汁は意地でもレベルの高いものになるはず」
と勝手に想像した私は、日曜日に食べに行こうと楽しみにしていました。
案の定、夜には
「スープの下準備にもうひと手間加えて明日の準備をしました」
と呟きが。
これで明日の訪問は確定です。
翌日曜日、所用を済ませてから11時ちょっと前にお店に着きましたが、タッチの差で一回転目の入店はならず、二回転目の先頭でウエイティング。
30度をゆうに超える炎天下で待つこと25分。ようやく案内されました。
今日は食数限定のイカ煮干しを使った「裏ニボ」もまだありましたが、今日は店主渾身のリベンジとなる定番の「煮干しソバ」の一択です。
絶賛ダイエット中ですが、煮玉子トッピングは欠かせません。
食券を奥さんに渡しながら、私は「麺固め」でオーダーします。
目の前で作られるラーメンを、今か今かと待ち遠しい時間も楽しい。
程なくしてカウンターの前に置かれた煮干しソバは、いつもと同じビジュアルながら、心なしかいつもよりもご主人のパワーを感じます。
まずはスープをひと口。
「あー、やっぱり旨いなぁ」
としみじみ感じます。
隣で食べている、妻も三男も同様に頷いています。
デフォルトでも固めの茹で加減ですが、更に固めに茹でてもらった菅野製麺所の麺は、小麦の風味をより感じる仕上がりです。
レアチャーシューは二枚入っていますが、熱が通って色が変わる前に一枚頂きます。
ラーメンには珍しいお麩のトッピングは、ナルトとは似て非なる可愛さ。
中盤に、いつも通り煮玉子に「箸入れの儀」。
しっかりとした弾力にあわやスープの返り血を浴びそうになりましたが、無事に割ることができました。
玉子の黄身の甘みがラーメンの味変。
更に卓上の山椒を加えて、一気に寄り切ります。
もちろん店主渾身のスープを残すわけはありません。
カロリーと塩分に煩い妻も、この店のスープだけは「飲み干し公認」なのです。
大満足の日曜日のブランチ。
店主ご夫妻に「ごちそうさま」と告げ、お店を出ると、気温は一段と上がっていました。
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