仕事の関係で、私は家族よりも一足先に帰京します。
新幹線に乗る前に、お義母さんの主催でみんなが大好きな鰻のランチ。
密を避けて11時の開店に合わせての予約を入れました。
2年ぶりの訪問になる「うなぎ和食 しら河 今池ガスビル店」は、もちろんコロナ対策仕様となっていました。
入口での検温と手指消毒を経て、アクリル板が設置されたテーブル席へ案内されます。
オーダーはもちろん名物「しら河のひつまぶし」。
2年ぶりの帰省ですから、もちろんひつまぶしも2年ぶり。
う巻と肝焼きを頼み、息子たちとシェアしました。
いつもなら生ビールを頼むところですが、緊急事態宣言下ではそのお楽しみはありません。
もっとも、断酒中の私には好都合とも言えます。
ほどなくひつまぶしが運ばれてきました。
アクリル板があると、ホール係のみなさんも配膳が大変です。
テーブルの端に座っていた私が引き取って、奥の席に回します。
お櫃の蓋を開け、待望のひつまぶしと2年ぶりのご対面。
ひつまぶしと言えば、仕上げのお茶漬け。
薬味の生山葵、刻みネギ、刻み海苔がセットでついてきます。
しかも、これはお代わり可能。
ひつまぶしにはお吸い物が付きません。
私は肝吸いをオプションで頼みました。
お櫃ご飯の上にみっしりと敷き詰められた、鰻の蒲焼。
濃い目の甘辛いタレを使い、直焼きでこんがりと焦げ目を付けた焼き加減。
カリッとした食感が実に美味なのです。
お茶碗によそい、最初はそのまま頂きます。
山葵とネギは、お茶漬けにしなくても使うのが私流。
肝吸いにも箸を付けます。
やっぱり美味しい。
2回ほどそのまま頂いた後、お茶漬けにします。
お茶漬けといっても、かけるのは普通のお茶ではありません。
鰻とタレ、薬味をみごとに調和させ引き立たせるこだわりの吸茶。
薄味の出汁をベ―スに豊かな薫りを加えたオリジナルです。
お茶づけにすることで、食味の変化が楽しめるのはもちろん、カリッと香ばしい鰻が、柔らかくなって、新たな風味が生まれるのです。
「うな茶」というスタイルは、各地にありますが、やはり名古屋の「ひつまぶし」が「うな茶」には最もふさわしいと感じます。
最後の一杯。
まだ鰻もご飯もたっぷり残っています。
サラサラと啜れば、いつの間にかお腹はいっぱいです。
お茶もお代わりができます。
鰹の風味が、お吸い物とはまた違った味わいがあるので、蕎麦湯のように最後にいただきます。
短い滞在でしたが、2年ぶりの帰省で、元気そうな母と義母にも会えました。
緊急事態宣言は継続中ですので、ほとんど家での食事でしたが、外食も楽しむことができ、2年ぶりに東京を離れた非日常を過ごせたこともあって、楽しい夏休みとなりました。
うなぎ和食 しら河 今池ガスビル店 (うなぎ / 今池駅、千種駅、車道駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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