残業続きで夜に食事を取ろうとすると、手軽に食べられる麺類になりがちです。
新橋界隈で夜でも定食が食べられるところはないかと探したところ、見つけたのが銀座ナインのわらじ家。
ランチは何度も来たことがある銀座ナインで、この店の存在も知っていましたが、夜はてっきり居酒屋かと思っていました。
なんと昼も夜も通し営業の定食屋さんだったのです。
灯台下暗しとは、このこと。
暖簾をくぐって店内へ。
定食とは別に、単品のおかずが色々選べるようです。
カウンターにのっている大皿とメニューを見比べながら、注文を思案。
迷った末、さば味噌煮定食に白菜の玉子綴じを付けました。
厨房をワンオペで仕切るのは年配のご主人。
おかずは火を入れて温めてくれます。
寡黙ながらも、話すと優しい人柄が伝わります。夜にご飯と味噌汁、お新香の付いた、きちんとした定食が650円~780円で銀座で食べられるとは驚きです。
たくあんは古漬けのようです。
まずは味噌汁から。
煮詰まった濃い味噌汁が、B級グルメの私には好ましい。
もちろんサバの味噌煮も白菜の玉子綴じもオン・ザ・ライスで頂きます。
しっかり味の滲みたさば味噌煮は、「おふくろの味」ならぬ「おやじの味」といったところでしょうか。
たくあんの古漬けは意外にも甘みのあるものでした。
食べている最中にひじき煮が出て来ました。
これも定食に含まれていたのです。
ご常連と思しきお一人様のお客さんが多いようです。
知らなければ来ない銀座の端っこの地下の食堂で、黙々と「親父の味」を食べています。
きっと、ホッとできる大切な場所なのでしょう。
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