妙に暑いし、昨日一日自転車で出歩いて疲れていたので、なんとなく出かけるのが億劫だったのですが、蕎麦屋で軽くつまんで一杯なら悪く無いか、と重たい腰を上げて天神橋筋商店街へ。
天五の路地裏にあるそば処 大喜。
かなり古い昭和の下町蕎麦屋。
暖簾をくぐって店内をぐるりと見渡します。
天満の住民がお昼ご飯を食べに来ている、とわかる地元密着型。
私は予定通りビールを。
アテになりそうなものを、とメニューを眺めますが、どうもピンときません。
そんな中からとりあえず板わさ。
そして出てきたのはやはり焼きカマボコ。
どうしてこれが出てくるのか未だに謎。
焼きカマボコが嫌いな訳ではありませんが、どうして白いカマボコじゃないのかな。
メニューの中に見慣れない文字。
かしわなたね。
おそらく親子丼のアタマ、東京でいうところの親子煮であろうと見当を付けてホールのオジサンに質問します。
「これって親子丼の上に乗っかってるやつですよね?」
「ええ、かしわなたねやから」
と滑舌の悪い早口で答えます。
イマイチ会話が成立していないようですが、なんとなく当たっているようなので、そのかしわなたねなるものを注文。
するとまたもや私の度肝を抜く食べ物が出てきました。
確かに鶏と葱の玉子とじですが、吸い物のように妙に汁っぽく、しかもお椀に入っています。
東京なら深めの皿に入って出てくるもの。
一口食べてみてまた驚きました。
味が薄いんです。
というか、薄いんじゃなくて、これはかけの汁。
どうやらこれはかしわとじそばのそば抜き、東京で言う天抜きや鴨抜きらしきもののようです。
親子丼のご飯抜きとは思えないダシの味。
東京の蕎麦屋ではお目にかかれない、私の今日の蕎麦屋呑みの全景。
かなり想定外の展開となりましたが、大阪に来て一年半、まだ知らないこともあるものだ、と気を取り直して〆の蕎麦を頼むことにしました。
メニューにあった大喜そばというのが気になったので再び質問。
今度はオバサン。
「それは海老天一本と卵がついてる天ざるみたいなもんやね。天ざるは海老天二本と野菜天やけど、それが多くて食べられへん人がこれを頼むんですわ。ツユにつけて食べるんですよ、ざるやから」
とオジサン同様滑舌の悪い早口でまくし立てます。
いまいち出てくる大喜そばのイメージが湧きませんが、730円で好物の卵も付いているなら良かろうと注文しました。
そして、朧気な私のイメージのぴったりの料理が出てきました。
蕎麦。
海老天。
薬味。
生卵。
まずは海老天を。
揚げ立てで良かった。
蕎麦を手繰ります。
特に期待はしていなかったので、想像通りの味。
天ぷらの油と混じってそれなりに美味。
生卵をツユに投入します。
粗めに溶いて蕎麦をつけて頂きます。
これが一番旨かった。
最後は蕎麦湯を入れて。
なんだかんだと不満はありましたが、結局完食完飲。
最後はやはり滑舌の悪い、しかしとてつもなく大きな声を出す青年にお会計をしてもらい店を後にしました。
食い倒れ大阪とはいえ蕎麦屋呑みは東京に限る、と改めて思いました。
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