ランチは福島の亜州食堂チョウクで漢方の効いた潮州肉骨茶を食べて回復しましたが、大事を取って夜も胃に優しいものを、とうどんを選択。
梅田で買い物をして、環状線で天満へ。
考えてみれば、今日の不調の原因は、天満の上川南店で日本酒を、ARLAZI (アルラージ)でレア物ハードリカーを飲み過ぎたから。
足を向けたのは天五中崎通の手打ちうどんこまいち。
そのARLAZI は目と鼻の先です。
18時から明け方4時まで営業という、呑兵衛にはもってこいの深夜食堂スタイルのお店。
もちろん〆のうどんを啜るも良し、アテを摘まんでもう一杯飲み直すのも良し。
私が暖簾をくぐった時は、私と同世代と思しきお客さんが一組早飲みで。
テレビでは大音量でボクシングが放送されています。
「今日、そんな試合あったっけ」
と訝しく思いましたが、実はこの店の女将は大阪出身のボクサー高山勝成の熱烈なサポーター。
テレビに映っていたのは、大晦日の試合の録画だったのです。
大きな冷蔵庫には作り置きのおかずやつまみ。
しかし、今日は飲まないと決めたので、ここからは選びません。
うどんは胃に優しいものを。
たまご好きの私はけいらんうどん。
居酒屋の一品も豊富ですが、寿司もあるのです。
蕎麦がうどんになっただけと思えば、東京の蕎麦屋飲み的に使える店。
今日は飲みませんが、うどんだけでは腹持ちが悪そうで、かといって丼も頼むと食べ過ぎだな、と悩んでいたところ。
渡りに船、とばかりに寿司を頼むことにしました。
鉄火巻。
そういえば昨日も上川南店で鉄火巻を食べたことを思い出しました。
うどん屋で、注文するとネタケースから魚を切って寿司が出てくる光景はそれなりに不思議。
醤油を刷毛で塗るのは、浪速の大衆寿司屋のお作法。
当たり前ですが、巻きたての旨さ。
鉄火巻を食べているうちに、けいらんうどんが出て来ました。
あんかけの玉子綴じ。
冷めにくいから、寒い時期にはぴったり。
玉子の固まり具合も文句ありません。
手打ちうどんは柔らかい大阪うどん。
喉越しも滑らかで、私の弱った胃にとても優しい。
一味も振って。
あんかけの出汁は最後まで暖かく、身体に滲み渡ります。
久し振りの完飲です。
ショートヘアの名物女将は、ビデオを見ながら酒枯れのようなダミ声で先客たちに高山勝成の応援演説。
いささか煩いですが、これもこの店ならではの光景です。
私はお会計のために席を立ちました。
「おおきに!ありがとう。ボクシングがやかましくしてゴメンナサイね」
常連でも無い私に、親しげに話しかけます。
自分がやかましいこともボクシングのビデオのボリュームが大きいこともわかっているのです。
浪速の下町のオカンの面目躍如。
今度は飲みに来よう。
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こまいち (うどん / 天神橋筋六丁目駅、天満駅、中崎町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.3
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