毎日寒さが厳しい大阪です。
徒歩通勤の道沿いにあるうどん一。
今月のうどんのメニューにふと目をやりました。
2月最初の平日ですから、今日が初日。
鴨うどんとは気になります。
暖簾をくぐって店の中へ。
寡黙で実直な店主は、時々ふらりと現れてはうどんの写真を撮る中年サラリーマンを覚えているでしょうか。
年季の入った昭和の下町うどん屋。
何を頼んでも美味しい大阪うどんを、庶民価格で出してくれるありがたいお店。
うどんができるまでの待ち時間はおでんをつまんで。
大根と平天。
薄口の出汁。
さりげなく青菜を彩りで添える店主の心遣い。
ここは一杯飲みにも使えるのです。
お待ちかねの鴨うどん。
まずはお出汁を一口。
鰹と昆布の浪速流。
丁寧な仕事です。
鴨肉にのっているのは柚子胡椒。
一切れが肉厚で大きい。
何かと思えばお麸でした。
これは好物。
出汁の旨味をたっぷり吸っています。
うどんは最近少なくなった正統派大阪うどん。
やや粘りがありながら、腰の強さは讃岐ほどではありません。
手打ちならではの不揃いな麺の切り口が好ましい。
鴨といえば葱。
鴨が葱を背負ってくる絵を撮ろうと思いましたが、これは葱が鴨を背負っているので失敗。
もちろんあっという間に完食完飲です。
お安いお代を支払って店の外へ。
明日は節分。
そういえば新地のお飾りも出ていました。
私は大阪で4回目の春を迎えることになります。
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