今日も最高気温は14度の予報。
そんな陽気につられてちょっと遠出してカレーを食べようと、同僚のM部長を誘いました。
「肥後橋のカルータラか西天満の森元のどっちにする?」
と訪ねました。
「西天満に行きましょう」
とM部長。
「そんなこと言って、食べれるのかなぁ」
久しぶりの訪問です。
辛口料理 森元。
店内は満席。
更に店内でも二人待ち。
会社から10分近くかかるので、やはり出遅れていまいます。
ドアには意外な張り紙。
ルーお代わり自由の店ですが、頑張っているママも物価の高騰には勝てないのですね。
景気回復も実感できず、庶民には世知辛い世の中です。
15分ほど待ってようやく入店です。
私の隣に座ったM部長は既に汗をかいています。
「空気中にスパイスが浮遊してるんですよ」
と花粉症みたいなことを言います。
私は合掛け。
ママのお勧め通り、まずはチキン、それからビーフを追い掛けするのが常道。
チキンカレー。
大きな手羽元が2つ。
旨そう。
スプーンだけで簡単に身がほぐれるトロトロに煮こまれたチキン。
しかし複雑なスパイスマジックでしっかりと辛いのです。
ご飯を半分食べた所で、ビーフカレーを追い掛けしてもらいました。
生卵もトッピング。
チキンも辛いのですがビーフの辛さはハンパありません。
たまご好きの私にとって、カレーにたまごは欠かせないアイテム。
カレーと卵は黄金の組み合わせだと信じているからです。
この濃厚な茶色がクセモノ。
柔らかい笑顔が素敵なマドンナのような美人ママですが、作るカレーはとんでもない辛さ。
生卵を崩して。
生卵を絡めて頂きます。
生卵の甘みなど全く効果が無いほど強烈なスパイシーカレー。
一気に発汗してきます。
先週食べたハチのインスパイア系南森町あのカレーを食べてもかかなかった汗が吹き出してきて、ハンカチで拭いながら食べ進みます。
隣ではM部長が、サウナに入っているのかと思うぐらい滝のように汗を滴らせています。
ここで再度チキンを少し追い掛け。
「お肉も入れていいですか?」
とママ。
「ええ、お願いします」
ルーお代わり自由のシステムは本当に素敵。
原材料費高騰でビーフは2回までのルールが導入されましたが、この激辛ビーフカレーを3回お代わり出来る猛者はそうはいないはずですから、事実上このルールはあってなきが如し。
激辛とはいいながら、ここのカレーは辛いだけではありません。
しっかりと肉の旨味も感じられ、大量の玉ねぎが甘みとコクを出しています。
そして素晴らしいスパイスの組み合わせ。
だからこそ
「また食べに来たい」
と思うのです。
ビーフとチキン、ルーも肉も混ざり合って混沌としてきました。
混ぜてこそのカレー、混ぜてこそのアジアン。
この小宇宙こそが合掛けの妙。
汗だくになりながらも、完食完飲です。
お会計を済ませての帰り道。
「いやー、よくあんなにビーフが食べられますね。僕は汗でビショビショですよ」
とM部長。
「あそこは確かに辛いけど、旨味があるよね。会社から近かったらもっと通ってるよ」
と言いながら、私はハンカチで頭を吹きます。
髪の毛はお風呂上がりのようにウェッティ。
首に巻いてきたマフラーも、帰りは要りませんでした。
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