梅新東の曽根崎にあって、愛嬌のあるマグロの頭が毎朝ディスプレイされています。
お店の駐車場を利用して、海の家のように簡易な店舗で火、木、金のランチタイムだけ営業します。
私が転勤後にランチ営業を始め、その時以来のお付き合いです。
マグロの切落しも朝から販売していて、ランチタイムには売り切れます。
かなりお得なのですが、通勤時に買うわけにもいかず、私は買ったことがありません。
すっかり行列の人気店となったこの店。
12時で既に満席、私は三組目。
仲卸だけあって、仕入れは抜群です。
明るく元気な接客も気持ちいお店。
15分待ちで着席です。
今日頼んだのは三色丼。
マグロ以外にその日のネタから二種類が選べます。
私はブリとカンパチとマグロの三色丼とあら汁を頼みました。
ここはご飯のデフォルトが300グラム。
少なめにしてもらいましたが、まだ250グラムあります。
それでも刺身が多すぎてご飯が見えません。
ワイルドな切り身のカンパチ。
そのカンパチを上回る超巨大なブリの切り身。
この二種類に隠れていますが、マグロはご飯一面に敷き詰められているのです。
これで1,000円。
築地場外なら2,500円から3,000円といったところでしょう。
あら汁がまた巨大。
食べきれない位のあらが入った巨大な汁椀。
こんな汁椀をどこで売っているのか、と思うくらい巨大です。
山葵を醤油に溶いて、丼の刺身にかけ回します。
早速頂きます。
脂ののったカンパチの歯応えのある食感。
これは旨い。
マグロは赤身や中トロなど色んな部位が無造作にぶつ切りでご飯にいっぱい敷き詰められています。、
けち臭いことを言わない、豪快な漁師丼のよう。
時々あら汁の様子も伺わないと機嫌を損ねられそうです。
こちらも処理に困るボリューム。
ブリ。
とてつもなく大きい。
これだけでご飯が一膳食べられそうです。
あら汁は食べても食べても全く減る気配を見せません。
濃厚な潮汁は、三色丼の強烈な脂を中和する働きがありますが、逆に私の胃を満腹へと追いやる危険な飲み物。
三色丼は中盤。
既に私は攻め込まれて、防戦一方の苦しい土俵です。
それでも三色丼は攻撃の手を緩めません。
まだまだマグロが出てきます。
嬉しい事に、あら汁には目玉がありました。
一服の清涼感。
もうひと息ですが、ご飯に比して、刺身の量は倍以上ありそうです。
ライスコントロールが求められる、贅沢な悩み。
しかも、もう満腹中枢が反応し始めました。
あら汁もやっつけなければなりません。
もう、修行の様相を呈してきました。
この期に及んで巨大なブリが目の前に立ちはだかります。
あと一息ですが、箸が止まりました。
まだ、こんなに刺身があります。
ご飯は後僅か。
デフォルトの300グラムにすれば、早々に満腹になってしまう一方で、250グラムだとご飯が足りないという始末。
ライスコントロールの腕前を問われる丼です。
20分以上の大相撲、なんとか大一番を制しました。
食べ終わって表に出ると小雨が降っています。
もうこの値段でこんな素晴らしいマグロ丼は食べられないな、と愛着の店を後にして、足早に会社に向かいました。
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