2018年3月2日金曜日

立石ハシゴ酒を息子に指南① まずは「宇ち多”」のもつ焼きからスタート。難度が高い作法と符牒もルールを覚えれば簡単

4月から新社会人として立石で一人暮らしを始める三男に、立石の歩き方を指南する週末の親子飲みという企画。
もちろん一軒目は関東もつ焼き界の聖地、宇ち多”から。


長きにわたり表と裏で行列が分かれていましたが、私が大阪に転勤している間に裏口に一本化されました。
行列は6人。これなら然程待たないでしょう。


暖簾の内側で立っていると
「何人?」
と声を掛けられます。
二人と答えると、先客のポジションを動かしてスペースを作ってくれます。
普通なら考えられないことですが、この店は譲り合いの精神。
自分が先客で動かなければいけないときも、気持ちよく動くのが作法。
開いたスペースに案内されます。
「かばんは前に抱えて、人にぶつからないようにするんだよ」
と指南。
案の定
「かばんは前にかかえて」
と二代目から厳しい指示が飛びます。
これも乗り越えなければいけない作法。
狭い椅子に並んで座り、注文。
忙しく歩き回るエリア担当の二代目を捕まえて
ビール煮込みと、お新香に生姜のっけてお酢!」
と告げます。
まごまごしていたら、いつまでたっても食べられません。


乾杯。


19時近い入店ですが、煮込みにはまだフワ(肺)もあって、意外。


一人だとちょっと多いお新香ですが、今日は二人なのでいいでしょう。
生姜のっけてお酢、という頼み方も意味不明のようでいて、そのまんま。
符牒を恐れることはないと指南します。


「何がありますか?」
私のように会社帰りの閉店間際に来る場合、今日は何が食べれるのか確認するのが肝要です。
もう売り切れている部位を頼むのはホール係にもお客にも労力の無駄。
メニューが無いこの店では、口頭での確認は重要です。
レバ、シロ、ガツ、アブラ。レバボイルもあるよ!」
今日二つ目の驚きは生(ボイル)があったこと。
遅い時間にはレアですが、もちろん注文します。
「お酢かける?」
「お願いします」
伝法な二代目の口調に押され気味ですが、これも下町酒場の良さ。

レバボイル
昔は「レバ生」といって、生で食べられたのですが、規制で食べられなくなってしまったので、ボイル。
残念な限り。


「この店は梅割りが名物なんだ」
と息子に教えます。
「メニューに宝焼酎って書いてあるだろ。焼酎のストレートなんだけど、それに梅エキスを垂らしてもらうのが梅割りなんだよ。ウイスキーストレートの代用飲料だな」
と蘊蓄。


頼んだ焼き物がようやく出てきました。
たぶん注文が通っていなかったのでしょう。
この店ではままある話。
アブラタレよく焼きシロタレよく焼き
「よく焼き」も符牒ですが、これもそのまんま。
もちろん美味しいのですが、見ただけで涎もの。


やっぱり宇ち多”は最高。


梅割りは零してくれるので、少し飲んだ頃合いで受け皿から移すのだ、とこれも指南。


お会計はお皿の数を数える回転寿司スタイル。
もちろんセンベロ価格です。


表口から退店。
エンジンも暖まったので、次なる店へ向かいます。





関連ランキング:もつ焼き | 京成立石駅青砥駅

 
夜総合点★★★☆☆ 3.6

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。