長らく工事していた虎ノ門駅の改良工事が更に進み、今日は新しい改札口と東西の自由通路が開通しました。
私のオフィスが入っているビルから、雨に濡れずに虎ノ門ヒルズや最近オープンした虎ノ門ビジネスセンターまで地下道で直結。
もちろん新駅「虎ノ門ヒルズ駅」にもつながっています。
その地下道を抜けて、虎ノ門ビジネスセンターで地上に出て、数分。
近代的な街並みに変貌した虎ノ門と目と鼻の先ながら、昭和な路地裏にひっそりと佇む小料理屋があります。
私のお気に入り、「酒処 はづき」です。
階段を上がって二階へ。
店の入口脇には消毒液が置いてあります。
昭和小料理屋にも「ニューノーマル」の波。
11時半の開店直後。
先客は一人でした。
「コロナ禍」を乗り越えた、元気そうな女将さんを見て一安心。
椅子を間引いたカウンター席に腰掛けて、定番の「しゃけ焼魚定食」を注文します。
入口のドアは、以前から開けられていましたが、窓も全開。
これも「ニューノーマル」。
ふと見ると、カウンターの上のお醤油は小瓶から使いきりのものに変わっていました。
しかし、いつも卓上にあった「ご飯のお供」が無くなっています。
ほど無く出て来たしゃけ焼魚。
変わらぬ盛り付けに、またホッとします。
無くなったのかと思っていた「ご飯のお供」は、小皿に盛り付けて添えられていました。
お醤油といい、この細やかな気配りが女将さんらしい。
マスクをしてカウンターの向こうの狭い厨房を一人で切り盛りする姿に感心します。
私よりも年上の方に対して言うのも失礼ですが、実に可愛らしい。
厚みのある大きな切り身のしゃけ。
お茶碗には美しいご飯。
大好きな味噌汁は、今日はえのき茸とネギ。
小鉢は厚揚げ煮。
お新香。
まずは味噌汁から。
かぼちゃが入っていました。
しゃけ(この店では鮭とは呼ばない)はいつものように脂ののった上物。
もちろんオン・ザ・ライスで。
当然、皮ごと。
件の「ご飯のお供」も、もちろんオン・ザ・ライス。
一段と脂ののったハラミは、ご飯が進みます。
しゃけが大きく脂がのっているので、お茶碗のご飯では心もとないのですが、お代わりは我慢。
せっかく成功したダイエットの定着を図ります。
ライスコントロールも上手くいき、最後はおかずとご飯が同時にフィニッシュ。
調べてみれば、非常事態宣言前の3月19日以来の訪問でした。
「いつから再開したのですか?」
「(6月)1日からなんですけど、お客さんが来なくって」
確かに12時前には満席になるこの店が、閑古鳥。
「でも、コロナにかからなくて良かったですね」
「お客さんもね。お互い良かったです」
そんな会話が交わせる、小さな幸せ。
このクオリティでは申し訳ないお安いお会計を済ませ、お店を後にしました。
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