今日は会社帰りに、昨年10月からご無沙汰の「増やま 本店」でじっくり飲もうと考えていました。
名店「一平」の流れを汲む新進気鋭の店も、今や船橋のみならず、総武線沿線に複数店を構える人気の大衆酒場へと発展しています。
しかし、無情にも締切仕事が立て込んで船橋駅に降り立ったのは19時半でした。
急ぎ足でお店に向かいます。
長暖簾を潜って、店内へ。
鍋前の特等席に案内されました。
「まん延防止等重点措置」が実施され、お客さんの引けも早いのか、既に空席が目立ちます。
目の前の大窓は換気対策で開いています。
良いことですが、寒いのでダウンコートとマフラーは着たままで一杯始めることにします。
もちろんホッピーから。
やはり、ラストオーダーは20時半、閉店は21時という貼り紙。
サラリーマンのささやかな楽しみを奪う、しぶといコロナには辟易としますが、ルールですからやむを得ません。
黒ホッピーが目の前に置かれます。
野菜も一品。
ホワイトボードから、なの花からし和えをチョイスします。
ラストオーダーまで1時間を切っています。
ゆったりとマイペースで飲むのが好きな私には、またもや辛い時代となってしまいました。
重ネには一味をたっぷり振って。
煮込み豆腐にもつ煮込みをのせた名物料理も久しぶり。
しみじみと旨い。
あっという間にナカをお代わり。
気持ちばかりが急いてしまいます。
コロナ禍以前からヘルシー志向の私は、キノコの中華炒めもオーダー。
アルコールはキイロ(下町ハイボール)にチェンジします。
料理はラストオーダー。
目玉焼きを半熟で頼みます。
ホールのお兄さんが怪訝そうな顔をしていたのは「言われなくても半熟ですよ」ということでしょう。
でも、こればっかりは譲れないので、いつも念を押してしまいます。
醤油を垂らし、「箸入れの儀」。
この瞬間が、至福の時。
滑り込みのラストオーダーの酎ハイをチビチビと飲みながら、目玉焼きをつまみます。
「すいません、閉店なので宜しくお願いします」
と21時前に声がかかります。
無情ですが、これもルール。
ジョッキに残った酎ハイを一気に呷って、お会計。
また当分は、生き辛い日々が続きそうです。
大衆酒場 増やま 本店 (居酒屋 / 船橋駅、京成船橋駅、東海神駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
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