Y部長をご案内したのは、やはり赤羽では外せない立ち飲みおでんの丸健水産。
ところが通りの角を曲がってびっくり。
なんと丸健水産に大変な行列が出来ています。
見ればフレッシャーズのような若い男女も多く並んでいます。
明らかに赤羽では見かけなかった客層です。
まるでディズニーランドのような行列をのろのろと進みます。
私の後ろは、会話から察するに就活中の大学4年生。
「100年早いだろ、赤羽は」
とオジサンは心の中で呟きます。
おでん種の解説から、注文の仕方、さらにはだし割りの作法まで、事細かに絵で解説した掲示板が設置されていました。
店主が作ったのでしょうか。
私が若い頃は、全て先輩の所作を見よう見まねで覚えたもの。
今は何でも簡単なマニュアルで、誰でもたちまち居酒屋のにわか達人になれるのです。
「せっかく赤羽来たから、丸健水産行っとこうよ」
と、ディズニーランドで取り合えずビッグサンダーマウンテンに並ぶような感覚でしょうか。
それに比べれば、この程度の行列など、彼らには大したことではないのでしょう。
楽しそうにスマホで自撮りしてSNSにアップしています。
こんなに並んでいて、立ち飲みのスペースはあるのだろうか、と心配になってしまいます。
もう一息のところまで近づいて来ました。
いつもは、並んでもこのあたりだったのです。
そもそも軽く飲んで食べたり、サクッと飲んで時間調整するような使い方の店なだけに、並ぶほどではないのですが、Y部長には是非体験してもらいたかったので、並んだ次第。
ようやく順番です。
お好みで注文します。
もちろんここではお決まりのカップ酒も。
お姉さんに案内されて、立ち飲みのテーブルに詰めて並びます。
注文したのは生姜天、大根、玉子。
乾杯!
地元北区の酒蔵小山酒造の丸眞政宗。
都内23区では唯一の酒蔵です。
名物の生姜天。
好物の玉子も外せません。
日本酒が四分の一ほどになったところでだし割りにしてもらいに行きます。
その昔は無料でしたが、今は50円。
更に、カップに50ccほど飲み残して持ってくるような解説まで掲示されています。
それは全く個人の自由だと思うのですが、ご主人もいちいち対応するのが大変なのでしょう。
そんなご主人がだし割りを作る姿が、まるでチャイを注ぐようなパフォーマンスには驚きです。
いつの間にかご主人までインスタ映えです。
七味を振るところまで流れるような作業。
なんとも言えない不思議な気分でだし割りを飲み干し、三軒目に向かうことにします。
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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