時刻も18時とくれば、赤羽で下車しない手はありません。
新たに我が社に加わったY部長は、私同様下町居酒屋が好きだということですから、尚の事。
まず足を向けたのはまるます家。
赤羽飲みの起点とも言えるお店です。
幸いにも行列は三番目。
然程待たずに入店できました。
朝から酒が飲める、素晴らしいお店です。
なんとも味わい深い風情に、Y部長のテンションもアップ。
私も連れて来た甲斐がありました。
ここは瓶ビールが赤星。
もちろん、それから行きましょう。
乾杯です。
ここに来たら、鯉生刺し。
全く臭みもなく、誰でも美味しく食べられます。
生姜とにんにくのミックス醤油で。
「白菜のお新香はいかがですか~?」
とホール係の若い女の子がお盆にたくさんの小鉢をのせて声をかけてきます。
駅弁売りのようなスタイルが、なんとも下町の大衆酒場らしい雰囲気。
といっても、今の若い人は駅弁売りがわからないでしょうけれど。
赤星の次はジャンボ酎ハイ、略してジャン酎。
ハイリキの酎ハイプレーンですが、これの1Lペットボトルをそのまま出すという、この店名物のスタイル。
豪快にジョッキに注いでも、なかなか減らないのが嬉しい。
飲んだお酒のキャップはカウンターの上に。
これはお勘定の札替り。
実に合理的なスタイルです。
続いて馬刺し。
これもレベルが高いのです。
美しい赤身。
今となっては、生で食べられる数少ない肉となりました。
再びお姉さんから声がかかります。
「鰻の肝焼きはいかがですか~?」
この絶妙なセールスに乗っかってしまうのが、酒飲み。
もちろんこの店の名物でもありますから、頼まない訳にはいきません。
注文と取り切ってからまとめて焼く受注生産方式で、売上アップと効率化を兼ねた、見事な営業手法。
我々の分が渡されます。
テーブルの上は、実にまるます家らしい眺めとなりました。
旨い料理をつまみながら、Y部長と下町酒場談義で、ジャン酎も進みます。
ちょうどジャン酎が無くなったところで、お安いお会計を済ませて店を出ます。
以前は見かけなかった若い女性の二人連れなどが行列を作っています。
一年ぶりに来た赤羽の客層や人出は、すっかり変わったようです。
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