センベロの店をハシゴする企画です。
すっかり日も延びて、まだ明るいうちからチェックインという背徳感。
一軒目は駅前の繁華街から少し離れた住宅街にある割烹くずし徳多和良(とくだわら)。
2名以下限定、行列必至、時間制限有りのハードルの高い立ち飲み店。
カウンターは15、6人でいっぱいといった所。
今日は早めのスタートのお陰で待ち無しという僥倖。
しかし、立ち飲みと侮ってはいけません。
自称「割烹くずし」の名の通り、ネタも調理も味も割烹なのです。
崩しているのは作法だけ。
お客が好きなものを好きな順番に注文し、立って食べるというところ。
お値段はこの通り。
見事にくずれています。
まずは生ビールから。
北千住センベロ企画のスタートです。
しめさば。
活きのいい鯖が品のいい浅締めで。
カウンターの上に置いてあった椎茸が肉厚で美味しそうだったので、しいたけ天ぷらを頼みました。
材料も、調理の確かさも伝わる一品が300円。
酎ハイにしました。
もちろん金宮。
気になるメニューがありました。
まこかれい昆布じめです。
これまた絶妙の締め具合。
昨秋の北陸ツーリングでの富山の夜を思い出す味。
縁側も。
既に満席。
店の外には行列です。
エンジンも暖まったので二軒目に。
日光街道最初の宿、北千住は、東海道の第一宿であった品川、中山道の板橋宿、甲州街道の内藤新宿と並んで江戸四宿と呼ばれていました。
江戸から一番近い宿だけに、そこは江戸っ子にとってはプチ旅行の距離。
宿があれば酒があり、飯盛女もいる歓楽街として発展するのは必定。
その流れを引いた千住の町の今があります。
その千住で、誰もが認める名店大はし。
建て替えにより往時の風情は無くなったのが残念です。
大はしとは千住大橋のこと。
その橋を渡れば、もう江戸とはお別れ。
なぜこの店が千住で2番なのかは、店に入ればわかります。
ここではもちろん酎ハイ。
金宮を、強炭酸で知られる花月で割って、そこに梅エキスを垂らします。
墨田、葛飾、江戸川、足立あたりでは酎ハイといえばこれ。
ウイスキーハイボールを模した戦後の代用飲料が今でも人気です。
一杯250円の酎ハイも十分安いですが、呑兵衛の我々は1,250円の四合瓶にしました。
一ヶ月キープ可能。
お新香の突き出し。
ここでは、もう一つ頼むべきマストアイテムがあります。
それは名物肉豆腐。
大阪転勤以来5年ぶりに会ったご主人の軽快なフットワークと
「オイキタァッ!」「肉豆ゥ腐ェェッ!」という掛け声の切れ味も変わっていません。
実に嬉しく、懐かしい。
「千住で2番」というのは、お客様が1番だから。
そんな心意気が代々伝えられてきたのがわかるご主人の所作。
大好物のたまご料理を今日はまだ食べていません。
オムレツを頼みました。
私好みの絶妙な半熟加減。
さすがに四合瓶を二人で空けると、酔いも回ります。
ツマミが欲しくなったので、銀ムツの照焼を頼みました。
隣に相席になった二人連れ。
男性は昭和14年生まれだと言います。
女性を従え、まだまだ元気で飲めるのが羨ましい限り。
明治10年創業の名店で、しこたま飲んで三軒目へと向かうことにします。
駅前の繁華街に戻ってきました。
まだまだ賑わっている北千住です。
関西風串カツと看板に銘打つ天七本店。
「今日も串カツで一杯」というメッセージが嬉しい。
竹鶴ハイボールにしました。
揚げ物には炭酸です。
大阪転勤時代よく通った串カツ店ですが、ここは転勤前から気に入っていたお店。
大阪の名店と遜色ない雰囲気と値段、そして味。
変わりネタなど出さない正統派です。
もちろん牛カツ。
そして好物のうずら。
大阪ではわざわざ牛とは言いませんが、最近は若い世代も串カツを食べるようになり、「牛」や「豚」の区別を表記する店が大阪でも増えました。
もちろんソースの二度漬けはお断り。
こういうものを食べると、大阪へのノスタルジーが増してしまいます。
天満の七福神が懐かしい。
さっき大はしでしこたま飲んだ酎ハイの酔いが、立ち飲みのせいで回ってきました。
そろそろ仕上げることにします。
閉店まであと一時間だったので、オオバコの店は比較的閑散としています。
もちろん焼酎ハイボール以外の選択肢は、私にはありません。
ここは千住。
下町なのです。
料理の品定め。
お腹は膨れていますが、ツマミは必要。
まずはポテサラ。
名物の千住揚げを頼みます。
にんにく入りにしました。
ニラの玉とじ。
ホワイトボードのオススメ品で気になったカニクリームころっけ。
衣はサクサク、中はとろ~り。
酎ハイが進みます。
そろそろラストオーダー。
声をかけてもらって助かりました。
際限なく飲んでしまいそうだったからです。
お会計を済ませました。
5,000円ずつ出資した軍資金は、数百円オーバーしましたが、4軒平均で見事にセンベロになりました。
後は無事に家に帰れるかどうかです。
B級グルメ ブログランキングへ
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿