砂武邨と書いてSAMSON(サムソン)と読みます。
まるで香港のお店のようなネーミングです。
サムソンとは、怪力の持ち主という旧約聖書の登場人物のことでしょうか。
ランチタイムサービスでトーストサンドがラインナップされています。
同僚から「絶対好きそうだから、行ってみてください」と言われていたコンビーフトーストサンドが今日の狙い。
少し早めでしたので、店内は閑散としていました。
「いらっしゃいませ!」
と珈琲色の制服を着た初老の男性店員から出迎えられます。
店内はかなりのオオバコ。
もちろんオーダーはコンビーフトーストサンド。
コーヒーのラインナップは、かなりの充実度。
とはいえ、純喫茶系と比べると、リーズナブルなサラリーマン価格。
ホットドック、ホットケーキ、トーストなど喫茶店らしいメニューがラインナップされています。
今や絶滅危惧種の昭和レトロ喫茶。
後継者不足とシアトル系コーヒーの台頭で、その生存が危ぶまれています。
インテリアも見事な昭和レトロ。
全席灰皿完備とあって、これも絶滅危惧種。
まずコーヒーが出てきました。
小さなミルクピッチャーが添えられています。
私はブラック派なので不要なのですが、卓上の大きなシュガーポット同様、これも絶滅危惧種。
追いかけるようにコンビーフトーストサンドが出てきました。
籐編みのトレイが、またいい感じ。
実に懐かしい風景。
胡椒を効かせたスパイシーな味付のコンビーフとキャベツの炒めがサンドされています。
今日のコーヒーはコロンビア。
サイフォンで丁寧にマスターが淹れていました。
フワサクなトーストとコンビーフキャベツ炒めのコントラストがナイスなサンドイッチ。
ちょっと少ないかな、と思いましたが、意外とボリュームがありました。
ふとレシートの裏に目をやると、この店の口上が書かれていました。
焙煎から自家製。
今時、珈琲一杯でも出前という嬉しいサービス。
豆売りもする珈琲専門店のプライド。
カウンターの中は、ご夫婦らしき勤勉なマスターと女性、ホールを仕切るのは初老の男性従業員。
家族経営らしい、アットホームな雰囲気と、キビキビとしたフットワークのサービスが心地良い店でした。
朝8時から営業しているそうです。
今度はモーニングを食べに来てみましょう。
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