かつて「丸の内マンハッタン計画」と言われた丸の内三菱村の再開発。
遠い未来のことだと思っていましたが、いつの間にか実現しています。
そんな高層ビル群のひとつ、東京ビルTOKIA。
地下のレストラン街へと下りていきます。
ここに私の大阪赴任時代の思い出の店があるのです。
インデアンカレー 丸の内店。
大阪では極めてポピュラーなカレーのチェーン店。
サラリーマンのクイックチャージのニーズに応えるスタンドカレー店の鏡であるだけでなく、病みつきになる独特の甘くて辛いルーが人気。
大阪転勤前に何度か食べに来ましたが、まさか自分が大阪に転勤して、そのインデアンカレーにお世話になるとは思いもよりませんでした。
夜はランチタイムと違ってゆったりしています。
空いている好きな席に腰を下ろし、メニューを確認。
といっても、頼むものは決めています。
何も言わなくてもサッと出て来るキャベツのピクルス。
酢漬けの酸味が懐かしい。
ロゴの入ったナプキンも、大阪時代の慌ただしいランチや残業帰りのひとりメシを思い出させます。
私が頼んだのはインデアンスパゲティのスパゲティ大盛、ルー大盛、タマゴ入り。
フォークとスプーンがセットされます。
スタンドカレー店ですから クイックサービスが身上。
スパゲティはもちろん茹で置きですが、それも好ましいこと。
大きなビーフがゴロゴロっと。
懐かしい香りが鼻をくすぐります。
食べる前に胸がいっぱいになります。
忙しいながらも公私共に充実したあの日々が戻ってくることはありません。
ルーをスパゲティにしっかり絡めて。
茹で置きなので、ルーで麺を湿潤化するのです。
卵にフォークを入れます。
この店はタマゴといえば卵黄のみ。
ちょっと贅沢ですが、カレーにはその方が合うのです。
大盛スパゲティを賄うには卵黄一個ではあまりに頼りありません。
スパゲティとルーの大盛に合わせてタマゴも2個にすれば良かったかな、などと考えてしまいました。
大阪転勤前は軽く平らげていた大盛も、今はヘビーに。
月日の流れを感じます。
チーフらしきスタッフは大阪訛り。
懐かしい大阪にワープしたかのような錯覚を感じましたが、店を出るとそこは残念ながら大阪北新地ではなく東京丸の内。
久しぶりのインデアンカレーは辛くて、甘く、そして切ない味でした。
インデアンカレー 丸の内店 (カレーライス / 二重橋前駅、東京駅、有楽町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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