2013年4月19日金曜日

十三の夜は更けて① 十三で半世紀。キュートでパワフルな浪速のオカンがナイスなお好み焼き「都」


今日はかねてから支社の営業部署のK次長との約束。
「僕、先輩を是非お連れしたい店があるんですよ。十三のお好み焼き屋なんですけど、まあ、何というか、メッチャいいんですよ。絶対気に入ってくれると思うんです」
同期のB級グルメM君も先日の新梅田食道街ハシゴの折に誘い、定時と共に3人でタクシーを飛ばして十三へ。
まだ陽が高いうちから十三で飲み会とは、背徳の喜び。


十三交差点から北西に入った路地裏。
西日を浴びる暖簾。
お好み焼・鉄板焼


年季の入ったL字の鉄板のカウンター。
昭和レトロな店内。


まずはビールで乾杯。
「お母さん、いつものおまかせでお願いします」
とK君。
「何それ、おまかせって!?お好み焼き屋でおまかせはないでしょ。意味がわかんないよ」
と私。
これにはM君も同意。


そしてオカンにも、一杯。
実に嬉しそうに受けてくれます。

撮影・掲載許可済み
おそらくそれなりの年齢と思われますが、実に張りのある若々しい肌。
ドモホルンリンクル飲んでるのかな。
「お母さん、綺麗な肌してるねぇ」
と私が言うと
「そう?毎日オイルパックしてんねん」
と鉄板の上から顔に向けて手を扇ぎます。
ああ、オイルパックってそういう意味ね。

撮影・掲載許可済み
 そのおまかせの一品目は牛肉を自家製醤油ダレにくぐらせて鉄板で焼きます。
テレビ取材を受けたこともあるというオカンのナイスなカメラ目線。

撮影・掲載許可済み
貝割れを載せて、クルクルと巻きます。

撮影・掲載許可済み


切り分けて。


これ、かなり旨い。


続いて野菜が炒められます。
おまかせなので何が出てくるのか期待大。


茹でたうどんを鉄板に。
焼きうどんだったのです。


ポン酢が出て来ました。


3人の前に焼きうどんを細長く並べて。
これは笑える。


ポン酢につけていただきます。


 今度はお好み焼きの制作開始。


横で焼きそばを焼き始めました。


モダン焼きかな?


そこへ溶き卵!
卵好きのK君も私もロックオンです。


モダン焼き卵のせ
クッー、オカンやるなぁ!


青のりを振って。


これはいい。


熱燗を頼みました。
オカンにお酌される幸せ。


もちろんオカンにもご返杯。
店に入ってからずっと感じていた違和感がやっとわかりました。
「ああ、ここはお好み焼きが美味しい場末のスナックなんだ」
そう思うと全てが居心地よくなりました。

撮影・掲載許可済み

「ねぎ焼き食べる?」
とオカンの誘いに二つ返事。



ねぎ焼きもオカンの味。


「お母さん、もう何年商売してるんですか?」
とのK君の問いに
「そんなん言うたら年がバレるやん。ちょうど53年やねん」
「えー3才の時から働いてはんの!?僕らのちょい上やんねぇ」
とM君のノリツッコミ。
「そやねん、ってなんでやねん!天皇陛下のご成婚、この店始めた年にテレビで見たからこないだ数えたら53年やねん。一生懸命室内アンテナをこんな風に外に出してな、よう映らへんから」
と身振り手振りで解説。

ちょうど時代は高度経済成長が始まった頃。
昭和、平成と激動の半世紀を十三で生き抜いてきたオカン。
夕方5時から深夜2時まで営業。
その笑顔に隠されたパワー、おみそれしました。

オカン、またおまかせ食べに来るわ。




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夜総合点★★★☆☆ 3.2

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