今日は下町ハイボールが飲みたくて曳舟へ。
京成曳舟駅で降りて、霧雨の降る中を「岩金酒場」に向かいます。
今は暗渠になった曳舟川の交差点から振り返れば、スカイツリーが大きく見えます。
押上から一駅ですから、むべなるかな。
5分ほど歩くと、見慣れた渋い佇まいと長暖簾が見えてきます。
色あせた「大衆酒場 岩金」の文字が、むしろ好ましい味わいです。
長暖簾を潜ると、珍しく空いています。
テーブル席に座って、まずは下町ハイボールを頼みます。
「氷は入れますか?」
と聞いてくれるところが嬉しい。
もちろん氷無しでお願いします。
ここは従業員が全員女性。
私は勝手に「曳舟のガールズバー」と呼んでいますが、とてもアットホームな雰囲気が大好き。
飴色の店内に、コンクリ打ちっぱなしの床。
年季は入っていますが、厨房はしっかり磨かれています。
この店のクオリティの高さが、そこからもわかります。
こんなお店がご近所にあるご常連が羨ましい限り。
メニューを見るとホワイトボードの料理には「消費税を5%上乗せします」と書かれています。
以前は「3%頂きます」と書かれていたので、2%の増税。
残りはお店が飲み込んでいるということでしょうか。
つまみは、昆布〆さば、厚揚焼を頼みます。
仕事疲れもあって、ハイボールのピッチも上がります。
氷抜きのハイボールはナカが濃いので、酔いの回りも早いです。
好物のたまご料理から、にら玉を注文。
半熟加減と濃いめの味付けがナイスです。
そこへかなり酔った高齢の酔客二人が入ってきました。
空席があるにも関わらず、満席だと言って断っています。
その雰囲気から「出禁のお客かな」と思っていたら、やはりそうでした。
女性だけで酒場を仕切るのは大変です。
ちょっとハイピッチで飛ばしたので、三杯目は氷入りにします。
それでも炭酸が半分残っているので、もう一回氷入りのナカをお代わりして、ここは切り上げることにします。
二センベロのお会計を払って、河岸を変えることにします。