2023年3月16日木曜日

職場の後輩の「卒業式」は清瀬の「みゆき食堂 」を貸し切って、第1回「大みゆき会」


今日は「飲食友達」でもある後輩K君の定年卒業謝恩会。
と言っても、本人が主催し、本人が予約し、そして会費制の謝恩会というユニークな建て付け。
1月下旬に清瀬の「みゆき食堂」でK君たちと飲んだ時にそのアイデアが浮かんで予約し、本日を迎えました。


半開きのシャッターの脇には「本日貸切」の表示。


20人近いメンバーが集まる予定です。


先着のメンバーに旧知の友人を見つけ、そのテーブルに腰掛けて乾杯です。


「孤独のグルメ」で大ブレイクしたお店ですが、今は落ち着いて、ご常連で賑わう平時に戻ったようです。


ファミリー経営のアットホームなお店は、ホッコリとした接客もナイス。


先着組が頼んだ料理が、続々と出てきました。


定番の自家製餃子や、お隣のお店から取り寄せる焼鳥


フライドポテト天ぷらの盛り合わせも。
揚げ物が美味しいのです。


ビールで乾杯の後は、私の大好きなホッピーにチェンジ。
とんでもないナカの濃さにびっくり。
今日は貸切の飲み放題食べ放題仕切りなので、お店も最初から大サービスです。


テーブルの上は、一気に賑やかになりました。


天ぷらの嵐のあとは、カツ煮です。
私が頼んだわけではありませんが、揚げ物好きがテーブルメンバーにいるのです。
もちろん私も大好物なので、異論は無いのですが。


平日の19時に清瀬に集合するのは、なかなか困難ですが、三々五々、参加者が集まってきて、次第に会も盛り上げがってきました。
お店にはテレビがあるので、今夜のWBCイタリア戦を観戦しながら、という別の盛り上がる要素も。


蓮根のきんぴら。
ジャンルを問わない料理のオンパレードが、食堂飲みの良いところです。


ここで私がリクエストした大好物の玉子焼きが登場。


粗く溶いた卵に醤油と砂糖。
外側は焦げ目がつきながら、中は絶妙な柔らかさ。
玉子焼きはこうでなければいけません。


みゆき食堂は、揚げ物係でなく海鮮も美味しいのです。
締め鯖は、我々の間ではマストアイテムになっています。


野菜炒めもボリューム満点。


かなり濃いナカをようやく寄り切ってお代わり。
すると、またとてつもないナカが出てきました。
どうせ飲み放題なのですから、サービス回数を減らさないと従業員も忙しくて回らないということでしょう。


野菜サラダポテトサラダちくわの天ぷら、そして肉じゃが
遅れてきた同席の人が頼むので、料理は尽きません。
そして、出てきたものにはつい手を出してしまう私です。


魚介系から、今度は焼魚。
焼塩鮭さば塩焼きです。
ご飯と味噌汁ががあれば定食になるのも、食堂飲みの楽しさです


ここで幹事から主賓のK君に卒業プレゼント。
みゆき食堂の膨大なメニューをプリントした、赤いチャンチャンコならぬ赤いTシャツ。
幹事のナイスアイデアです。


私は濃いナカで次第に酩酊モード。
酔った勢いで、更に濃いナカを追加オーダー。


そろそろ締め。
麺類部門はうどん、そば、ラーメンと充実しているのですが、今日はスパゲティで攻めることにします。
みんなが「田舎スパゲティって何だろう」と訝っていたものは、野菜たっぷりのスパゲティ。
「名古屋のあんかけスパゲティの人気メニューのカントリーではないかな」
と、私が経験上解説しましが、もちろん当たっているかどうかはわかりません。


ここで冷酒を頼んだメンバーからのお裾分け。
今日は久しぶりに、かなりの危険モードになりそうです。


更にスパゲティが二種。
スパゲティ和風きのこ味スパゲティナポリタン
とうとうイタリア料理まで出てきました(笑)


締めたと思ったら、揚げ物が登場しました。
ミルフィーユかつ
これはフランス料理でしょうか。


延々3時間に及んだ第1回「大みゆき会」。
清瀬から東京を横断して千葉に帰らなけらばならない私は、二次会で2階のスナックみゆきに移動するメンバーにお別れを告げて駅に向かいます。
終電の乗り継ぎリミットなので相当綱渡りな帰宅となります。
そして、ふと気がついたら、山手線をグルッと回っていて、案の定家に帰ることが出来なくなっていました。
やはり、綱渡りの綱から落っこちてしまったようです。



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夜総合点★★★☆☆ 3.5

懐かしいお店が閉店と聞いて駆けつけた築地「コン地下」のスタンドカレー「RASA」で、お別れのビーフカレー


Facebookの友人の投稿を見て驚きました。
築地コンワビル地下の飲食店街、通称「コン地下」にあるスタンドカレー「RASA」が3月いっぱいで閉店するというのです。
出社日の今日、お別れを告げに懐かしい築地を訪れました。
新人配属先の名古屋から26歳で東京に転勤してきた当時は、築地に本社があり、以来15年ほどは築地でのサラリーマン生活でした。
懐かしいコンワビルは、外装がリニューアルされていますが、ビル自体は当時のまま。
私の部署は一時期このビルにオフィスを借りていたこともあり、尚の事親しみと懐かしさを感じます。


地下の飲食店街への入口も懐かしい。


今では随分お店も減って、往時の賑わいはありません。
やはり私が足繁く通っていた居酒屋「さより」も、今は勝どきに引っ越しました。


早めに来たので、まだ行列はありませんでした。


時間が止まったように、お店の佇まいはあの当時のまま。
アルコール消毒液だけが令和を感じますが、閉店するとはとても信じられません。


入口脇には、ひっそりと閉店を知らせる貼り紙。
50年以上も営業していたと初めて知り、驚きました。


メニューも不動のラインナップ。


すぐに入店し、カウンターに案内されます。
唯一の辛口であるビーフカリーを頼みます。
昔は生卵があったような気もしますが、私の記憶違いかもしれません。


目の前には懐かしい漬け物たちが、待っていてくれました。
両脇のアクリル板の存在で、今が令和だと知らされます。


すぐにカレーが出てきます。
忙しくて時間の無い時、ランチを食べそびれた時、雨の日など、随分とお世話になりました。


ライスは少な目にしてもらいました。


カレーがポットに別で出てくるのが、当時の私には、洒落た印象だったのを思い出しました。


目の前に並んだ漬物たちをライスの横に整列させます。
かつてのルーティン。


ポットからルーを移して、掛け回します。



準備は整いました。
心していただきます。


昭和な雰囲気のビーフカリーをひと口。
じんわりと辛さが追いかけてきます。
正直言って、「やっぱり、この味だよね」というほどの記憶はありません。
しかし、店のインテリア、流れるようなオペレーション、そして年をとったとはいえ、相変らずチャーミングな目の前のマダムは、私が初めてこの店に出会った35年前と変わっていませんでした。


ここのピクルスは取り放題。


特にキャベツの漬物が好きで、あの頃のようにどっさりお代わりします。


じっくりと味わいたい気持ちはあるものの、さして量の多くないカレーは、みるみる減っていきます。
それは、お別れの時が近づいているということを意味します。
食べ終わったら、もうさようならなのです。
しかし、出来始めた行列のお客さんを考えると、長居は無用。


若く、忙しかったあの頃、かき込むように食べたカレーですが、こんなにゆっくり食べたのは初めてです。
思い出の詰まった大切なお店。
その大切さに気がつくのは、いつも失ってからなのです。


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RASAカレー / 東銀座駅築地駅新富町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5