先日、新橋の焼肉「徳壽」で2,000円の新年限定ランチを食べて、ようやく昨年11月から長きにわたり取り組んできた「GoToEatを使い切る」ミッションも無事コンプリート、と思っていたのは間違いでした。
500円クーポン券が財布から一枚出てきたのです。
さて、どうするか。
500円で食べられるお店はさすがにありませんが、GoToEatが使えて、500円に近い価格で、しかも美味しいお店が新橋にあることを私は知っています。
四季煲坊(ボウボウ)。
自分が好きなお店でしか使いたくない、と固く心に誓っての今回のミッションですから、ここで使い切るのは、ある意味本懐を遂げたとも言えます。
猥雑な雰囲気の烏森口の飲食店街の一角。
ビニシーを潜って店内へ。
12時半とあって、ピークは過ぎていました。
大久保佳代子似のママに入口脇の4人掛けのテーブルを一人で占領するように案内されました。
いつ来ても、ここが新橋とは思えないディープな雰囲気。
メディア取材を受けるのが好きなママのマーケティングのお陰で、狭いお店の壁面は色紙でいっぱいです。
ディープ新橋の中でも一際ディープなお店なので、新橋に居ながらにして、プチ中国旅行気分。
例によってジョッキにナミナミ入ったお茶が出てきます。
まして、ザーサイまで添えられてくると、なんだか昼酒を飲んでいるような気分になります。
ランチメニューは基本825円。
追加料金は500円のクーポン券を大幅に超えることはありませんから、GoToEatの20%の割引率が希釈されることもあまりありません。
今回の一連のミッションで、締めに相応しい良いチョイスが出来たと自画自賛。
コロナ禍を挟んで、ほぼ一年ぶりの訪問です。
一年中食べられる冷やし中華や、未色の刀削麺も気になりますが、今日はすんなり決まりました。
牛バラと五目野菜の土鍋ご飯です。
今日は特に冷え込むので、土鍋が良いでしょう。
そしてなぜか、デザートの杏仁豆腐まで。
追いかけるようにドン、っと土鍋が目の前に置かれます。
センターに位置する半熟のたまごに私のテンションは一気にアップ。
早速、スプーンをそのたまご目がけてザクッっと入れ、更にワシワシと全体をかき回します。
さあ食べよう、と思ったところで巨大な茹で海老が出てきました。
ママさんのサービスです。
同じ料理を頼んでいる別テーブルの方には無いサービスに、私が緊張してしまいます。
具材は牛バラ肉の他に、山芋、筍、袋茸、ヤングコーン、ほうれん草。
濃い目の五目野菜の餡がご飯と絡まり、実に美味。
底の方からお焦げも出てきました。
これは嬉しい。
せっかく頂いた茹で海老にも手を伸ばします。
昼間から手が海老臭くなるのは、ちょっとためらいがありますが、こうするより他に法はありません。
大振りの海老のボディブローに、土鍋ご飯のペースも鈍りがち。
なんとか寄り切りました、
完食です。
最後の難関は、名物の杏仁豆腐。
自家製の杏仁豆腐は、ジャンボサイズ。
しかも、かなり甘いシロップ漬けをこの期に及んで食べるのは結構ハードです。
お会計は825円。
325円を現金でラスト1枚となったGoToEatの500円券と一緒に払います。
「GoToEatを使い切れ!」というミッションを、遂にコンプリート。
大きな達成感を感じた、近年稀にみるランチでした。