つくねで
焼鳥御飯のランチを食べた後、同僚のM部長と一緒に、私の元部下の女性から教わった喫茶店に向かいます。
食後に喫茶店など長い間行っていませんが、今日は特別な理由がありました。
虎ノ門オフィス街の路地裏にひっそりと佇む昭和レトロな喫茶店。
「コーヒー&プリン」とテント屋根に書かれています。
「コーヒー&サンドイッチ」の間違いではありません。
看板よりも目立つ文字で
「ジャンボプリン ¥350」と書かれています。
店名の
ヘッケルンの前にも
「コーヒー&プリン」の文字。
尋常ではない
プリン推しです。
カウンターとボックス席、そしてテーブルの小さな店。
狭いカウンターでサイフォンコーヒーを淹れる老紳士のマスターがご主人、ホール係の老婦人は奥さんでしょう。
「ゴルゴ13」を始めとする充実した漫画コレクション。
今でこそ「マン喫」呼ばれるビジネスが確立していますが、呼び名はさておきとっくの昔にモデル化していた昭和の喫茶店の偉大さを再認識します。
「寝ないで下さい」というお願いは、寝る人が多いという証左。
お値段もまた素晴らしい。
タイムスリップ感満載です。
個人的には
タマゴサンドとコーヒーのモーニングを食べてみたくなりました。
よく見ると
ババロアの文字も。
俄然興奮してきました。
甘いものは普段食べない私ですが、
プリン、シュークリーム、ババロアのカスタード三種に関しては例外なのです。
しかし、今日は
ジャンボプリンが狙い。
コーヒー・プリンセット ¥600。
アイスコーヒーを頼みました。
この店の雰囲気からしてガムシロップ入りで出てくると踏んだ私は、奥さんに
「コーヒーは甘くないのでお願いします」
とオーダー。
やはり読み通りデフォルトは甘いお店でした。
昔懐かしいミルク入れも出てきましたが
「使わない?」
と聞かれ、さっさと片付けられました。
柔和で紳士的な接客のご主人と対照的に、奥さんの接客は下町風のチャキチャキ系。
ジャンボプリンが出てきました。
M部長も同じオーダー。
彼が二つ返事でこの店に付いてきたのは、パフェ好きのスイーツ男子だからでもあります。
子供の頃からプリンには目が無い私。
お腹いっぱいプリンを食べてみたいという幼い頃からの願望が遂に叶いました。
しかも懐かしいカスタードプリンに、つゆだくのカラメルソース。
大人食いです。
緊張の入刀。
驚くほど切ない甘さ。
そして固いような柔らかいような食感に、一気に少年時代にタイムスリップです。
こんなにザックリと掬っても、まだ大量にプリンが残っています。
しかも、溢れんばかりのカラメルソース。
いえ、完全に溢れています。
こんなに大きなプリンなのですから、ザクザクと大胆に食べ進んでもいいのですが、ついつい勿体なくて少しずつ食べてしまいます。
しかもカラメルシロップをたっぷりと付けるという、自分の貧乏性が恥ずかしい。
ようやく半分。
「早く食べすぎたかも」
とまた後悔。
スイーツ男子のM部長とほぼ同時に食べ終わったので、食べ方としては悪く無かったはずだと、自分に言い聞かせます。
もちろんつゆだくのカラメルシロップを残すなどという勿体無い事をするはずがありません。
これで
350円。
コーヒーセットでも
600円。
プリンを食べたくなった時に、いつでも思いっきり食べられる店が見つかって、心が豊かになった久しぶりの食後の喫茶店でした。
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