2019年6月28日金曜日

G20真っ只中の大阪で、大人気行列店に一年ぶりのご挨拶。南森町「らーめん颯人」の 醤油ラーメン


ホテルをチェックアウトして、アーリーランチ。
大阪赴任時代に開店した当初からお気に入りの「らーめん颯人」に向かいます。
11時開店の3分前に着きましたが、5、6人待ちと想定よりも行列が短いです。
意外に思いながら店に近づくと、既に一回転目のお客さんが入店していました。
「なるほど、そういうことか」
と最後尾に並びます。


ワンオペなので、6席の総入れ替え制。


メニューが英語、中国語、韓国語にも対応していることに、時代を感じます。


人気の行列店だけに余計時間はかかりますが、大阪に来たら外せないお店なので、蒸し暑い日差しの中、15分程で店内に案内されました。
店主は私の顔を見てビックリ。
東京に戻った事はご存知なのです。


今日は「しょうゆらーめん」にしました。
名店カドヤで修行した方ですから、醤油は基本。
個性的な味噌や、優しい塩も魅力的なのですが、久しぶりの原点回帰。
もちろん味玉トッピングは欠かせません。


カウンターを見れば、まだ誰もラーメンが出ていません。
ちょうど私で本日二回転目のラストだったようです。
テボで麺を茹でるのが二人までなので、どうしても時間がかかりますが、味噌ラーメンの野菜を炒めながら、麺の湯切り、盛り付けまで、実に無駄の無い身のこなし。
狭い厨房ながら究極のオペレーションは、真剣勝負。
以前はわざわざ店主の郷里から取り寄せているサッポロクラシックを飲みながらラーメンを待つのが慣わしでしたが、絶賛ダイエット中の私はグッと我慢。


ミシュランでも高評価の、堂々たる名店となりました。


入店して、更に待つこと12分。
私の醤油ラーメンが出てきました。


チャーシュー、シナチク、ネギというシンプルながらも美しい盛り付けに、一年ぶりのご対面。


まずはスープを一口。
スッキリとした飲み口ながらも、しっかりと醤油のコクや深みを感じる奥深い味わい。
もちろん鶏ガラや鶏油とのバランスも絶妙です。
「あー、やっぱりうまいなぁ」
と思わず天を仰ぎます。


繊細なストレート細麺は、小麦の風味もしっかり。
スープとの相性も抜群です。


本格的に啜ろうと思ったその時、カウンターの端に座る私にこっそりと味玉のサービス
私のたまご好きを知る店主は、私が味玉を頼んでいるのを知っていて、それでもう一つサービスしてくれたのです。
はるばる東京から来たからでしょうか。


「そう言えば昔もそうだったなぁ」と店主の厚情に感謝。
比内地鶏の半熟味玉は実に美味。


味変でブラックペッパーを振って、合計二個の味玉を堪能しつつ、一気に寄り切りました。


お会計の時に、東京のスーパーで「颯人の味噌ラーメンの袋麺」を見つけて食べた事を報告しました。
すっかり人気店となった颯人ですが、実店舗は意外な程に地味で質素なお店です。
「ごちそうさまでした」
と謝辞を告げ、再び強い日差しの表に出ると、行列はかなり延びていました。




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昼総合点★★★☆☆ 3.6

2019年6月27日木曜日

G20厳戒体制の大阪で #はしご酒 ③ 大阪に来たら通り過ぎる訳にはいかない野田地獄谷「酒縁 ゆるり」のマスターにご挨拶


23時に福島でK君夫妻と解散。
ひとりになった私が向かう先は野田の地獄谷です。
タクシーだと検問や交通規制に引っかかりそうなので、東西線に乗って海老江で下車。
戦後の気配を残す狭い路地を分け入って、目指す「酒縁 ゆるり」へ。


折しもG20。
こんな日に飲み歩く客も少ないのか、振られる事の多いこの店もすんなりチェックイン。


帰阪するを事を誰にも告げていなかったので、マスターはビックリ。
勿論マスターのそんな驚いた顔が見たくてサプライズ訪問にしたことはあるのです。
日本酒は翌日ダメージが大きいので日頃は敬遠する私も、この店ばかりは日本酒からスタート。
店主目利きの岩手の平井六右衛門を頼みます。


マスターにも一杯勧めて、乾杯。


つまみは「いかなご釘煮」
季節の訪れを実感する関西の味です。


G20に絡めた日本の未来を憂う会話をマスターと。
彼はとてもインテリジェントなので、そんなトークが出来るのもこの店が好きな理由。
金宮の炭酸割りを貰った頃には、かなり出来上がっていて、ご迷惑をおかけしたかもしれません。


0時半頃にお店を出て、大好きな南森町のバー「ホワイトラベル」までタクシーを飛ばしましたが、G20のせいか、いつもより早く閉店していました。




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G20厳戒体制の大阪ではしご酒② 福島「季節の肴と酒処 大くぼ」で 絶品ハンバーグと鯖棒寿司


福島はしご酒の二軒目は、ガード下の「バリバール」から徒歩一分の居酒屋「大くぼ」へ。
和食で修行した若い店主が4月に開いたばかりの新店です。
地元のK君が、その嗅覚で掘り当てた最近お気に入りのお店だそう。


揃えの良いお酒のラインナップに悩みますが、大好きな三岳があったので、ロックでもらって乾杯です。


料理のメニューは、海鮮やおばんざいといった定番の他に、創作性の高い料理が並びます。
居酒屋というよりは、割烹のような雰囲気。
「とにかく何でも旨いんですよ」
とK君。
「特に、和牛握りと鯖棒寿司が絶品で」
と聞けば、期待が高まります。


その前に、大阪らしい夏を感じる一品「鱧湯引き」からスタートします。


「今日は寿司用の良い肉がないんで」
「煮込みハンバーグ」を勧められました。
これはK君もお初らしく、早速お願いします。
穏やかで可愛いホール係のお嬢さんが運んで来たハンバーグは、丸々と大きい。


箸を入れれば柔らかでジューシーな断面が現れます。
ドミグラスソースしっかり滲みたハンバーグは、家庭的でほっこりとする味。
上質の和牛の端肉を使っているとかで、ハイクオリティに納得。


期待の鯖棒寿司は、サッと炙った肉厚な浅〆の鯖がのっています。


品の良い味と、コントラストのある食感が実に美味。
大阪赴任時代、足繁く通った与力町の小料理屋「竹うち」の鯖棒寿司を思い出しますが、スタイルは全く違います。


三岳をお代わりしながら、客の引けた店で店主を囲んで一献。
若い店主は寡黙ながらも、芯がしっかりした印象です。


楽しい時間はあっという間に過ぎ、気がつけば23時。
案内してくれたK君ご夫妻にお礼を告げて解散。
私は厳戒体制の検問に引っかからないように東西線に乗って、どうしても顔を出したいお店に向かいます。




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G20厳戒体制の大阪ではしご酒① 福島ガード下の「バリバール」で 卵料理と鹿肉料理


休暇を頂いて里帰り。
大阪勤務時代にお世話になった後輩のK君と奥さんと、彼らのホームグラウンドである福島で一献です。
あいにくの激しい雨。
しかもG20前夜とあって、大阪市内はどこもかしこもちょっと大袈裟な位の厳戒体制です。


待ち合わせたのはJRガード下の飲食店街の二階にある「バリバール」
店の前にも警察車両が止まっていて、まるで事件があったかのようですが、逆に極めて治安が良いとも言えます。


狭い階段を上がって、二階へ。


ガード下の二階ならではの天井の低さと電車の振動も、むしろ心地良い雰囲気です。


この店のマスター鹿田氏の名前に因み、メニューは可愛いバンビ。
「美味しいパスタと鹿肉の店 ちょっとだけアジアン」という謳い文句のお店です。


「タベルナ バンビーノ」と店名を変えるはずが、諸般の事情により、そのままになったとか。


マスターは私が大阪赴任中から私のブログを読んで下さっていたらしく、「よく参考にさせてもらってました」と緊張気味におっしゃいます。
不思議なご縁に感謝。

撮影・掲載許可済み

まずは生ビールで乾杯です。


私のたまご好きを知る後輩のK君の勧めで料理をチョイス。
最初は卵のファルシ 海老とアンチョビ
マヨネーズの正義を感じる一品です。


二品目はウニたっぷりのブルスケッタ


濃厚なウニ感が、ハンパありません。


アルコールはハイボールにチェンジ。


ここで、私にぴったりの「濃厚カルボナーラ」がサーブされます。


茹で上げの生パスタが厚切りのベーコンと卵とクリームの濃厚なソースを纏っての登場です。


生パスタらしいもっちりした食感と、卵感の高いソースが私好み。
一人ならお腹いっぱいのボリュームですが、今日は三人でシェアなので、色々食べられて嬉しい。


最後は美作産鹿肉のミラノ風カツレツ
岡山県山間部の美作産の鹿肉を使った当店自慢のジビエ料理です。


程よくレアにフライパンでロースト風に揚げられたミラノ風カツレツは、柔らかくジューシー。
ジビエ好きの私には堪らない料理です。


濃いめのハイボールは、結局四杯飲んで、良い気分。


口下手なマスターの作る料理は、その性格に反して、個性的で主張もはっきりしていて、しかも美しい盛り付け。
スタッフも明るく楽しいので、エンタテイメント性の高いお店です。
折しもG20。
「大阪は慣れてへんから、警備もやり過ぎなんや」という話に納得。
確かに東京にトランプが来ても、大して気付かないまま終わるので、大阪市中が交通規制と検問なのは大袈裟かなぁ、と。
軽く飲む筈が、すっかり長居になりました。
二軒目に移動する事にします。
表までスタッフが見送りに来てくれました。