昨年9月、残業メシで食べて以来ご無沙汰のニュー新橋ビル1階にあるスタンド洋食「むさしや」。
数か月前にテレビで紹介され、一段と行列が長くなり敬遠していました。
今日は会議がお昼に食い込んだので、オフィスを出たのが12時半。
こんなレイトランチの日こそ、行列の人気店を狙おうと同僚たちを誘ってニュー新橋ビル、通称「オヤジビル」に向かいます。
むさしやの行列は階段の上まで伸びていますが、よく見ると二列に並ばせています。
一列だった以前と比べれば、実質倍の長さということです。
前回はオムライスにミニハンバーグトッピングという、年甲斐もないヤンチャ飯を食べたので、今日はオムドライにします。
空席に流し込みのスタイルなので、四人も横並びに座れることなどあり得ないと思っていたのですが、なんとそのあり得ないことが起こりました。
着席すると、お水が出てくるので、前払いのお会計を現金で支払います。
洋食屋らしいカップに入った味噌汁が出てきます。
お客さんの流れを読みながら作っているので、着席後、ほとんど待たずに料理が出てきます。
つまり、いくら並んでも、並んでいる時間以上には待たない仕組みです。
相変わらずのジャンボサイズの料理が、大きなワンプレートで供されます。オムドライは、見た目はオムライスと全く変わりません。
大きなお皿の幅いっぱいに鎮座し、その手前にケチャップ。
昔よりも増えたのではないかと思い、思わず過去写真と見比べてしまった付け合わせのナポリタン。
洋食には欠かせないサイドディッシュですが、メイン並みの存在感。
やはり付け合わせのキャベツの千切りも大盛。
このおかげで、ジャンボサイズのオムドライやナポリタンも、「サンドウィッチマンのゼロキロカロリー理論」が適用されます。
それなりの覚悟を要する大盛ランチなのです。
オムドライにスプーンを入れます。
薄焼きとは言えない厚さの玉子焼きの下にはミッシリと詰まったドライカレー。
その密度から、スプーンを持つ手に重力と抵抗力を感じます。
そしてナポリタン。
単品でもオーダー可能ですが、これだけでも十分な量。
洋食屋の付け合わせナポリタンが大好物な私は、嬉しさマックスです。
プレートに敷かれたケチャップを絡めながら食べ進みます。
ピリッとしたスパイスを感じるドライカレーと卵とケチャップの組み合わせは、オムライスとは異なる美味しさがあります。
並んだ甲斐のある味。
終盤、急にペースが落ちてきます。
昔はミニハンバーグまでトッピングしてもペロリと平らげていたのに、寄る年波には勝てません。
「鋼鉄の胃を持つ男」と異名を取った私も、苦戦。
なんとか寄り切りましたが腹パンです。
ニュー新橋ビルは、駅の反対側にある新橋駅前ビルとともに、最近メディアでよく取り上げられ、普段は見かけない客層が増えました。
このビルの地下にあるサボリーマンの聖地「喫茶フジ」も、名物ホットケーキのSNS映えを狙うインスタ女子が押し寄せているようです。
昭和レトロが見直されるのは嬉しい反面、オジサンたちの居場所がなくなるのも悩ましいものです。