キャノンデールのＢ級食べ歩記: 2011-11-20

2011年11月25日金曜日

谷中〜日暮里四軒ハシゴ④日暮里の鉄路の音を聞きながら大衆居酒屋「鳥のぶ」で締める

谷中から始まったハシゴ酒も、今日のノルマを果たす四軒目鳥のぶに無事到着。

日暮里駅を東に抜け、常磐線の線路沿いに歩くとY字路の角に見つかります。
ちょっと電信柱、曲がってない？

暖簾をくぐり、引き戸を開けると一階の入口にはお酒のボトルが。

我々は二階に案内されます。
メニューは総合居酒屋のそれ。
しかもかなり幅広く、二階の座敷の広さを考えれば、かなり宴会向き。

事実我々が訪問したときは、二階で行われていた宴会の片付けの真っ最中でした。

私は大好きな下町ハイボールを。
Y君、A君もそれぞれに好みの酒を注文します。

Y君が「結構いけるよ」という焼鳥を注文。
23時近くにこんなに食べていいのかな。

更に盃を重ねながら今日の反省会。
4軒それぞれの楽しさと、谷中〜日暮里界隈の奥深さを語り合い、次回は是非私のホームグラウンド立石で飲ろう、と。

腹持ちのいいものを、と焼きそばを注文。

そして大好物のナポリタン。

こうして時間はいつしか23時半。
18時半から飲み始めて5時間で5軒。
ノルマを達成した我々は意気揚々と日暮里駅へと向かったのですが、京成線の終電は出た後でした。

居酒屋鳥のぶ

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居酒屋鳥のぶ（居酒屋 / 西日暮里駅、日暮里駅、三河島駅）

夜総合点★★★☆☆ 3.5

谷中〜日暮里四軒ハシゴ③初音小路の「麻音酒場」で芸大生気取り

ハシゴも三軒目。
谷中から日暮里駅にだいぶ戻ってきました。

次なる店は初音小路の麻音酒場。

狭い路地を入っていくと突き当たりの手前にありました。

外観からはいったい酒を飲ませるということ以外全く判別がつきません。

一見では入店は無理。

中に入ると猛烈に狭い！
L字のカウンターに８人も入れるでしょうか。
我々が入ったのと反対側にも出入口があるようです。
座ると背中と壁との間を人が通れないんです。

私は焼酎ハイボールを。

つまみは塩らっきょうと

切り落としベーコン。

古めかしい飲み屋街に若いマスターと若い客。
年齢不詳ながら、明らかに芸大生っぽい人相風体。
会話もファッションも我々体育会系リーマンとは対極。

学生時代、芸術科目がからっきしダメだった私は、ちょっと芸大生気分を味わうことができました。
別に憧れてはいないけど！

さあ、今日の仕上げ。
四軒目へ。

麻音酒場

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麻音酒場（焼き鳥 / 日暮里駅、千駄木駅、西日暮里駅）

夜総合点★★★☆☆ 3.2

谷中〜日暮里四軒ハシゴ②千駄木「あかしや」蕎麦屋を名乗るカルト居酒屋のご夫婦に笑撃のノックアウト！

谷中の名店鳥よしで好調なスタートを切った我々は、次の店へ。
地元在住の同期Y君はすいすいと路地裏へと入っていきます。

すずらん通り、という行灯看板が目に入ります。

通りに入ってほどなく左手に看板が。
あかしやの文字が見えます。
Y君曰く「蕎麦屋なんだけど飲み屋なんだ」という言葉に私はあるお決まりのイメージを想像していました。

ガタガタのアルミ引き戸を開けるとそこはこんなことに・・・。

誰が貼りつけたのかコンサートやスポーツイベントのチケット。

しかも新しい。

日に焼けたのか掃除していないのかわからない合板の壁には怪しげな絵画やオブジェが。

Y君曰く「芸大が近いからいろんなモノを持ち込む先生や学生がいるんだよ。将来値が上がる物も無くはないだろうけど、まあどうみてもダメだね（笑）」

しかし私が気になったのはこの謎のオブジェたちではなく、異様に静かな雰囲気でした。
カウンターの厨房にご主人。カウンターに奥さん。
そして先客は一人ずつ二名。二人とも食べるでもなく飲むでもなく話すでもなく。

我々はどうしたものかと思案しながらも、あまりのカルトっぷりに思わず吹き出してしまいました。

カウンターの上には大皿料理。

奥さんにお願いしてのぜんまいの煮物、舞茸の天ぷら、酎ハイを注文。
すると大皿のほとんどを我々に押し付けようとする奥さん。

ちょっと待って、そんなに食べれないから。
と、一部撤収してもらいました。

「昔テーベーエス（＊筆者注：TBS）のそっくりさんに出たことがあるんだ」と突然聞いてもいないネタを振ってきたご主人にはビックリ。
誰だか言ってたけど、私は知らない人だったな（爆）

小一時間ほど滞在し、3人で1,900円。

ちなみに当店に来たら、必ずトイレは行ってみてください。
何故なのかは内緒ですが、必ず笑えるはずです。
トイレにいく途中も見逃さないように。

さて、ディープな千駄木を垣間見た後、更にディープなお店へと。

あかしや

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あかしや（居酒屋 / 千駄木駅、西日暮里駅、日暮里駅）

夜総合点★★★☆☆ 3.0

谷中〜日暮里四軒ハシゴ①よみせ通りの路地裏「谷中鳥よし」でゆるりとしたひと時を

同じ部署の同期Y君と後輩のA君の3人連れで谷中へと繰り出しました。

立石を中心とした葛飾の居酒屋をホームグラウンドとする私と、谷中、千駄木、日暮里を中心に台東区で活動する同期Y君のホーム＆アウェイ形式の月例飲み会をやろう、という企画です。

もちろんハシゴ酒。

日暮里駅で降りてブラブラと西へ。

谷中の商店街を下りよみせ通りへと入ります。

その先を更に路地を入った先に店はありました。
あんこう鍋と染めぬいた暖簾に心踊る下町度満点の佇まい。

予約必須の店だとか。
美しい器がセッティングされていました。

店内は下町居酒屋愛好家なら唸る風情。
小さなカウンターがありますが、基本は座敷。

壁に貼られたメニューに期待は高まります。

この日はハシゴを予定していましたので、おつまみ系で攻めます。

ニラ玉とじ、350円。

すばらしく、美味。
細ねぎの薬味のように細かく刻んだニラがふわふわの半熟卵に包まれた人気の一品。

カニサラダはこれでもかっ！という位にカニ棒が入っています。600円。
これは嬉しい。

刺身の盛り合わせ。
まぐろトロ、しめ鯖、新サンマのいい所を。

そしてこちらも名物自家製さつま揚げ。

野菜がびっしり詰まってがんもどきのよう。
これは必須アイテム。

あん肝を注文し、アルコールは日本酒へ。

銘柄も充実しています。

滲みる一杯。

最後にもう一品。
ふぐの唐揚。

好調な滑り出し。

さて、二軒目へ。

谷中　鳥よし

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谷中鳥よし（居酒屋 / 西日暮里駅、千駄木駅、日暮里駅）

夜総合点★★★☆☆ 3.5

築地ランチは数あれど、一番はやはり「魚竹」だ

大阪転勤を控え、思い出の築地ランチを巡る日々。
この日は満を持してこの店の暖簾をくぐりました。

時間は１２時半とやや遅め。
狭い上に人気のこの店は、早めの入店が定石。
しかし、最後の魚竹をじっくり噛み締めながら味わいたかったので、後ろに並ぶ行列を気にせずにすむ遅めのスタートを選択しました。

引き戸を開けると昔と変わらず元気なイケメン兄弟が狭い板場から「いらっしゃい、毎度どうも！」と一声。
少しシワも増えて白髪も目立つのは当然。私よりもいくらか年上でしょうから。

「今日は何にしましょう？　焼、中落ち・・・」とメニューを告げてくれます。
「焼。鮭で。中落ちとセットでね。玉子焼きもお願いします」
「はいよっ！ごはんはややおもで？」

何度繰り返されたことでしょうか、このお約束の会話。

初めて先輩に連れて来られた25年前
「ややおもって何ですか？」
「少し大盛って意味だよ」
へぇ、そうなんですか、と今に至るまで真偽を確かめずに通い続けて「ややおも」と言ってきました。

この店の素晴らしさはあらゆることに妥協がない、ということに尽きます。
ネタのレベルは築地という土地柄だけではなく、この兄弟のこだわりだからこその質の高さ。

ツヤツヤに輝くごはん。

ダシのきいた味噌汁は具まで完璧。

付け合せやお新香、日替わりで並ぶ種類豊富な小鉢も非の打ち所がありません。

そして兄弟はもちろん、ホール係のお姉さんたち一人ひとりまで下町らしい人情のこもった接客。
どれだけ忙しくてもお客さまを大切にする心が感じられます。

この日の注文は一番好きな銀鮭焼きとまぐろの中落ちがセットになったベストメニュー。
お値段は1,200円とランチとしては破格ですが、絶対納得のいく味です。