そののどかな田園を貫く国道464号線には、多くの鰻屋が並ぶことから「鰻街道」と私が勝手に名付けるエリアがあります。
いずれも人気の店ですが、とりわけ評判なのがい志ばし。
陽気につられてバイクを転がして、7年ぶりの訪問です。
なんとも味わい深い建物。
キタナシュラン認定も肯けます。
暖簾をくぐると、そこには「裏に回り番号札をお取り下さい」とあります。
開店前から終日行列の店ですから、表からすんなり入ることはありません。
裏口へと回ります。
味わい深い看板。
ブランチで、と思って来たのですが既にかなりのウェイティング。
ちょっと出遅れました。
これはかなり待ちそうです。
厨房の勝手口でお店の人に声をかけて、番号札を受け取ります。
メニューを見るまでもなく、うな重に決定。
せっかくですから、奮発して肝焼きも頼みました。
地元産コシヒカリの新米を使用。
かつてお弁当をテイクアウトしたこともありますが、電話しておけば待たずに持ち帰れるので、それも悪くありません。
表に回り、 暖簾を潜ります。
決して広くはないお店に多くのお客さんが押しかけるので、行列が出来るのもむべなるかな。
私は4人がけのテーブルにお二人連れの地元のご年配の方と相席になりました。
とっくに注文は終わっているので、この卓上のメニューに意味があるのか甚だ疑問です。
家族経営のアットホームなお店、と言いたいところですが、相変わらず厨房では小競り合い。
何をいくつ、出した、出さないといった類の話。
大量のお客をさばくために、長年のノウハウを蓄積したオペレーションのはずなのに、そのオペレーションが未だに徹底していないのでしょう。
まあ、これも見慣れた光景ですし、家族ですから本気ではないのでしょう。
着席してから程なくうな重が出てきました。
鰻屋はどこでもそうですが、見越しで焼く店以外は、焼くのに時間がかかるので、外で待つのか店で待つのかの違いに過ぎません。
お重とお椀の蓋を開けて、ご対面。
肝焼きも到着。
贅沢な本日のランチ。
食欲をそそるヴィジュアル。
脂ののった鰻だと、見ただけでわかります。
肝吸い。
お新香。
山椒を振って。
肝焼きにも。
50分も待っただけに、もう待ち切れません。
大きめに鰻を箸で割いて、頬張ります。
旨い。
肝焼きもご飯に合わせて。
至福のひと時。
食べ進んでも、まだまだ減らない鰻が嬉しい。
残してあった肝吸いの肝にも着手。
中国産の養殖鰻ですが、肉厚で脂がのったもの。
完食です。
長い時間待った分、美味しさも増すのが鰻の不思議なところ。
3,030円は、サラリーマンとしては使い過ぎのランチですが、たまにはいいでしょう。
カツ丼ブーム真っ只中の私ですが、鰻丼ブームも到来しそうな予感です。
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