2026年9月12日土曜日

いつの間にか来年はルビー婚。結婚記念日ランチは銀座から津田沼に来た創作フレンチの名店「L'enfant coeur et coeur(ランファン クー エ クー)」で温かいおもてなし

 

今年の結婚記念日は土曜日です。
忙しさにかまけ、結婚記念日のお祝いも不定期なままサラリーマン人生を送ってきましたがリタイアしたので、長年の感謝を込めて妻をランチに誘いました。
お店は彼女の希望で津田沼の創作フレンチの名店「L'enfant coeur et coeur(ランファン クー エ クー)」。
前から行ってみたかったお店らしく、予約もカウンター席でしたが運良く取れました。
介護している義母には留守番を頼み、小雨の中、出かけます。


ドアを開けると、こじんまりとしたお店は奥のテーブル席と手前のL字カウンターの16席。
「ビストロノミー」と呼ぶのでしょうか。


私たちの席はL字の短いほうにゆったりとセットされていました。
オーナーシェフや奥さん、スタッフの方に温かく迎え入れられ、食事が始まる前から期待が高まります。


ジャケットと蝶ネクタイのようなテーブルセットが可愛い。


コースは人気No.1というシェフおまかせ特別ランチコースを予約しました。
「メニューのないレストラン」を標榜する店なので、「その日に仕入れた新鮮な食材でお作りします」というのがメニューです。


最初にドリンクのペアリングを勧められます。
私はワインに明るくないので、料理に合わせて出してくれるペアリングにしました。
帰りの運転を引き受けてくれる妻はノンアルコールの3杯、私はアルコールの5杯をお願いします。


最初は乾杯のシャンパン。
ドミニク マサン キュヴェ スペシャル ブリュット。
洋ナシやリンゴ、柑橘類のような香りに、フレッシュで繊細な口あたりが特徴です。


妻はノンアルコールのスパークリングで乾杯です。
シェフ自ら私のスマホで記念写真を撮ってくださり、初めてのお店で緊張気味の私も少しリラックスできました。


最初はアミューズ。
これだけが唯一メニューで「キャビア」と決まっています。
出てきたのはレストラン専用のオリジナルハウスラベルのキャビアの瓶。


冷えた瓶の蓋を開けると、キャビアののった豆腐フロマージュ
豆腐フロマージュのまったりした食感と、キャビアの塩味のコントラストが、ユニークな創作です。


2杯目はフランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン、メゾン・ド・ラ・シャペル ブルゴーニュ・アリゴテ 2021。
青リンゴやカリン、春の白い花を思わせる瑞々しいアロマが広がります。
海鮮に合うセレクション。


妻のノンアルコールは、フランス・ラングドック地方のドメーヌ・モンローズが手がけるロゼワイン「ローズ・モン・ローズ ロゼ ゼロ」。


前菜の1品目はかつおのたたき。
旬の和の食材をソースとハーブでフレンチに仕立てるクリエイティビティ。
かつおのたたきはバルサミコソース。
タスマニア産粒マスタードが添えられています。
B級グルメの私と違ってA級の妻は「どこのソース使ってるのかな」と探求心旺盛です。


パンはよもぎ。
オーブンで温めてサーブされるので、ホカホカフワフワ。


トマトには炭酸ガスが仕込まれていて、口に入れるとシュワっとした爽快感。
かつおの下にはビーツと新生姜のピクルスが敷かれています。


3杯目はカリフォルニアのジャム・セラーズ バター シャルドネです。
温度を上げるとコクが増してくる個性的なワインは、その濃厚さから「バター爆弾」とも称されるほど、明確なキャラクターを持った一本だそう。

前菜の2品目は香り豊かなシェフのスペシャリテ。
トリュフと卵のブリュレでした。
耐熱ガラスの器にひよこ豆のクリーム。
その中には濃厚な平飼いの卵の卵黄が仕込まれ、上にはトリュフのソースがかかっています。
オーブンで焼き上げて焦がし、ブリュレのような仕上がりです。


デザートではありませんが、ブリュレも卵も好きな私は、とても嬉しい。
トロリとした食感です。


更に掘り下げると、そこから卵黄が現れます。
濃厚な黄身の甘みは、上質な平飼い卵ならでは。


次のパンはブリオッシュでした。


4杯目のペアリングは日本酒。
どんなものが出てくるのか楽しみでしたが、千葉県神崎町にある老舗酒蔵、鍋店株式会社(なべだな)が醸造する代表銘柄「仁勇」の「第28回 仁勇蔵祭り」のイベント限定酒でした。
果実のようなフレッシュさと、わずかにシュワシュワとした微発泡感が残っているのが特徴です。


魚料理は小松菜のクレープさんま包み。
地元千葉県船橋の小松菜で作ったクレープで秋の味覚のさんまを包む創作です。


クレープの上には魚の骨の形のクッキー
薄焼きのクッキーを型から抜くのは難しいと奥さんがおっしゃいます。
手間のかかる仕込みですが、かわいいアクセント。


クレープにナイフを入れると、中からさんまとキヌアが現れました。 
ソースは柿とくるみオイルのビネグレットソースで酸味のあるもの。
クレープは緑の味がしますが、しっかりとさんまの味も感じて、キヌアとの食感のコントラストも楽しめます。
日本酒が合うのは当然ですが、シェフは日本酒に合うように魚料理を考えているのかもしれないと想像してしまいます。


肉料理を前に最後のペアリングが出てきます。
妻にはフランスの高級飲料ブランド「アラン・ミリア(alain milliat)」が手がける 100%ノンアルコールのロゼ・グレープジュース。


私には南フランスの赤ワイン、ドメーヌ・サン・シルヴェストル・ルージュ 2013がサーブされました。
ブラックベリーなどの黒系果実の豊かなアロマに、スパイスや野生のハーブ、ほんのりと甘い革や木のニュアンスが重なります。
特にこの2013年ヴィンテージは、ラングドック地方において非常に作柄の良かった「当たり年」の一つとして知られているそうです。


肉料理は子羊のロースト。
妻も私も羊が好きなので、肉料理がラムだったのは嬉しいサプライズ。
カウンターに座っていたので、シェフがお肉を焼く場所を変えていたのが気になっていました。
聞けば、わらと炭火とヒノキで焼いたものだとか。
トッピングの野菜はセルバチコ。
ルッコラの野生種を、カンボジアの生の黒胡椒のペーストであえたそうで、ピリッとした刺激を感じます。


黒ニンニクのソースと、奥にはカボチャのピューレがあり、二種類のソースで変化が楽しめます。
ラムは分厚いですが、とても柔らかく、その下に敷かれた野菜のソテーまで丁寧な仕事です。


最後のパンは全粒粉。
もちろんこれもオーブンで温められて出てきます。


すっかりお腹いっぱい。
大満足のランチでした。
そこへデザートプレートが運ばれてきます。
プレートには、あらかじめお願いしておいた39回目の結婚記念日を祝うメッセージがチョコレートで書かれていました。
シェフ自ら、最初の乾杯に続いて私のスマホで記念写真をまた撮ってくださいました。
実にフランクでカジュアルなサービスが、この店の良さだと感じました。


デザートはブルーベリー。


美味しかった料理を思い出しながら、コーヒーをいただきます。


ブルーベリーの酸味で、フレンチの食後もさっぱり。


折々に声をかけてくださるオーナーシェフと奥さんの会話も楽しく、1時間半以上のランチもあっという間。
カウンター席で良かった、と思いました。
例えは変かもしれませんが、馴染みの小料理屋で美味しい料理とお酒をいただいているような感覚でした。
お会計を済ませると、お店の外までご夫婦で見送りに出てきてくださいました。

「また来たいね」
と2人の意見が一致したお店でした。

※料理の名前は、メニューがなく、私がオーナーシェフや奥さんから聞いた記憶に基づくものなので、誤りがある場合があります。その場合はご容赦ください。

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L'enfant coeur et coeur (フレンチ / 津田沼駅、新津田沼駅、前原駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8