2024年1月18日木曜日

【東向島・下町ハイボールはしご酒② 駅前酒場の鏡「日の丸酒場」で、かき鍋をつつきながら八広の夜は更けていく】

 

「大衆酒場 岩金」を5年振りに訪問し、遅いスタートの酒場巡りとなった今宵の東向島。
曳舟側通りを八広駅に向かいます。
かつては荒川駅と呼ばれた八広駅の駅前、ゆりのき橋通りに面した「日の丸酒場」
これ以上無い、堂々たる店名。
この通りを鐘ヶ淵に向かうまでの両側には、下町ハイボールが楽しめる名店が数多くありますが、私は駅前にあるこの店が、使い勝手が良くてお気に入り。
電車の時間に合わせられるので、この辺りで飲んだ時の仕上げはこちらです。


前回来たのはコロナ禍直前の2019年。
やはり岩金から流れてこちらに来たのです。
暖簾はいつも逆にかかっています。
開店前かラストオーダーを意味する「逆暖簾」ですが、どちらでも無いのに逆なのを確かめようと思いながら、いつも酔っているので聞くのを忘れてしまいます。
その逆暖簾を潜って店内へ。


先客は5人ほど。
ご常連と思しき皆さんが、カウンターにお座りです。
岩金は女将以下店員さんは皆さん女性なのでガールズバーと呼んでいますが、それに対してこちらはボーイズバー。
お茶目で愛想の良いご兄弟がカウンター越しに接客してくれるのです。
奥の厨房を仕切るのはお母さん。
L字カウンターの中ほどのスペースに座って、ボールを注文します。
下町ハイボールの略称で、この辺りではハイボールと言えばウイスキーではなくこちらのこと。
この店は炭酸を先に入れ、そこにナカを注ぐスタイル。
表面張力の限界まで注ぐ素晴らしいテクニックなのですが、肝心の原液がちょっと足りなかったようで
「あ、ちょっと足りなかった」
と継ぎ足してくれました。
継ぎ足さなくても良いほど注がれていたのですが。
もちろん口を近づけて吸わないことには、カウンターから下ろすことはできません。
これがいつも楽しみ。


岩金でそこそこ摘まんだので、さほどお腹は空いていませんが、ちょっと冷えるので温かいものを選びます。


肉豆腐


しぐれ煮のように甘辛く煮詰めた肉の乗った煮込み豆腐の濃い味に、ボールも進みます。


もう一品はかき鍋
この季節ならではのカキは大好物。
ひとり酒に丁度いいサイズ。


ボーイズが調味料をいっぱい出してくれました。
本当にサービス精神溢れるご兄弟。
年季の入った店ですが、ステンレスの厨房はしっかり磨きがかかっているのも好印象。


グツグツと煮立ってきたら、食べ頃です。


山ほど調味料を出してくれたのに
「お酢と醤油が美味しいですよ」
と進めてくれるのが、なぜか可笑しい。


もう一杯、下町ハイボールを頼みます。
今度は一発で表面張力をキメてくれました。


ご常連同志の会話に、初めて会ったと思われるお客さんも絡んで、旅行談義が盛り上がっています。
私の両親の故郷の山口や、私の出身地の大阪の話題が出るのでトークに参加したい気分ですが、そろそろ帰らないと明日の仕事に差し障りそうです。
電車の来る10分前にセンベロのお会計を済ませ、ボーイズたちに見送られて逆暖簾を正面から潜りました。

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夜総合点★★★☆☆ 3.5

【東向島・下町ハイボールはしご酒① 地域の社交場「大衆酒場 岩金」でゆるりとスタート】

 

今年こそは下町酒場巡りを復活しようと心に決めた今日、やっぱり残業となってしまいました。
それでも行こうと決めていた八広の三祐酒場に曳舟駅から急ぎ足で向かいます。
なぜか灯りが見えないと思ったら、臨休です。
時計は既に20時。
ああ、無情。


方針を変更して北に向かいます。
スカイツリーが見える曳舟川通りへ。


大衆酒場岩金
近代的な周囲の街並みですが、ここだけが時間が止まったような佇まいです。


渋い長暖簾を潜って、コロナ禍直前の2019年10月以来の訪問。


コロナ対策で設けられたと思われるビニシーを除けば、5年前と変わらない景色にホッとします。


目の前に座る女将さんに
ボールをお願いします」
と声をかけます。
女将さんをはじめとする下町の気さくな女性たちがカウンターの内側で取り仕切る「ガールズバー」も健在。
アルコールは、この界隈の酒場で発祥といわれる下町ハイボールで決まりです。
エキスの入った氷抜きの焼酎原液に強炭酸の花月を注ぐと出来上がり。
薄くならないのが嬉しい。


さっぱりした沖縄もずく酢と、味がしっかり沁みたがんも厚揚げ煮をつまみに、ゆるりとスタート。


もう一品、頼むことにします。
ハムカツと悩んだ末に、さば塩焼にしました。


脂の乗ったさば塩焼に、下町ハイボールも進みます。


地元のご常連と女将を交えたトークをBGMに、ようやく人心地。
せっかく東向島に来たので、河岸を変えてもう一杯飲みましょう。
お会計を済ませ、レディースに別れを告げて表に出ます。

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夜総合点★★★☆☆ 3.5

2024年1月16日火曜日

【オープン2日目ということを割り引いても、いろいろと残念な「汐留横丁」と「くまめん汐留店」】

 
昨日拡大オープンした「汐留横丁」に私の好きな九州ラーメンのお店が出来たと知り、早速2日目に、同僚のN君を誘って訪問です。


熊本ラーメンのくまめん汐留店」
博多ラーメンはもちろんですが、九州のラーメンはどれも好きなので、期待大。


虎ノ門ヒルズをはじめとして、「横丁」は最近のオフィスビルのトレンド。
ただ、ここは後付けの改装なので、真ん中に通路があり、どこに座ってよいのかわかりにくいレイアウトです。
「スタッフがご案内します。少々お待ちください」
という看板の前でかなり待ちましたが、スタッフが案内してくれる様子がありません。
痺れを切らしてスタッフの一人に声をかけると、
「着席してオーダーしてください」
とのこと。


結局、詳しい説明がないままラーメン屋さんとは異なるエリアに着席します。
テーブルを見ると、QRコードが置かれています。


これで注文するのでは、と読み取ってみると横丁の各店のメニューが出てきました。
くまめんのタブから豚骨玉名ラーメン、並、麺硬め、焦がしニンニクあり、味玉トッピングでオーダーを完了します。



N君が持ってきてくれたセルフサービスの水を飲みながら
「案内が無いと、わかりにくいシステムだよね」
と話しながら、ラーメンが出てくるのを待ちます。
しかし、待てど暮らせどラーメンが出てきません。
食べ終わったテーブルの食器を下げるのも手が回っておらず、人手不足とオペレーションの未熟さが露呈しています。
気が付けばオーダーを入れてから20分以上経過。
クイックサービスが身上の九州ラーメンらしからぬサービスです。
ようやく、25分して私のラーメンが出てきました。
たっぷりの黒いマー油が熊本ラーメンらしいプレゼンス。


調味料は一か所にまとめて置かれているので、取りに行く必要があります。
うかうかしていると麺がのびそうです。


大慌てで紅生姜をピックアップして、席に戻ります。


まずはスープをひと口。
「あ、ぬるい!」
これはいけません。
味はまあまあですが、ラーメンのスープがぬるいのは最悪です。


続いて麺。
カタにしてもらいましたが、これなら普通です。
熊本の人が食べたら、注文と違うと怒りそう。


チャーシューは薄切りのばら肉。


味玉はまずまずでしたが、熊本ラーメンなら生卵でしょう。


紅生姜は、全体の味が変わるので中盤に投入。


同僚のラーメンが一向に出てこないので、30分過ぎてからN君がわざわざ店に出向いて店員に催促。
「順番が入れ替わっていたのですぐに作ります」
と言って消えていきましたが、その後も全く出てきません。
すると別の店員がやってきて
「注文が一件しか入っていません」
と言います。
私の注文しか通っておらず、N君の注文は通っていませんでした。
システムの不具合なのか、こちらのオーダーが良くなかったのかは不明ですが、オーダーが通っていた私のラーメンでさえ20分以上待たされたのですから、根本的になっていません。
都内の六本木と神田の二店舗で営業しているので、初出店でも無いと思うのですが、従業員教育も十分ではないと実感。
この店もそうですが、この横丁全体のオペレーションが悪すぎるので、残念ながら再訪はありません。

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くまめん汐留居酒屋 / 汐留駅築地市場駅新橋駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0