昼酒だったのに、いつの間にか暗くなっています。
冬ですから当たり前なのですが。
もうちょっと飲みたかったので、これまた超久しぶりな「大衆 あさひ 船橋店」へ足を向けます。
2019年9月以来の訪問です。
「よく、こんな狭い店が造れた」といつも感心する激狭店。
短冊と一升瓶の向こうにいるマスターの顔は見えませんが、元気な声だけは聞こえます。
「いらっしゃ~い!」
という声に迎えられ、かろうじて空いていた席に割り込ませてもらいます。
メニューはホワイトボードと短冊にびっしりと書かれていますが、読み取りは極めて困難。
ここに来ると、いつも頼むのは天羽ハイボール。
いわゆる下町ハイボールです。
厨房でマスターが作ってくれたプレーン酎ハイが、バケツリレー形式でお客さんの協力により私の席まで運ばれてきました。
割り物の「天羽の梅」は一升瓶ですが、これもバケツリレーで運ばれてきます。
必然的に、初めてのお客さん同士が仲良くなるという次第。
密が避けられる時代ですが、密が良いこともあるのです。
酎ハイがナミナミ過ぎるので、口を付けて少し飲んでから、一升瓶から天羽の梅を注ぎます。
自分が居酒屋の店主になったようで、楽しい。
お腹はいっぱいですが、あっさりしたトロたくピーマンをオーダー。
天羽ハイボールの後は、白ホッピーで振り出しに戻ります。
隣の若いカップルは初めて来たようですが、常連と思しきお兄さんが、この店の良さを猛烈にアピールしています。
一度来たら誰でも常連になれるお店ですから、お兄さんも実は二度目かも、などと考えながら飲むのも「あさひ」の楽しみ方。
もちろんお兄さんはかなりの常連なのでしょうけれど。
ホッピーはナカをお代わりして、本日は打ち止め。
「まん延防止等重点措置」が適用され、再び禁酒法の時代に逆戻りするかもしれないと思うと、果たして「あさひ」に次回来れるのはいつになるだろう、と思いながらお会計。
「ありがとうございま~す!行ってらっしゃ~い!」
というマスターの明るい声が、この暗い時代に一服の清涼剤です。