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2024年8月20日火曜日

【亡き父の墓参りで京都へ。ランチは寺町仏光寺「しゅん逢 紗々木」で創作京料理を堪能】

 

今日は妻の実家の名古屋から京都にある亡き父の墓参りに妻と次男の3人で出かけます。
長岡京の光明寺でお参りを済ませ、ランチは京都市内へ。


四条河原町の高島屋駐車場に車を止めて向かったのは寺町通仏光寺上ル「しゅん逢 紗々木」(シュンアイササキ)
小さな町屋をモダンに改装した佇まい。


カウンターに案内されました。
奥には個室もあり、京の町屋らしく間口の割に奥行きのある造り。
開店して12年経つお店とは思えない新しさを感じます。


妻がかなり前に予約をしておいてくれたお店。
最近夫婦で京都に来る時は京料理のランチを食べるのが慣わしとなっていますが、次男は初めてなので、特に楽しみにしていました。


最初は前菜


湯引きした牛肉と長芋の素麺仕立て。
夏らしい涼味を感じる一品からスタートです。


続いてはお椀
蓋を開けると鱧真薯。


関西の夏を代表する食材のひとつ。
これもまた、季節を感じさせてくれます。


造りはシマアジと赤鯛。


特にシマアジは脂の乗りとコリコリとした食感に、素材の良さを感じます。


八寸はお皿で供されます


手前から左回りにローストビーフ、なると金時煮、レンゲの上には卵をテールスープで味付けしたもの、山桃のゼリー寄せと糸もずくの酢の物。
笹で巻いてあるのは鯛のお寿司です。
どれも品の良い薄めの味付けでとても美味しい。
車なのでお酒が飲めないのが残念です。


煮物は牛頬肉、賀茂茄子、蓮根餅。
葛でとろみがついています。
 

旨みが凝縮した餡が具に絡んで美味しい。
牛頬肉もトロトロです。


最後はご飯
炊き上がった土鍋の蓋をご主人が開けると、なんと鯛ご飯でした。
炊き込みご飯が大好物の私は、嬉しいサプライズ。


赤だしの味噌汁と香の物。


素晴らしい締めのご飯が揃いました。


鯛ご飯はおこげも入っています。
これがまた美味しい。


お代わりができるとのことで、次男と私はお願いしました。
鯛もたっぷり入っていて、本当に贅沢で美味しい鯛ご飯に感動。


水菓子はフルーツのワインゼリーかけ。


最後は紅茶をいただきました。


御茶請けは可愛らしい京菓子の福だるまでした。


お酒を飲まなかったこともあって、1時間で会席を食べ終わってしまいましたが、とても内容の充実した創作京料理でした。
私と違ってA級グルメの妻も満足。
お店の前で3人の記念写真を女将さんに撮ってもらいました。
この後、京都土産の美味しそうなものを買いに高島屋に戻ります。

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しゅん逢 紗々木日本料理 / 京都河原町駅祇園四条駅清水五条駅
昼総合点★★★★ 4.0

2022年5月1日日曜日

大阪帰省帰りのランチも京料理。錦市場近くの「近又」で素晴らしい懐石コース

 

今回の大阪帰省は二泊三日と慌ただしいものでした。
二日目の父の法事の日こそ良い天気だったものの、後はずっと雨。
今日は朝から弟夫婦と一緒に岩倉にある義兄の墓参り。
四条烏丸で彼らと別れて、妻と二人で予約したあった料亭に向かいます。
若い人たちで賑わう錦小路を抜けて、御幸町通りを下ったところにある由緒ある建物が、今日のランチを頂く「近又」です。


1801年創業の近江商人宿が始まりといいますから、かれこれ220年の歴史があります。
現在の建物は明治時代のもので、「国の登録有形文化財」に登録されています。


三和土には下駄と鐙。
商人宿の歴史を伝える飾りですが、今でも一日三組限定の宿として営業しています。


玄関の奥には立派な兜が飾られています。
そういえば、端午の節句ももうすぐです。


暖簾を潜ると、その先がカウンターになっています。


個室もあるそうですが、私たちが予約したお昼のコースはこちらで頂きます。
綺麗に磨かれたカウンターの向こうが板場になっています。


テーブルは品良くセットされていて、期待が高まります。


最初に煎茶


瓶ビールを頂きます。
一昨日も和久傳もそうでしたが、懐石料理には、ゆっくり飲める瓶ビールが合う気がします。
銘柄はエビス
昼からゆるりと飲める幸せ。


最初は八寸


品数も豊富な手の込んだ料理が、美しく盛り付けられています。


素材を活かすために控えめな味付ながら、主張も感じます。
京料理の真骨頂。


お椀は桜海老の真丈。


その上にのっているの白い小さなものは、柚子の花。
すごくいい香りがします。
「是非召し上がってみてください」
と若い八代目がおっしゃいます。


桜海老の真丈は、ふわっとした真丈の中に、歯応えを感じる桜海老がたっぷり入っていて、風味と食味の妙が素晴らしい。


向付鯛のお造り湯葉
湯葉はまるでお豆腐のような厚みのあるもの。
もちろんトロリと柔らかく、お造りとの組み合わせが実に面白い。


ビールの次は日本酒です。
もちろん冷酒。
純米吟醸の羽田を選びます。


炊き合わせは、旬の筍の若竹煮
供される直前にたっぷりの鰹節を振って、その上に木の芽。
やはり旬の豆が、春を感じます。


観光する間もない慌ただしい3日間でしたが、こうして昼間から美味しい和食をつまみながら、冷酒を舐められただけでも、今回の帰省は意味がありました。


焼物とだし巻き


焼物は
一昨日の和久傳と同じく、やはり琵琶湖が近いからでしょうか。


さっきから板さんが他のお客さんに焼いていた、だし巻き
「私にはいつ出て来るのだろう」
と、たまご好きの私は首を長くして待っていました。


ご飯お漬物ちりめん山椒が出てきました。
ご飯はこだわりの江州米。
近江に縁のある近又ならではです。


京番茶でお口をさっぱりと。


お菓子は洲浜(すはま)


きなこの風味がとても香ばしく、ややもっちりとした食感。
青い方は、うぐいす豆の味。
おめでたい意味も込められた伝統的なお茶菓子です。


目の前で八代目がお抹茶を立ててくださいました。


まるでお茶席にいるような演出です。
料理だけではない、おもてなしの心は、お値段以上の満足感。


お店の前まで見送ってくださった若い八代目にお願いして、お店の前で夫婦の記念写真を撮って頂きました。
また来てみたい、と思う本当に素敵なお店でした。

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近又懐石・会席料理 / 京都河原町駅祇園四条駅烏丸駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8