金曜日のレイトランチ。
12時からの会議の後、フレックス終業にして妻と二人でレイトランチに出かけます。
地元では、というかかなり広範囲に知られた美味しいイタリアンレストラン「カステッロ」へ。
30年近く前にこの地に居を構えたころ、駅前の通り沿いに小さなイタリアンレストランを営んでいた若いオーナーが、その後独立して始めた一軒家レストラン。
美味しく、リーズナブルで、しかも雰囲気も良いのでいつの間にか予約の取れない人気店となりました。
季節の花や年輪を重ねた植栽に囲まれたアプローチの奥に、大きな一軒家。
隠れ家とも別荘とも言える、都内では味わえない雰囲気です。
大きな一軒家の奥へ。
コロナも気にならないゆったりとしたレイアウトは、安心です。
中庭が見える、いい席でした。
ランチの予約は一番安い1,980円(税別)は対象外なのですが、お得なのはそのパスタランチだと妻は言います。
私は10年以上来ていませんが、妻はちょくちょく来ているようです。
「早めか遅めに行くと、運よく入れる時があるよ」
という事情通。
そして、その妻の言う通り、運よく10分と待たずに先客が出て案内されました。
前菜、パスタ、フォカッチャ、ドルチェ、食後の飲み物がついてこの値段は、味や雰囲気も含めた総合点で高コスパ。
「前菜は『シェフの気まぐれサラダ』が良いよ。間違いないから」
と、どこまでも事情通の妻。
その勧めに従うことにします。
パスタはどれも美味しそうで迷ってしまいますが、季節を感じる「秋シラスとアンチョビのスパゲッティ」にしました。
なんと妻も同じものをオーダー。
ほどなく、大きな白いプレートに美しく盛り付けられた前菜が出てきました。
確かに、いろんな味を少しずつ楽しめるので、これが一番いいという妻の意見はもっとも。
メインのパスタの前に、名物のフォカッチャが出てきます。
食後のコーヒーをゆっくり飲みながら、金曜日の午後の時間がゆったり流れていきます。
真っ白で、フワフワ、モチモチ。
そこへ「秋シラスとアンチョビのスパゲッティ」が登場。
名店ですが、意外とボリュームがあります。
シラスは好物。
たっぷりのっていて嬉しい。
絶妙のアルデンテのスパゲッティにシラスとアンチョビの異なる濃淡の塩味が絡んで、実に美味。
さすがに妻には量が多かったのか、私が少し分けて貰いましたが、おかげで私もお腹いっぱいです。
ドルチェは、5種類の小さなデザートの盛り合わせ。
これも彩り良く、そして可愛らしいので、女性が喜びそう。
もちろんどれも美味しい。
甘いものを普段食べない私も、美味しく頂きました。
食後の飲み物はエスプレッソにしました。
これまた期せずして妻と同じ。
憎むべきコロナではありますが、自分が暮らす田舎町でこんな働き方ができる日が来るとは、長いサラリーマン人生で想像もしなかったことです。
コロナ禍の思わぬ副産物。
長く生きていれば、人生良いこともあるものです。