私の大盛好きを知った会社の別部署のOさんから赴任早々教わった店。
日曜定休とあってなかなか来ることができませんでしたが、今日は朝からご飯を抜いてブランチで満を持しての挑戦です。
東京からも道場破りが訪れるメガ盛りファンのメッカ。
カレーライスを頼んだのに前菜でお腹がいっぱいになるという都市伝説。
一見何の変哲もないメニューの裏に隠されたメガ盛りの秘密を確かめに。
私が写真を撮っていると店から体格のいい白人2人、黒人1人が3人組が現れました。
随分と楽しそうで、テンションが上がっています。
黒人のお兄さんからカメラのシャッターを頼まれました。
お店をバックに写真を撮るのはお手の物の私は、彼らのゴキゲンな表情をカメラに収めます。
「今食べてきたの?」
「そうだよ。最高だね、ここは!昔から来てるんだよ」
「僕も今から食べる所」
「おー、お前さんそりゃいいね!」
てな会話を英語で交わし店内へ。
入口にはお馴染み食べログと魔法のレストランのステッカー。
店内はおびただしい数の写真。
察するにどうやらママさんがお芝居好きのようで、その方面の写真やポスター、役者との記念写真などがびっしりと飾られています。
厨房には各種食材が。
先ほどの外人客のお皿がテーブルには山積み。
私はカウンター席に場所を見つけて座りました。
サンドイッチにしようか迷ったのですが、ここは定番のY定食(800円)で攻めてみようと思い注文。
卓上の調味料。
まず出てきたのは目玉焼き。
玉子2つ。
ってか目玉潰れてるんですけど。。。
厚切りベーコンが何枚も。
次に出てきたのはおでんのような物体。
「中はハンバーグだから!」
え、ハンバーグ・・・(・・?
中を確かめるとなるほどこういう事。
おでんの巾着的な味を想像していましたが、油揚げはきつねの甘辛い味付。
中のハンバーグは出汁で煮込まれています。
オカンの強烈な創作料理。
さらに続けて野菜の煮物。
甘辛いすき焼き味です。
とりあえず三品。
そこへもう一品、鶏のから揚げ。
ここまでの全貌。
そこへ丼ドーンッ!
今日は焼肉丼。
厚切りのビーフがこれでもかっと満載。
たっぷりの生姜と貝割れ。
たっぷりの生姜と貝割れ。
味はやはり甘辛。
もやしたっぷりの味噌汁。
ようやく打ち止め。
メガ盛り故にオカンは調理にてんてこ舞い。
大盛好きが共通項の見知らぬ客たちは、マシンガントークで漫談を繰り出すオカンを触媒に化学反応。
あっという間に皆仲良くなります。
「あたしもお人好しやねん。こんなんなんぼやっても儲からへんねんから」
「さっきの外人さんは飛行機のクルーやで。昔ノースウェストやったけど今はデルタや」
野菜の煮物の下からスティッチが。
目玉焼きからの下からはプーさんとティガー。
まさか彼らも自分の上にB級メガ盛りをのせられるとは数奇な運命。
オカンはディズニー好きでもあったのです。
時計がミッキーとミニーだったとようやく気づきました。
無事全クリ。
「お兄さん、お代わりいらんのん?」
とオカン。
「何でも欲しいもんお代わりしいや」
マジすかっ?
隣の青年は野菜煮をお代わり。
Y定食の制作を終了したオカン、今度は別のお客さんのサンドイッチの制作に着手。
次から次へと玉子を割ってフライパンに投げ込みます。
その数10個!
焼き上がった巨大な玉子焼とベーコン。
これを厚切りのパン一斤に挟んでサンドイッチの出来上がり。
但しこれはハーフサイズ。
オカン、可愛い!
撮影・掲載許可済み |
だったら何でメニューにあるの・・・。
吉本芸人もタジタジのマシンガントークを繰り出すオカン。
34年もこの商売をやっているというプライドを笑顔に隠しボケまくるナイスな接客に脱帽。
「ブログに載してくれんのん?美人のママさんがやってるって書いといて」
「どこに美人がおんねん、って怒られるかな」
オカンのマシンガントークは留まるところを知りません。
撮影・掲載許可済み |
お会計800円を済ませて店を出ました。
今度はサンドイッチにしようか、いやアメリカンのモーニングセットにしてみようか、と次なる道場破りに想いを馳せながら愛車キャノンデールのサドルにまたがりました。
「今日はこれ一食で一日持つな」