このあたりは小さな飲食店が点在するエリア。
B級グルメを気取る私としては、詳細に探索したい店が目白押しですが、そんな数ある宿題店から今日はここを選びました。
暖簾の奥は細長いカウンターと入口横にテーブル。
10人ちょっとがMAXでしょうか。
オールバックの若いイケメン大将が一人で切り盛り。
まずは生ビールで。
今日のおすすめ。
レギュラーメニューは卓上にありました。
一皿100円から。
回転寿司並の価格です。
ネタケースの上には玉子焼きがまるごと一本。
自家製と見ました。
まずは造りから。
昆布締めと活生さんま。
昆布締めは鯛。
活生さんまは身の輝きが美しい。
外観も内観も、およそ寿司屋としてはいかがなものか、という構えですがそこは大阪天満。
実質主義なのです。
美味しくて、居心地が良くて、そして安ければ問題ありません。
東京とはそこが違うな、と大阪に来て学んだことです。
気になっていた玉子焼きをツマミでもらいました。
一口食べてあまりの美味しさに驚きました。
「これって、大将が焼いてるんですか?」
「ええ、他に焼いてくれる人もいないんでね」
ナイスな返し。
「僕、玉子が大好きでどこに行っても玉子食べるんですけど、これ美味しいですねぇ」
一般的な大阪のだし巻きよりやや濃い目の醤油と出汁のバランスが絶妙です。
芋焼酎は黒霧島だそうです。
ロックを頼みました。
ナミナミで300円。
壁に掲げられた一品のメニューにばくだんというものがありました。
どこかで聞いたことのある料理ですが思い出せません。
「何なんですか、ばくだんって?」
「納豆に卵や貝割れや魚を入れて混ぜて食べるんですよ」
それを聞いて、そういえば門前仲町の居酒屋で食べたことがあるな、と思い出しました。
これがばくだん。
とびっ子と貝割れの下から、納豆、山芋、大根、イカ、しめ鯖などが現れます。
卵黄と絡めて醤油で味付け。
大将は、やはりおなじくばくだんを頼んだ隣のお客さんに
「軍艦巻にしても美味しいですよ」
とも、空軍艦を握って差し出しました。
「そうきたか」
と心の中で呟いた私は
「私は海苔だけ貰えますか」
と注文。
面白くなってきました。
海苔巻きにして食べます。
プレーン酎ハイにチェンジ。
握ってもらう事にしました。
黒板に書いてあった活あん肝と活白子。
一貫ずつでもいいそうです。
一人ものにはありがたい。
勢いに乗ってプリン体大爆発です。
一口食べてみるとピリッとした辛さ。
大将に聞くと
「ラー油を垂らしてるんです」
と返事。
ちょっとしたアイデアだけど、実にマッチして美味しい。
再び黒霧島のロックにしました。
活たこと活甘えび。
黒板のメニューにはなんでも活と付けているだけに、鮮度は抜群。
活たこには梅肉。
これが意外と合う。
活甘えびにはウニがのっています。
店構えはおよそ寿司屋らしからず、入るのに躊躇われるB級感ですが、なかなかの実力派。
白木のカウンターでもなく、高級感ある内装でもありませんが、実質主義の店。
結構つまんで、飲んで、高いものを握って4,000円でお釣りがきました。
地元の常連さんもいるようで、気さくな大将も感じが良く、これから使う事になりそうです。
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寿司一 (寿司 / 大阪天満宮駅、南森町駅、桜ノ宮駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.3