浪速らしい雰囲気が色濃く残る千日前商店街の路地裏に、名店があります。
くわ焼 たこ坊。
引き戸を開けるともの凄い喧騒。
その煩さは、酔客のそれよりも、店員の胴間声に原因があるのです。
寿司屋の板さんを100倍やかましくしたようなオーダーのやり取り。
威勢良く、愛想も良いですが、東京からの客人はこのベタな雰囲気に飲み込まれています。
一歩間違うと、安物のチェーン居酒屋の店員の掛け声の様でもあります。
これこそザ・浪速。
とりあえず生ビールで乾杯。
ここは鉄板の上で肉や野菜や魚をくわとよばれるアイロン状のコテでハサミ焼きにするくわ焼というスタイルの店。
浪速名物の串かつもあります。
いくつか名物料理を。
エビパン。
「三個ですね?」
と念押しが入ります。
いや、むしろ三個以外のオーダーが出来ないような雰囲気。
トーストの上に海老のすり身をのせて揚げたもの。
豚ぺい焼き。
広島のそれとは少し異なるスタイル。
もちろんソースが旨い。
中はカリッと揚がった豚肉。
そこにふわっとした玉子の薄焼きが巻きつけてあります。
オランダ。
これもソースでいただきます。
なぜオランダなのか、その由来はわかりませんが、鶏のつくねのフライ。
山芋の塩焼。
あっさりと醤油で。
生ビールを二杯飲んだ後、私は酎ハイに切り替えました。
目の前のホール係のお姉さんは東南アジア系。
日本語はおぼつきませんが、焼き方のおじさんたちに大声で注文を入れる所は中々堂に入っています。
彼女が付ける伝票は何語で書いてあるのか不安になります。
茄子の田楽。
生キャベツは言わなくてもきちんと補充してくれる気配り。
あなごを頼みました。
一本丸ごとを三人でシェア。
「チキンポテトは食べませんか?」
と目の前のお姉さんが営業をかけてきます。
「何なの、それ?」
と私。
「チキンの中にポテトが入ったから揚げです」
というような日本語を話しています。
「 じゃあ、それ」
「三個ですね!」
と、また確認。
鶏肉の中をくりぬいてマッシュポテトが入っています。
エビパン同様、そのまんまの料理。
私はハイボールにしました。
蓮根肉詰フライ。
シャキシャキ旨い。
良く食べ、良く飲むI部長を挟んで会話が盛り上がります。
都の様子をもう少し聞くには、この店はやかましすぎるので、河岸を変えることにしました。
お会計はレジでおかみさんが算盤をはじきます。
今時珍しいよなぁ、と思いながら随分と安いお勘定を済ませて店を出ました。
くわ焼 たこ坊
地下鉄に乗って南森町へ。
私のホームグラウンド、バーホワイトラベル。
私がキープしているデュワーズのホワイトラベルが、東京に転勤した飲み友達のIさんから差し入れられていました。
Iさんのお仕事をお手伝いしたお礼です。
名物タマゴサンドは三人分。
転勤組のM部長と私は、I部長からもたらされる都の話に興味津々。
会話も弾めばお酒も進みます。
そろそろM部長も酩酊してきました。
私も明日の夜から香川県にうどんツーリングの予定。
22時半と早めでしたがお開きとしました。
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