銀座で所用を済ませて、時計を見れば19時前。
新橋から虎ノ門に職場が移ってから、なかなか行きづらくなった銀座でラーメンを食べて帰ろうと、ブックマークから選んだのは
むぎとオリーブ銀座店。
深みのある鳥取県産大山鶏や三重県桑名の蛤から取ったスープと、オリジナルの自家製麺で評判のお店ですが、ようやく訪問です。
ランチタイムは大変な行列らしいのですが、夜は狙い目。
19時少し前に店に行くと、店内には空席があり、即入店です。
入口で食券を購入。
今日は
特製蛤SOBAをチョイス。
いわゆる全部入りです。
逆L字の変形カウンターの奥の席に案内されました。
紙エプロンがあるので、あらかじめ借りておきます。
おっちょこちょいの私には必須アイテム。
卓上にある口上やメニューを眺めながらラーメンが出てくるのを待ちます。
そんな事をしている間に、特製蛤SOBAのトッピングが別皿で供されます。
これがこの店のシステム。
低温鶏チャーシュー、国産豚チャーシュー、味玉、海苔、三つ葉が盛り付けられています。
追いかけるようにラーメンが出てきました。
味玉以外の特製用の具がデフォルトでのっています。
蛤がたっぷり。
更に山芋の短冊と可愛く結ばれた紅白の蒲鉾で、彩りも美しいプレゼンテーション。
そんなカラフルな具を足元で引き締める濃口のスープをひと口。
大山鶏から抽出したという鶏油が浮いています。
これが、醤油ベースに蛤の風味がミックスしたスープと実に良い相性。
鼻をくすぐる香りに、胃が活性化してくるのがわかります。
ここで、特製のトッピングをラーメンの上にオンしていきます。
もともとデフォルトの具が多いところに、特製のトッピングをのせると、もう麺が見えません。
自分でのせておきながら間抜けな話ですが、そんな具をかきわけ、麺を引き上げて啜ります。
多品種の北海道産小麦からセレクトして作られたオリジナル麺は、やや細めの番手。
エッジが立ったシャープな歯触りと喉越し。
茹で加減も固めで、麺がしっかりと締まっています。
「これは旨いなぁ」
とズルズルっと啜った矢先、勢い余ってむせてしまいました。
スープが飛散しましたが、紙エプロンがナイスセーブ。
危なかった。。。
いい年をして、恥ずかしい話です。
周囲の人も呆れているでしょうが、なんとか態勢を立て直し、何食わぬ顔て食べ進みます。
チャーシューは鶏も豚も上品な仕上げ。
一般的なワイルドさはなく、素材の味を活かしてシンプルに仕上げた印象です。
主役の蛤は、出汁に貢献した大役を果たし、やや疲れ気味ながらも老獪な食感。
終盤でようやく着手した味玉は好みの半熟です。
最後は卓上のオリーブオイル、胡椒で味変してフィニッシュです。
さすが人気店だけあって、満足度が高いラーメン。
最近銀座では高評価の店が増えています。
ラーメン店には地代が高すぎて割に合わない商売だと思うのですが、銀座で成功することで、それを上回る効果があるのでしょう。
女性好みの店名や明るく清潔な内外装も、女性客を引きつけるマーケティング。
もちろん汁は完飲ですが、腹パンです。
気になっていたチキンドライカレー飯を頼まなくて良かった、とホッとしました。
大満足の銀座ラーメンディナー。
次回はどこで何を食べましょうか。