2024年5月18日土曜日

【ソウル3泊4日グルメ旅⑤ 今回のグルメ旅メインのディナー。予約必須の人気店、麻浦の「真味食堂(진미식당)チンミシッタン」 で妻が絶賛するカンジャンケジャン 】


今回の韓国旅行を決めた時から、ここだけは訪問絶必だという妻の強い決意表明のあったお店です。
麻浦(マポ)の地下鉄5号線エオゲ駅から徒歩5分ほど。


大通りから一本入った路地に面したお店は目立ちませんが、予約必須のカンジャンケジャンの超人気有名店「真味食堂(진미식당)チンミシッタン」 です。


我々が着いたとき、中国人の若い女性6人が食べ終わった後なのか、お店の前で記念撮影中。
私がシャッターを押すのを頼まれました。


土曜日の今日は18時入店がラスト。


さすがにラストの時間帯なので店内は空席がありました。


妻が事前に日本から韓国に電話してまで取った貴重な予約です。


テーブルに座ると、すぐに漬け物やおかずがドドッと出てきます。
キムチ、焼き海苔、青海苔、蓮根、ナムル、漬物など9種類。
これだけでもご飯が食べられそうです。


そして、件のカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)が出てきます。


カンジャンケジャンはワタリガニが一人一匹。
子持ちのメスのワタリガニを醤油ダレに漬け込んだものです。


ヤンニョムケジャンは、韓国の合わせ調味料である「ヤンニョム」にワタリガニを漬けこんだ、カニのキムチのような料理ですが、カンジャンケジャンは醤油をベースにニンニク、ネギなどと一緒にタレに漬け込みます。
この店は醤油・生姜・青唐辛子をベースにしているそうですが、もちろん秘伝の配合や隠し味があるはずです。


トロトロの卵が美味しそう。


そこへ味噌汁とケランチム(卵蒸し)も出て来ます。


テーブルの上は一杯です。


ところがここで私が大失態。
乾杯しようと妻に瓶ビールを注ぐときに手を滑らせて瓶をおかずのお皿の上に落としてしまい、お皿は割れるわテーブルの上にビールが零れるわと大騒ぎ。
親切な店員さんたちがワラワラと駆け寄り、すぐに片付けをしてくれます。
被害に遭ったのは私の右半分のおかずで、ワタリガニはセーフ。
別の空いているテーブルに移動させてくれ、ビールで濡れてしまったおかずを全部取り換えて新たに配膳してくれました。
私は「ごめんなさい」という単語が出てこず、「カムサハムニダ」と言うのが精一杯。
妻は何やら韓国語でお礼を言っていました。


気を取り直して、ようやく食べ始めます。
卓上の使い捨てビニール手袋をはめて手掴みで、まずは卵のついている足の付け根から。
生のカニが醤油タレに付け込まれ、程よく熟成されてカニの甘みと旨みを引き出しています。
そして、不思議と柔らかい。
ビールが進みます。


ケランチムは初めて食べましたが、たまご好きの私には堪らない料理。
蒸されてフワフワの卵は、巨大な茶碗蒸しのようです。


メインはこれではなくカンジャンケジャンとわかっていても、ついガッツいてオン・ザ・ライス。


甲羅の部分は一通り食べた後に、少しカニと汁を残してお茶碗のようにご飯をよそいます。
「こうやって食べると美味しいよ」
という妻の勧め。
味噌、卵、身と、旨みの滲みたタレが、白いご飯に合い過ぎます。
韓国で「ごはん泥棒」と呼ばれるのも納得です。


更に妻のアドバイスに従い、このご飯をおかずと一緒に海苔に巻いて食べます。
これが、また旨い。


更に、甲羅からスプーンでそぎ落としたたっぷりのタレとカンジャンケジャンを、贅沢なオン・ザ・ライスで。
これが一番間違いない味です。


タレが滲みた白飯におかずものせて。
ご飯なのにビールにあう、酒のツマミと化しています。


ビールを零してしまったので、結局一本では足りず二本頂きました。


残った秘伝のタレは、白いご飯にかけて、おかずと一緒に頂きます。
妻はもうお腹一杯だと言うので、私が残った海苔とおかずで手巻カンジャンケジャン。


終盤にヌルンジが出て来ます。
ご飯のおこげのお粥のようなもの。
食後のお口直しです。


カンジャンケジャンは二度目でしたが、やはり美味しい。
日本で食べるのに比べれれば遥かに安い一人45,000ウォン。
ビールを日本飲んで100,000ウォンでした。
8年前に阿峴洞カンジャンケジャンで食べた時は、ビールを飲んで二人で39,000ウォン。
お店が違うので単純比較は出来ませんが、
「これだけ高くなっちゃうと、ここも昔のようなコスパはないよね」
という妻の意見。
お会計の時に再び私は「カムサハムニダ」とお礼を告げましたが、妻は何やら長い文章をしゃべってお店の人と談笑しています。
「『親切にしてくださって、ありがとうございました』って言ったんだよ」
と知り、私の失態をリカバリーしてくれた妻に感謝。

食後は昨夜に続き明洞へ。
息子たちに韓国ファストファッションの服をお土産に買った後、ブラブラと屋台巡り。
私は、好物のホットクの屋台を見つけました。
ホットクは「焼いた餅」という意味で、中に入っている具に種類があります。
私が好きなのは、黒糖やシナモン、ナッツが入った甘いもの。


たっぷりの油で揚げ焼きにしています。
良い香りに誘われて一つ購入。


気を付けて食べないとヤケドしてしまいます。


わかっていても、やっぱり猫舌の私はヤケドしてしまいました。


韓国のモチモチトウモロコシが食べたいという妻の希望で、「焼き」ではなく「蒸し」を売っている美味しそうな店を探して購入。
オクススと呼ばれるトウモロコシは、日本と比べてトウモロコシ自体の味が薄く、かつモチモチとしているのが特徴ですが、アジア圏ではこちらが主流らしいのです。


蒸したものをボイルしているお店を発見し、一本購入。
日本のスイートコーンのような甘みは無く、淡白な味ですが、そのモチモチとした日本人にはユニークな食感は初体験。


今日も良く食べて歩きました。
明日はランチで、妻の希望のチュクミ(イイダコ炒め)、夜は私の希望のタッカンマリ(鶏の水炊き)を食べる予定です。

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眞味食堂韓国料理 / 弘大 ホンデ)
夜総合点★★★☆☆ 3.5

【ソウル3泊4日グルメ旅④ 暑い日の仁寺洞散歩のデザートはピンス(かき氷)。路地裏の古民家カフェ「サラムガナム(사람과나무)人と木」で中庭を眺めながら韓国スイーツ「パッピンス(あずきかき氷)」で冷え冷え】

 
【ソウル3泊4日グルメ旅④ 暑い日の仁寺洞散歩のデザートはピンス(かき氷)。路地裏の古民家カフェ「サラムガナム(사람과나무)人と木」で中庭を眺めながら韓国スイーツ「パッピンス(あずきかき氷)」で冷え冷え】
仁寺洞通りで美味しい冷麺とマンドゥのランチを食べた後はデザートです。
「以前来たことがあるカフェのピンス(かき氷)が食べたい」
という妻の強いリクエスト。
暑い日差しが照り付けるなか、そのお店を探しますが妻の記憶も朧げ。
店名も覚えていないので、それらしい場所に行ってみましたが再開発の影響を受けたのか見当たりません。
そこで検索。
残念ながらその店は見つかりませんでしたが、評判の良いお店をネットで見つけ、その店に向かいます。
「サラムガナム(사람과나무)人と木」という喫茶店。


古民家を再利用したカフェ。
満席だったお陰で、我々は中庭のテーブルに案内されました。
日陰なので、むしろ特等席とも言えるでしょう。
妻の記憶のお店とは異なるものの、綺麗な中庭に面した良い雰囲気のカフェ。
彼女も気に入ったようです。


メニューを確認。
とは言え妻のオーダーは決まっています。
ナツメ干し柿かき氷(대추 말린 감 빙수 パッピンス)


しばらく待って出てきたパッピンス。
妻から聞いてはいましたが、韓国かき氷は大盛がデフォルト。
これで20,000ウォンですが、二人でワンオーダーが許されるので、なんとか食べられそうです。


中庭をバックに映えるピンスです。


背が高くトッピングがいっぱいのっているので、崩さずに食べるのはかなり難しい。


二人で食べられるように取り皿も用意してくれる気配りが素敵。


あんこは日本のものと比べると滑らかで甘さも控えめ。
フリーズドライのナツメや干し柿など異なる食味食感のトッピングと混ぜながら、ふんわりと削られたかき氷を頂けば、暑さで火照った身体もスーッと冷えていきます。


ヤッカ(薬菓)も2つ付けてくださっているので、お口直しに頂きます。


かき氷は二層構造。
中程から下にもしっかりとあんこが仕込まれています。
かき氷は韓国らしく冷やした金属食器で出てくるので、ガラスと違って溶けにくいのも良い感じ。
ランチのの冷麺同様、実に理に適っています。


食べ終わってお会計を済ませ、中庭の反対側から出ます。
こちらの方が門構えが立派なので、本当はこちらが正面入口なのでしょう。


帰り道にお土産を買ったりしながら地下鉄の駅に戻ります。
途中で玉子パン(ケランパン)の屋台を発見。
たまご好きの私はどうしても食べたくて我慢できません。


「晩ご飯のカンジャンケジャンが美味しく食べられなくなるよ」
という妻の制止を振り切って購入。


ふんわりしたホットケーキのようなお菓子です。
たまごが上に丸ごと一個のっているのが何とも嬉しい。


パクパクと平らげましたが、急にお腹が膨れて来ました。
二時間くらいの間に冷麺、マンドゥ、かき氷、玉子パンを食べたのですから当然です。
18時の予約までにお腹が空くでしょうか。

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사람과나무喫茶店 / 仁寺洞 インサドン)
昼総合点★★★☆☆ 3.5