ハングリータイガーのロメスパに大満足したKさんと私は、長居無用のお店を早々に出て、喫茶店でゆっくり会話しようと新橋方面に歩きます。
その道すがら、なんとKさんがゴールインするという話を聞き、私も嬉しくなります。
そんなおめでたい話をしているうちに、西新橋の路地裏にある昭和レトロ喫茶「ヘッケルン」に到着です。
虎ノ門に喫茶店は数あれど、この店を外すわけにはいきません。
ドアを開けると、まだ空席あり。
壁際の横並びの席に着席します。
しばらくぶりでしたが、いつの間にかテーブルの上には「タバコ3本まで」の貼り紙が。
長居を防ぐためでしょうか。
注文はもちろん二人とも「プリンセット」。
600円でマスターがサイフォンで淹れる美味しいコーヒーと手作りのジャンボプリンがセットになった看板メニューです。
我々の後、続々とお客さんが入店し、あっという間に満席。
いいタイミングでチェックインしました。
続々入る注文を捌き切れない奥さんですが、そこはマスターがナイスフォロー。
「夫唱婦随」ならぬ「婦唱夫随」といったところでしょうか。
この楽しいご夫婦の掛け合いが見れるのも込みで600円というのは、ある意味高コスパなお店です。
厨房が相当混み合っていて25分待ちましたが、コーヒーとプリンが、マスターの見事な差配で同時に出てきました。
たまご好きの私には、何度見ても溜まらない美しいプリン。
スプーンを入れれば、トロリとした触感が指先に伝わってきます。
と同時に、秘伝のレシピのカラメルもプリンの断面をスローモーションの雪崩のように流れてゆきます。
食べる前から、視覚だけでも美味しい。
ようやく口に運べば、相変わらず安定の美味しさ。
「やっぱり美味しいね」
「奥さん大変ですね」
「マスター偉いよね」
などと会話しながら小一時間の喫茶タイムを終えてお店を後にしました。
「結婚しても、虎ノ門に来ることがあれば連絡頂戴よ。またランチに行こう」
と私。
「お幸せに!」
と手を振って、送別ランチはお開きとなりました。