2018年4月13日金曜日

テーマパーク化してしまった赤羽でハシゴ酒③ 三軒目に訪問した駅前の名店「まるよし」は改装後も変わらぬ雰囲気で一安心。キャベ玉ともつ焼きをホッピーと下町ハイボールで流し込む

二軒目に訪問した丸健水産は、ディズニーランドのようになっていて驚きました。
時間調整で立ち寄ったつもりが、ずいぶんと時間を食ってしまいました。
気を取り直して、飲食街の北の外れへと向かいます。
ひっそりと線路沿いに佇むもつ焼きの名店米山
しかしここにも行列です。
しかも、今までこの店で見かけなかった若い客層。
20分程粘ってみましたが、中から大将が顔を出し
「一時間は待つよ」
とぶっきらぼうな声を我々行列客にかけます。
もともと人気店ではありますが、想定以上の混雑と行列に彼も疲れているのでしょうか。


米山はギブアップすることにして、駅前に戻ります。
最近改装したまるよしを狙ってみることにしました。


お店の前に人だかりがあったので、ここも並ぶのかと一瞬焦りましたが、その方たちはたまたまお店の前にたむろしていただけだとわかって一安心。


中を覗いてお姉さんに声をかけると、ちょうどお客さんが出るところだから、との返事。


まるます家を出てから、なんと1時間50分ぶりに座りました。
ディズニーランドなら「スタンバイ 110分待ち」といったところでしょうか。
改装で、壁紙も短冊メニューもすっかり綺麗になっています。


とりあえず、今日はまだ飲んでいないホッピーを注文します。
で。


今日三度目の乾杯です。
まさに、お疲れ様。


名物のもつ煮込みキャベ玉を注文。
煮込みは濃厚な味噌仕立て。


キャベ玉は、その名の通りキャベツと卵を炒めたシンプルなものですが、コスパが良くて腹持ちがいい、赤羽の大衆酒場には似つかわしい名物料理。


もつ焼きを頼みました。
カシラハツタン


ホッピーが進みます。


ナカをお代わり。


ラストオーダーの時間が来ました。
ここは22時閉店です。
最後の一杯は下町ハイボールを注文。


外装も内装もすっかり綺麗になりましたが、客層や従業員の接客など、お店の雰囲気は変わっていませんでした。
すっかりテーマパーク化してしまった赤羽に驚いた一日でしたが、最後は赤羽らしく締めることができました。
ご連れしたY部長にも満足いただき、ホッと胸をなでおろした赤羽ハシゴ酒でした。




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夜総合点★★★☆☆ 3.5

テーマパーク化してしまった赤羽でハシゴ酒② とんでもない行列店になっていた「丸健水産」で20分並んで生姜天とだし割り

まるます家でエンジンを暖めた我々は二軒目へ。
Y部長をご案内したのは、やはり赤羽では外せない立ち飲みおでんの丸健水産
ところが通りの角を曲がってびっくり。
なんと丸健水産に大変な行列が出来ています。


見ればフレッシャーズのような若い男女も多く並んでいます。
明らかに赤羽では見かけなかった客層です。


まるでディズニーランドのような行列をのろのろと進みます。
私の後ろは、会話から察するに就活中の大学4年生。
「100年早いだろ、赤羽は」
とオジサンは心の中で呟きます。


おでん種の解説から、注文の仕方、さらにはだし割りの作法まで、事細かに絵で解説した掲示板が設置されていました。
店主が作ったのでしょうか。
私が若い頃は、全て先輩の所作を見よう見まねで覚えたもの。
今は何でも簡単なマニュアルで、誰でもたちまち居酒屋のにわか達人になれるのです。
「せっかく赤羽来たから、丸健水産行っとこうよ」
と、ディズニーランドで取り合えずビッグサンダーマウンテンに並ぶような感覚でしょうか。
それに比べれば、この程度の行列など、彼らには大したことではないのでしょう。
楽しそうにスマホで自撮りしてSNSにアップしています。


こんなに並んでいて、立ち飲みのスペースはあるのだろうか、と心配になってしまいます。


もう一息のところまで近づいて来ました。
いつもは、並んでもこのあたりだったのです。
そもそも軽く飲んで食べたり、サクッと飲んで時間調整するような使い方の店なだけに、並ぶほどではないのですが、Y部長には是非体験してもらいたかったので、並んだ次第。


ようやく順番です。


お好みで注文します。


もちろんここではお決まりのカップ酒も。


お姉さんに案内されて、立ち飲みのテーブルに詰めて並びます。
注文したのは生姜天大根玉子


乾杯!


地元北区の酒蔵小山酒造丸眞政宗
都内23区では唯一の酒蔵です。


名物の生姜天。


好物の玉子も外せません。


日本酒が四分の一ほどになったところでだし割りにしてもらいに行きます。
その昔は無料でしたが、今は50円。
更に、カップに50ccほど飲み残して持ってくるような解説まで掲示されています。
それは全く個人の自由だと思うのですが、ご主人もいちいち対応するのが大変なのでしょう。
そんなご主人がだし割りを作る姿が、まるでチャイを注ぐようなパフォーマンスには驚きです。
いつの間にかご主人までインスタ映えです。


七味を振るところまで流れるような作業。
なんとも言えない不思議な気分でだし割りを飲み干し、三軒目に向かうことにします。





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夜総合点★★★☆☆ 3.5


テーマパーク化してしまった赤羽でハシゴ酒① 「まるます家」で赤星とジャン酎、鯉生刺しと馬刺しからスタート

今日は埼玉で仕事があり、そのまま直帰。
時刻も18時とくれば、赤羽で下車しない手はありません。
新たに我が社に加わったY部長は、私同様下町居酒屋が好きだということですから、尚の事。


まず足を向けたのはまるます家
赤羽飲みの起点とも言えるお店です。


幸いにも行列は三番目。
然程待たずに入店できました。
朝から酒が飲める、素晴らしいお店です。


なんとも味わい深い風情に、Y部長のテンションもアップ。
私も連れて来た甲斐がありました。


ここは瓶ビールが赤星
もちろん、それから行きましょう。


乾杯です。


ここに来たら、鯉生刺し
全く臭みもなく、誰でも美味しく食べられます。


生姜とにんにくのミックス醤油で。


「白菜のお新香はいかがですか~?」
とホール係の若い女の子がお盆にたくさんの小鉢をのせて声をかけてきます。
駅弁売りのようなスタイルが、なんとも下町の大衆酒場らしい雰囲気。
といっても、今の若い人は駅弁売りがわからないでしょうけれど。


赤星の次はジャンボ酎ハイ、略してジャン酎
ハイリキの酎ハイプレーンですが、これの1Lペットボトルをそのまま出すという、この店名物のスタイル。


豪快にジョッキに注いでも、なかなか減らないのが嬉しい。


飲んだお酒のキャップはカウンターの上に。
これはお勘定の札替り。
実に合理的なスタイルです。


続いて馬刺し
これもレベルが高いのです。


美しい赤身。
今となっては、生で食べられる数少ない肉となりました。


再びお姉さんから声がかかります。
「鰻の肝焼きはいかがですか~?」
この絶妙なセールスに乗っかってしまうのが、酒飲み。
もちろんこの店の名物でもありますから、頼まない訳にはいきません。
注文と取り切ってからまとめて焼く受注生産方式で、売上アップと効率化を兼ねた、見事な営業手法。


我々の分が渡されます。


テーブルの上は、実にまるます家らしい眺めとなりました。


旨い料理をつまみながら、Y部長と下町酒場談義で、ジャン酎も進みます。


ちょうどジャン酎が無くなったところで、お安いお会計を済ませて店を出ます。
以前は見かけなかった若い女性の二人連れなどが行列を作っています。
一年ぶりに来た赤羽の客層や人出は、すっかり変わったようです。





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