2016年1月29日金曜日

片道新幹線で東京へ。「名代 富士そば 八重洲口店」で大阪にはないたぬきそばを啜る

新幹線に乗って東京へ。
この4年間は「東京に来る」という感覚でしたが、今日は「東京に帰る」新幹線。
八重洲北口はすっかり様変わり。
毎月一回来ていましたが、こうして見ると4年の月日の長さを感じます。


東京は雨。
高速バスで自宅に帰る前に、空いた小腹を満たすことにしました。
何度も朝ご飯を食べた名代 富士そば 八重洲口店


たぬきそば温泉玉子をトッピング。


そばが見えないほどの天かすで覆われています。
大阪でたぬきと言えば、東京のきつねそば。
たぬきそば、と言ってもポカンとされるだけ。
そんな文化の違いに日々驚いた転勤当初を思い出します。


七味を振って。


早速啜ります。


わかめや天かすとも絡めて。


今日は生卵ではなく温泉玉子にしました。


この方がつゆの味を保ちやすいのです。


天かすと玉子、関東らしい濃い口のつゆが懐かしい。


天かすがつゆを吸って膨張しています。
これを残す手はありません。


もちろん完食完飲。


お店を出ると、雨のせいか冷え込みは一段と厳しくなっています。
大阪暮らしに後ろ髪を引かれる思いですが、気持ちをリセットしないといけません。




関連ランキング:立ち食いそば | 東京駅日本橋駅京橋駅

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2016年1月27日水曜日

【転勤前の挨拶回り第65弾】大阪最後、天満最後の晩餐は浪速名物串かつを、一番お気に入りの天五「七福神」で

ようやく引越の荷造りも終わりました。
後は明朝、布団や水回りのものを片付けるだけ。
明日の朝は早起きしなければなりませんから、深酒は禁物。
そんな今夜、まさに大阪最後、天満最後の晩餐はここしかないと思っていました。
天神橋筋五丁目商店街の串かつ七福神


大阪のソウルフードは数ありますが、その中でも串かつが一番好き。
一人でも気安く入れて、、食べる量も、飲む量も、そして時間のコントロールも自由自在。
もちろんお値段もリーズナブルで、まさに浪速っ子の合理主義を体現したものと言えます。
そんな串かつの名店の中でも、私は地元天満のこの店が一番のお気に入りです。


自宅近くの南森町にも、天満駅前にも支店があり、最近はこの本店の横にも、もう一店舗できましたが、やっぱりこの店が一番風情があります。


生ビールは最初の一杯が100円。


鰻の寝床のようなカウンターだけの狭い店。
いったい何回食べに来たことでしょう。
名前を覚えられているほどの常連ではありませんが、顔は覚えてくれています。


多分、食べていない料理はないはずです。


今日も生ビールから。
私の隣のお嬢さん二人連れは、中国からの旅行客。
いつから出来たのか、英語のメニューで、店員とお互いに片言のやり取り。
串かつもアジアンフードに昇格したようです。


とりあえず、どて焼き


一味を振って。
少し甘い味噌の味が、なんともビールに合います。


生キャベツが出てきました。
東京にも大阪風の串かつ店はありますが、キャベツのお代わりでお金を取られることがあります。
大盛、お代り自由の食文化とも、これでお別れです。


まずはふぐはも
大阪らしい食材から。


ソースの二度漬けはお断り、というルールも私にとってはごく自然なもの。


串かつはネタもさることながら、衣や揚げ方が大きく味を左右します。
アメリカンドッグのような厚みのある衣の店もありますが、私は薄めの衣で、サクッと揚げるタイプが好き。
もちろん個人の好みですから、優劣をつけるつもりはありませんが、私はこの店の衣と揚げ加減が大好きなのです。


いつも頼むしいたけ


串かつのネタとしては、私の中ではかなり上位。
もっとも、上位が多すぎて選択に困るのですが。


基本にして、定番の牛カツ
3本で300円。


大阪は牛文化。
串かつといえば、牛が当たり前ですが、ネタが増え、豚を出すのも当たり前となった今では、「牛」「豚」の区別を表記する店が増えたようです。


なんとも頼りな薄い牛肉に衣をつけて上げれば、たちまち腹持ちのいい料理になります。
戦前戦後の混乱期、安くて旨い料理を庶民に提供してきた浪速の食文化。


プレーン酎ハイに切り替えました。
大阪で唯一苦労したホッピーの代用飲料として、味の付いた甘いお酒が苦手な私のチョイスは、いつもこれでした。


チューリップ牡蠣フライ


チューリップとは手羽元のこと。
串に見立てた骨付き肉は、串かつのネタとしても面白い。
もちろん、ジューシーで柔らかく、実に旨い。


牡蠣は私が好きな食材のトップクラス。
特にこの時期はマストアイテムです。
牡蠣の名産地である広島や岡山に近い大阪に暮らせたことで、今までの人生で一番たくさん美味しい牡蠣を食べることができました。
そんな食べ歩きの旅を思い出します。


海のミルクとはよく言ったもの。
仄かな甘みすら感じる肉厚の牡蠣。


三杯目は角ハイボール


そろそろ締めくくり。
玉子紅しょうがウインナー


赤ウインナーも大好きですが、ここのピリ辛のウインナーもなかなか。


この店の玉子はうずらではなく鶏卵。
大好きな茹で卵が丸ごと串かつになっています。


これも、毎回欠かさず食べたネタ。


紅しょうがが、天ぷらや串かつの人気のネタだとは、転勤してくるまで知りませんでした。
今では私の串かつの締めのアイテム。
口もさっぱりします。


とうとう最後の一串となりました。
ここ数日、未練たらしいことが多すぎます。
この紅しょうがを食べ、角ハイボールを飲み干したら、私の大阪最後、天満最後の晩餐は終わりです。
いつまでも串を見つめていても仕方ありません。
私は、残った紅しょうがを一気に食べて、角ハイボールを飲み干しました。


「どうもありがとうございました!また宜しくお願いします!」
と店員たちに見送られ、私は天神橋筋商店街の雑踏の流れに身体を滑り込ませました。
「また」とはいつなんだろう、と思いながら。




関連ランキング:串揚げ | 天満駅扇町駅天神橋筋六丁目駅

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【転勤前の挨拶回り第64弾】天満最後のランチは、最初のランチ。5年前の引越の日に来た「大阪うどん・そば てんま」で卵カレーうどん

今日も朝から引越の荷造り。
今日中に出来ることは終わらせて、明日の早朝の荷出しに備えなければなりません。
12時前にひと区切りつけて、ランチを食べに来ました。


大阪うどん・そば てんま
5年前のクリスマスイブ、引越の荷物を受け取ったその日に、初めてこの街で食べに来たお店です。
その時はきつねうどんを食べて、当たり前にすごく美味しかったことに感動しました。
私の天満生活の最後のランチに相応しいと思って、転勤が決まった時からラストランチはここと決めていました。


お得なサービスランチもありますが、ちょっと多いかも。


夜は焼酎のそば湯割りが楽しめる、大阪では貴重なお店。
つまみが豊富で、居酒屋使いもできます。
東京時代の蕎麦屋飲みが懐かしくて、何度か立ち寄った、そんな思い出が蘇ります。


店内は、近隣のサラリーマンやOLで満席です。
何にしようか悩みましたが、名物のカレーうどんからセレクトすることにしました。


大阪の人は、カレーが好き。
そしてカレーうどんも好き。
大好きなたまごが入った卵カレーうどんにしましょう。


しばらく待って出てきました。


トロトロの卵綴じがカレーうどんのつゆに絡まっています。


卵は二個使っているようです。


最近は大阪でも、讃岐系の極太で腰の強いうどんが幅をきかせていますが、大阪うどんは細めで、少しやわいもの。
私が子供の頃食べた、そんなうどんと同じもの。


もちろん肉は牛。
東京なら絶対豚でしょう。


ピリッとした辛さの奥に仄かに甘みを感じる甘辛味は、浪速のカレーの味。
玉子やうどんとの相性も抜群です。


そういえば、ここはデフォルトで大盛りでした。
食べても食べても減りません。
カレーうどんはなかなか冷めないので、この寒いのに汗だくです。
サービスランチにしなくて良かった。


なんとか食べきりました。
美味しいカレーつゆですが、もう入りません。


そういえば、あの日も寒い日でした。
でも今日の私と決定的に違うのは、新しく始まる生活に、夢と期待に胸を膨らませていたこと。
今の私は、離れがたい我が町から引っ越していく荷物を詰めるという、後ろ向きで悲しい気持ちしかありません。




関連ランキング:うどん | 南森町駅大阪天満宮駅扇町駅

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