2018年8月31日金曜日

大阪に豚もつ文化を広めた天満「寅屋」の本店へ。成田遠征で「寅屋」のもつ焼きとホッピーと天羽ハイボールと梅割り

私が大阪単身赴任中、食い倒れの大阪をもってしても唯一満足できる店が見つからなかったのが、「もつ焼きとホッピー」です。
私が帰任後に、当時暮らしていた天満に、成田で人気の寅屋の支店が出来て繁盛していると聞きました。
もちろんインスタでもアップされているので羨ましく思っていました。
そこで6月に大阪に遊びに行ったときに、様子を確かめに寅屋 天満店を覗いてみると、シャリキンホッピーや、天羽ハイボール (割モノのメーカー名で「てんば」と読みます。一般には下町ハイボールまたは単に酎ハイやボールと呼ばれていますが、正確にはメーカーが違えば、味は異なります)や梅割りまで東京の下町スタイル。
「住んでいるときに出来て欲しかったなぁ」と残念です。
しかも人気エリアの福島にも、私が大好きな堀切菖蒲園のもつ焼きのんきが出来ていて、牛ホル文化の大阪に、東京の豚もつ文化も受け入れられつつあることに喜びを感じました。

何だか前置きが長くなりましたが、そんな寅屋 天満店の本店(正確に言うと、もつ焼き立ち飲みに特化した支店)に行ってみようと、金曜日に定時で退社して成田に向かいます。
京成沿線に住む私ですが、自分の最寄り駅を通り越してはるばる成田まで飲みに行くのは、まさに酔狂な話。
若い頃、何度も乗り過ごして痛い思いをした京成成田駅に降り立ちます。
国際都市というべきか、地方都市と言うべきか、国際空港と成田山の二大観光資源を擁するだけに、様々な世代と人種が行き交います。


寅屋本店は京成成田駅のすぐそばですが、目指す寅屋支店はJR成田駅の脇の路地を入った所にあります。


折から降り出した雨を避けながら早足でお店へ。
簡易な建物に手書きの看板。一見怪しげですが、人気の名店です。


ドアを開け、奥のカウンター席へ。


とりあえず黒ホッピーを頼みます。
ここのホッピーは、もちろん金宮
しかも嬉しいシャリキンです。


喉を潤し、とりあえず注文したもつ煮込みも出て来ました。


さあ始めようと思った所で前のカウンター席が空き、そちらへ移動します。
もちろんその方が楽しい。


ここのもつ煮込みは部位が豊富で、フワやワッカなどもゴロゴロ入っています。


実はこの店は初めてなので、常連さんの様子を窺いつつ、壁の短冊メニューを眺めて展開を考えます。


刺身から一品。
タン刺はボイル。


すっきりした味と、歯応えのある食感がナイス。


二杯目はもちろん天羽ハイボール
元気で優しいホール担当のお姉さんが目の前でキンミヤに天羽の梅エキスを入れて仕込んでくれます。
これに強炭酸のドリンクニッポンを注げば下町ハイボールの完成。
進駐軍のウイスキーハイボールを模した代用飲料は、まさに昭和の味。


ここでもつ焼きに展開します。
好物のカシラ塩
肉そのものの旨みが凝縮して実に美味。


お客さんは入れ替わりつつも、ほぼ満席の状態が続きます。


シロタレよく焼きが出てきました。


せっかく成田まで来たので、もう一杯。今度は梅割りです。
可愛い名前の割には危険な飲み物で、キンミヤストレートに梅エキスを垂らした、口当たりが良い割には度数が高いもの。
立石の宇ち多では三杯ルールの制限がかかっています。
目の前で勢い良く焼酎を注ぎ、受け皿に零した上に更に梅エキスを垂らすパフォーマンスは、何処も同じで、飲兵衛には溜まりません。
こちらはウイスキーストレートの代用飲料として人気がありました。


シロタレよく焼きはタレが焦げた所と、肉厚で歯応えのある食感がナイス。
仕入れの良さがわかります。


もつ焼きをつまみながら、最後は受け皿に零れた梅割りもグラスに移して飲み干します。


お会計は2,200円のニセンベロ。
充実したフライデーナイトでしたが、乗り過ごしていないのに、乗り過ごしたような複雑な気分も交えつつ家に帰ることにします。





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夜総合点★★★☆☆ 3.5

食べ終わって店を出ると、もう食べたくなる超お気に入りの醤油ラーメン。新宿「らぁ麺はやし田」

今日は仕事で新宿へ。
そうなると行きたくなるお店があります。
新宿三丁目のマルイ裏にあるらぁ麺 はやし田
行列必至なので、ぶり返した残暑の中、並ぶ覚悟が必要ですが、その価値のある味と接客です。


12時40分で、およそ10人待ち。
意外と回転の早い店なので、さほど待たずに済みそうです。


つけ麺のどぐろそば、それに新メニューのまぜそばなども魅力はありますが、今日は定番の特製醤油らぁ麺と決めて来ました。


案の定、7、8分で入店。
全部入りの特製醤油らぁ麺を購入してカウンター席へ。


備え付けのビールサーバーのようなコックを操作して美味しい水で人心地。
外はやっぱり暑かった。


元気の良いスタッフが手際良くラーメンを作っていきます。
エアコンの効いた涼しい店内で、カウンターの口上を読みながら期待も高まります。


もちろん必須の紙エプロンはあらかじめ受け取って準備万端。


半年ぶりに再会したはやし田のラーメン。


相変わらずの美しさ。


まずはスープを一口。
鴨と大山どりをふんだんに使った鶏清湯スープは濃厚なのに驚くほどクリア。
やっぱり旨い。


麺は蒲田菅野製麺所の細麺ストレート。
小麦の風味 をしっかり感じる麺は、スープとの相性も抜群です。


低温調理された豚肩ロース肉のレアチャーシューと鶏胸肉のチャーシュー、柔らかいのにシャキッとした穂先メンマ、ブランド玉子を使用した濃厚な味玉に至るまで、具材にも妥協無し。
完璧です。


余りの美味しさに、麺を啜る箸が止まりません。
一気に食べ進んでいると、隣のお客さんが鶏茶漬けセットを注文。
見ればとても美味しそう。
ダイエットという文字が一瞬脳裏をよぎりましたが、気が付けば
「鶏茶漬けセットください」
と勝手に、この口が。。。
カウンターで現金会計を済ませ、運ばれてきた鶏茶漬けセットは、ご飯に茹でた鶏のササミがオンされて葱があしらわれ、山葵が別添えで付いて来ます。
仄かな鶏のスープの香りが満腹気味の胃を再び活性化させます。


「このままでは薄いので、ラーメンの残ったスープを入れて召し上がって下さい」
という店員さんの説明に従います。
このために半分残しておいた味玉もインして、頂きます。


「これ、ヤバい!旨すぎる!」 
お茶漬け用のクリアな鶏スープとラーメンのスープが新たな化学反応を起こし、ご飯と鶏肉、更には葱と山葵の旨味で、口の中は盆と正月とハロウィーンとクリスマスが一緒に来たような騒ぎです。


家人には絶対内緒で全汁を飲み干し大満足。


店員さんに謝辞を述べ、「ありがとうございました‼」という元気な声に見送られて、再び残暑厳しい新宿の街へと歩き出しました。