2019年8月17日土曜日

めだたくゴールインした姪の結婚式。大阪「アクアガーデンテラス」


姪の結婚式がお盆にあり、大阪に帰省しました。
姉の娘である彼女は、うちの長男と同い年で、親交の深かった我が家の三人の息子共々、家族全員でおめでたい席に出席させてもらいました。
バンコクに単身赴任している弟も帰国し、姉、私、弟の三姉弟やその家族も全員集合して、久しぶりのファミリー勢ぞろいです。


ホール内のチャペルで式の後、披露宴。
私の時代と違って、来賓の挨拶も少な目で、新郎新婦の友人たちのカジュアルで楽しいスピーチやパフォーマンス、ビデオ映像などで楽しませてもらいました。


式場選びから全て新郎新婦で考えて準備したとかで、姉は何も聞かされていなかったようです。


小さい頃に阪神淡路大震災を経験した姪は、高校一年生の夏にお父さんを病で亡くし、私の姉である母の女手一つで育てられました。
姉は気丈なので、弱音一つ吐かず、いつも明るく元気に振舞っていましたが、弟の私にも言えない苦労がたくさんあった事でしょう。


美味しいお料理も、二人が試食して選んだのだとか。
そこは食いしん坊の私に似ています。


披露宴の最後は、姪からそんな母に対する感謝の言葉。
それまでずっと笑顔だった姪も感極まったのか、泪で詰まりながらエピソードを交えて感謝の言葉を述べ、姉もハンカチを目に当てて頷いています。
思わず私も涙腺が緩んだのは、年のせいだけではないでしょう。


披露宴のお見送りの後、誰もいなくなったチャペルで後撮りの写真撮影をしている新郎新婦を見て、「末永くお幸せに」と改めて思いました。


お料理
鮑と雲丹 木の芽味噌で和えた野菜とコンソメ
フォアグラのブレゼ 冬瓜ベールと生姜のアクセント
玉蜀黍のポタージュ
旬魚のヴェルデュレット ムール貝と桜海老のクラフティ
柚子の氷菓子
国産牛ロース肉の味噌焼き 和の趣で
デザート
コーヒー

2019年8月16日金曜日

帰省すると必ず並んで食べる全国有数の高評価とんかつ店。滝ノ水「とんかつあさくら」で選り抜きヒレとんかつ


晩ご飯は次男が帰省すると必ず食べたいと言う滝ノ水の「とんかつあさくら」へ。
妻の実家からも近く、亡きお義父さんが大好きでよく通っていたお店です。
息子たちは小学生の頃から連れてきてもらっていて、思い出の味になっているのでしょう。
当時はランチに来ていたのですが、今は夜営業のみ。
予約を受けないので並ぶしかありません。


17時開店の30分前に来ましたが、既に5組ほど並んでいます。
この炎天下、何時から並んでいるのでしょう。
昔はこんなに待つことはなかったのですが、口コミサイトの有名税ということでしょうか。


辛うじて1回転目に滑り込み、何度も座ったことのある奥の小上がりへ。
息子たちは選り抜き特上ロースとんかつ定食、お義母さんと妻は選り抜きロースとんかつ定食をチョイス。
絶賛ダイエット中の私は、選り抜きヒレとんかつ単品でオーダーします。


たぶん30分は待つでしょうから、一杯目の生ビールを注文。
ここでお義父さんと昼ビールを何度も飲んだ事を思い出しました。


生ビールもとうに飲み終わり、とんかつが出てきたのは開店からほぼ一時間が経っていました。


一枚一枚国産豚を丁寧に叩き、揚げ油の入った大きな鍋と真剣勝負で向き合うご主人ですから、6組目の我々まで辿り着くのに一時間かかるのはやむを得ません。
二杯目の生ビールを舐めながら、出てきたヒレとんかつに箸をつけます。


淡いピンク色のヒレ肉をソースに軽くつけて、口に入れれば、あまりの柔らかさとジューシーさに悶絶しそうな旨さ。


薄手の衣、大きめのパン粉、そして絶妙の温度管理。
私のようなB級グルメの人間には繊細すぎるとんかつです。
甘みすら感じる国産豚肉を柔らかくジューシーなまま、薄い衣の薄い衣の内側に封じ込める店主の妙技。
一切れ一切れしっかりと噛み締めて味わいながら、半分食べたところで、岩塩を振って、後半は塩味で楽しみます。


豚肉の甘みがダイレクトに伝わる塩は、ソースよりも美味しい。
キャベツのお代わりも頼んで野菜の摂取も怠らず、フィニッシュです。


美味しい赤出汁を締めで頂いて、ごちそうさま。
今日は朝から三食とも外食でカロリーを取り過ぎました。
明日の朝の体重計が、ちょっと怖いです。





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夜総合点★★★☆☆ 3.7


創作性の高いラーメンを供する行列の隠れ家的一軒家。桶狭間「鴨ラーメン専門店 酒楽亭 空庵」


今日は早起きして妻の実家の近くにある天然温泉で、オープンと同時に入湯して命の洗濯。
肌の調子も良好です。
ランチはやはり地元で。
少し車で走りますが、古い街並みが残る有松へ。
かの有名な桶狭間古戦場の近くにある「鴨ラーメン専門店 酒楽亭 空庵」


葦簀屋根のアプローチの奥に、長暖簾と格子の引き戸。


店の入口はその格子の向こうの階段を上ったところ。
看板が無ければ、ここがラーメン屋とはわからない、住宅街の隠れ家的なお店です。


先客は3組。
客席は靴を脱いで上がる畳の座敷です。
厨房とはカウンターを隔てていて、ラーメンの上げ下げのオペレーションが手間取る事もあって、回転の効率は良くありません。
しかし、落ち着いた和の雰囲気と、美しい庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたいというのが、この店の主人の考えのように見て取れます。


30分弱待って、カウンター席に案内されました。
注文は定番の「鴨はちらーめん」にしました。
北海道産鴨と飛魚のスープ。
漁師町大井の醤油で味付けたもの。
麺はねり切り自家製玉子麺という口上です。


それ以外のメニューは、梅白醤油、塩山椒、彩り納豆、塩トリュフなどいずれもユニークで、創作性の高いものばかり。


替玉とは別に、追加の「まぜそば」というものがあり、セロリ、イカスミ、ラムカレーなど、店主のアイデアが光ります。


 ご飯ものも鴨を活かした創作性の高い料理。


メニューをあれこれと眺めて感心しているうちにラーメンが出来たようです。
髭を蓄えた風貌ですが、話せば人懐っこい店主が目の前で寿司下駄のような特製のラーメン盆にセットして、目の前に出してくれます。


丼の脇にはこの店の特徴である「季節の食材を使ったプチ料理」が添えられていて、全体の印象はとても華やかで、いわゆる「インスタ映え」のビジュアルです。


深みのある醤油スープにピンク色の鴨肉のアクセント。
その下にはお麩。
センターには山椒の実がトッピングされています。


まずはスープを一口。
飛魚のアゴ出汁に鴨風味。個性的なようでいて、エグ味もくさみもない整った味わいです。


美しく盛り付けられた自家製の玉子麺は、細麺ストレート。
喉越しも良く、スープとの相性もバッチリです。


時折感じる山椒の爽やかな香りと、ライトな痺れが好印象。


柔らかく、味わい深い鴨肉。


美味しい出汁をたっぷりと含んだお麩。


中盤で卓上の焦がし七味をインして味変。


そのまま一気に寄り切りました。


最後に、小皿の上の6種類のプチ料理でお口直し。
どれも美味しくて、ラーメン屋の域を超えた小料理屋のような印象です。


これで一杯860円。
しかもPayPayのランチ割引20%が適用になって、とてもお安く頂けました。
店を出ると、行列は一段と伸びていました。





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空庵ラーメン / 有松駅中京競馬場前駅
 
昼総合点★★★☆☆ 3.5