2019年8月16日金曜日

創作性の高いラーメンを供する行列の隠れ家的一軒家。桶狭間「鴨ラーメン専門店 酒楽亭 空庵」


今日は早起きして妻の実家の近くにある天然温泉で、オープンと同時に入湯して命の洗濯。
肌の調子も良好です。
ランチはやはり地元で。
少し車で走りますが、古い街並みが残る有松へ。
かの有名な桶狭間古戦場の近くにある「鴨ラーメン専門店 酒楽亭 空庵」


葦簀屋根のアプローチの奥に、長暖簾と格子の引き戸。


店の入口はその格子の向こうの階段を上ったところ。
看板が無ければ、ここがラーメン屋とはわからない、住宅街の隠れ家的なお店です。


先客は3組。
客席は靴を脱いで上がる畳の座敷です。
厨房とはカウンターを隔てていて、ラーメンの上げ下げのオペレーションが手間取る事もあって、回転の効率は良くありません。
しかし、落ち着いた和の雰囲気と、美しい庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたいというのが、この店の主人の考えのように見て取れます。


30分弱待って、カウンター席に案内されました。
注文は定番の「鴨はちらーめん」にしました。
北海道産鴨と飛魚のスープ。
漁師町大井の醤油で味付けたもの。
麺はねり切り自家製玉子麺という口上です。


それ以外のメニューは、梅白醤油、塩山椒、彩り納豆、塩トリュフなどいずれもユニークで、創作性の高いものばかり。


替玉とは別に、追加の「まぜそば」というものがあり、セロリ、イカスミ、ラムカレーなど、店主のアイデアが光ります。


 ご飯ものも鴨を活かした創作性の高い料理。


メニューをあれこれと眺めて感心しているうちにラーメンが出来たようです。
髭を蓄えた風貌ですが、話せば人懐っこい店主が目の前で寿司下駄のような特製のラーメン盆にセットして、目の前に出してくれます。


丼の脇にはこの店の特徴である「季節の食材を使ったプチ料理」が添えられていて、全体の印象はとても華やかで、いわゆる「インスタ映え」のビジュアルです。


深みのある醤油スープにピンク色の鴨肉のアクセント。
その下にはお麩。
センターには山椒の実がトッピングされています。


まずはスープを一口。
飛魚のアゴ出汁に鴨風味。個性的なようでいて、エグ味もくさみもない整った味わいです。


美しく盛り付けられた自家製の玉子麺は、細麺ストレート。
喉越しも良く、スープとの相性もバッチリです。


時折感じる山椒の爽やかな香りと、ライトな痺れが好印象。


柔らかく、味わい深い鴨肉。


美味しい出汁をたっぷりと含んだお麩。


中盤で卓上の焦がし七味をインして味変。


そのまま一気に寄り切りました。


最後に、小皿の上の6種類のプチ料理でお口直し。
どれも美味しくて、ラーメン屋の域を超えた小料理屋のような印象です。


これで一杯860円。
しかもPayPayのランチ割引20%が適用になって、とてもお安く頂けました。
店を出ると、行列は一段と伸びていました。





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空庵ラーメン / 有松駅中京競馬場前駅
 
昼総合点★★★☆☆ 3.5


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