国道162号線の安掛から府道38号線を東に由良川を更に遡ります。
すると前方に突然茅葺屋根の集落が見えてきます。
美山町北村の茅葺建築は50戸中38戸で全国第三位。
日本の原風景。
タイムスリップ感が堪りません。
こちらが今晩お世話になる民宿 久や。
バイクを止めて荷物を下ろします。
玄関も味わい深い。
入ると左手が囲炉裏部屋。
今で言えばリビングでしょうか。
北側の裏庭。
冷たい麦茶が有難い。
囲炉裏の間に面した西側の部屋が今宵の私の寝間。
お風呂は近くにある公共の宿の浴場で、さっぱり。
風呂あがりにちょいと一杯。
由良川から吹き上げる風が心地良い。
潰したての地鶏はモツも含めて各部位が盛りあわせてあります。
野菜もたっぷり。
最初はご主人がお手本を見せてくれます。
とても親切で優しいご主人。
撮影・掲載許可済み |
茄子の揚げ出し煮の鶏そぼろかけ。
これだけでも結構な量。
胡瓜とタコの酢の物。
グツグツと煮えてきました。
静かな村で、都会の喧騒を忘れて。
そろそろ食べごろです。
鶏肉の色んな部位を一緒に煮る所が野趣豊か。
天ぷらが出てきたのでびっくり。
そんなに食べれないな。
アジは山向こうの高浜で仕入れてきたそうです。
海のない京都北山のイメージがありますが、実は山を超えればすぐそこは豊かな海を抱えた若狭です。
鶏のスープを入れて、残りの野菜と鶏肉も入れ、醤油と砂糖で味を整えます。
缶ビールを2本飲んでお腹はいっぱいですが、せっかく炊いて下さった地元のお米を頂かないのは申し訳ありません。
鶏すき丼風にオン・ザ・ライスで。
1時間以上かけてゆっくりと頂きました。
食後は素敵な探検が待っています。
宿のご主人の案内で蛍狩り。
同宿のカップルと一緒にご主人のワゴン車で5分ほど走ります。
田んぼの脇道に車を止めてウインカーを点滅。
すると求愛のために雄が光りながら我々に近寄ってきます。
私のコンパクトデジカメではこれが限界ですが、自分の腕や服に止まって光るホタルは幻想的でもあり、感動的でもあります。
元教師だったというご主人から夏の星座も教わり、ひと時の校外学習は終了。
携帯の電波も満足に届かない宿で、焼酎を舐めながら早い床に就きました。
(一泊二食で8,500円)
民宿 久や