会社帰りに自宅近くの美容院Hoop Loopへ。
新宮出身、仲良しのスタイリストOさんと先日の熊野ツーリングの話など。
「今日は金曜日だから飲みに行くんでしょ?」
とOさん。
「いや、明日からツーリングだから軽めかな」
すると彼が
「桂花って中華知ってますか?チャーハンが美味しいんですよ」
と情報提供。
私のブログを読んでくれていて、以前、ファミリーHAMAという洋食屋の情報も教えてくれた彼に従い、今日の夜はそのB級中華を訪ねてみることにしました。
美容院から3分ほど歩いてやってきました。
なんとも言えないB級度が漂う店構え。
「めっちゃ狭いし汚いですよ」
というOさんの話で想像したよりはもう少し大きく、小奇麗な店でした。
カウンターだけですが、10人ちょっとは入れるでしょうか。
お客は常連と思しき中年男性が一人。
まずは生ビール。
テーブルクロスを敷き、上等な割り箸が置かれます。
格好だけは創作中華風。
店主もB級中華にしてはやけに丁寧で明るい接客。
突き出しに揚げワンタンが出て来ました。
四角い白磁がますます小洒落た感じを演出しています。
メニューを眺め、心のなかでブツブツつぶやきながら展開を考えます。
こんな時、自分が「孤独のグルメ」の井之頭五郎にそっくりだな、と思ってしまいます。
「まずは餃子だな。野菜も取らないといけないからもやし炒めかな。いや待てよ。野菜炒めにしよう。野菜の種類も多いし、きっと肉が入っているはずだ」
とつぶやきながらオーダー。
餃子はかなり時間をかけて蒸し焼き。
大蒜の利いた餡はビールとの相性も良し。
野菜炒めの小サイズ。
「おう、こう来たか。四角い白磁。大きく切った人参とピーマン。どう見ても創作中華だな」
しかし味はしっかり私好みのB級。
Oさんが勧めてくれたチャーハンはホワイドボードにありません。
「夜は無いのかな」
と思いながらもダメ元で注文してみます。
「あの、チャーハンできますか?」
「はい、焼き飯ですね」
「あ、そうか、大阪ではそう言うんだったな」
とまたひとりごちました。
冷や飯を電子レンジで少し温めるところがなんともB級でホッとします。
見事な鍋さばきに見とれているうちに焼き飯が完成しました。
スープは鶏ガラがたっぷり入った目の前の寸胴から掬って、醤油と塩で味を整えたもの。
しっかりとした鶏ガラの風味が出ています。
焼き飯はOさんの言うとおり五目風の具沢山。
「レタスが入っている所が、また創作風だよな」
パラパラと溢れるチャーハン、もとい焼き飯は侮れない味。
店も味もB級なのに、店主の人当たりと具材の彩りと器は創作風。
しかしこのちぐはぐさこそがB級なのでしょう。
旨かった。
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