虎ノ門の焼魚ランチといえば、私の贔屓は「花たろう」と「美村」。
しかし、虎ノ門ヒルズに近い「花たろう」は突然廃業し、その場所は蕎麦割烹を経て、現在は常陸牛のお店となっています。
一方の「美村」は、虎ノ門ヒルズ駅建設に伴い入居していたビルが解体、移転先が見つからないまま長期休業となりました。
私の虎ノ門生活4年間には、コロナ禍を筆頭にいろんな出来事がありましたが、そんな中でも生き残り、美味しい焼魚をリーズナブルに食べさせてくれる居酒屋「さくらさく」のランチは、お気に入り。
地下にあるお店は、コロナ対策が気になるところですが、換気は徹底しています。
もちろん「密」を避けて、11時半の開店と同時にアーリーチェックイン。
今年はサンマとは縁遠く、干物でもありがたく頂くことにします。
しばらくして、焼魚定食が運ばれてきました。
今年の秋刀魚は痩せているのですが、やはり去り行く秋を惜しんで食べておきたいもの。
ご飯はデフォルト大盛のお店が多い虎ノ門にしては、普通盛。
もちろんお代わりは一膳可能です。
ここのご飯は「花たろう」には及ばないものの、なかなかに美味しい。
味噌汁は大根。
サラダが付いているのが嬉しい。
栄養のバランスも良く、女性客が多い理由の一つかもしれません。
小鉢とお新香。
ここに来たら、必ず頼む生卵トッピング。
そういえば、「美村」は生卵が必ず定食に付いていたので、たまご好きの私は余計お気に入りでした。
まずは味噌汁をひと口。
サンマはもちろんオン・ザ・ライス。
厨房の炭火で焼かれたサンマは、程よく余計な脂が落ちていますが、それでもしっかりと脂がのって、白いご飯が進みます。卓上のご飯のお供に手を伸ばします。
丸美屋のさけふりかけ。
かつては味付海苔も食べ放題でしたが、さすがに消費税増税を機に無くなりました。
焼魚は私の好物のひとつ。
魚の身を残さず綺麗に食べるのも得意です。
これで来ることもないと思うと、ダイエット中は禁じていたご飯を、少な目でお代わりします。
そのホカホカご飯の真ん中に生卵を落とします。
醤油を垂らして、粗目に攪拌し、わたし流のTKGが完成。
お茶漬け的なシャバシャバ感のある、卵かけご飯が大好きなのです。
もちろんその卵かけご飯にも、サンマをオン・ザ・ライス。
豊富な焼魚やフライの選択肢と、1,000円でお釣りが来るコスパの良さ。
本当なら、ビジネスセンターの開業で、一気に大行列となってもおかしくないお店ですが、絶対的な昼間人口が少なくなった虎ノ門では、今後も厳しい商売が続きそうです。
ごちそうさまでした。