今年はかねてから行きたかった、和歌山の有名な南部(みなべ)梅林に観梅に出かけることにしました。
8時に自宅を出て着いたのは10時。
バイクを駐車場に止めて散策します。
急な坂を登ると南部梅林の入口。
ここで250円の入園料を払います。
しばらく登ると道の脇に梅の木が現れます。
山間に広がる一大梅林。
月ヶ瀬の梅は山に自生する自然林でしたが、こちらは栽培林。
梅を採るための梅林なので、綺麗に整備され、辺り一面が梅の木で埋め尽くされています。
途中の展望台からの眺め。
山の上に公園がありました。
早くもお弁当を広げてお花見を楽しむ家族もいました。
微笑ましい限り。
可愛い花から梅の花の香りが。
寒い日が続いていますが、ここにはもう春が来ています。
更に山の上へと歩みを進めます。
梅を収穫して道路まで引き上げるための運搬用のレールがありました。
単なる観梅のための場所ではないと、改めて感じます。
紀伊水道よりも南なので太平洋ということになります。
この辺りまで登ってくると、梅の木がすぐ道のそばまで植わっています。
せっかく来たので距離のあるAコースを選びました。
この尾根からの眺めは特に素晴らしく、太平洋も手に取るように見えました。
倉庫のような小さな土産物店。
自家製の梅干しが並んでいました。
「塩しか使ってない?」
と確かめて、しそ入りとプレーンを2つ買いました。
たったの200円。
添加物やはちみつが入っているのは好きではありません。
塩だけのほうが美味しいし、実はこちらの方が添加物が入っているものよりも保つのです。
偉大なる先人の知恵。
「車でまわる梅林コース」というのがあるのを事前に調べてありましたので、バイクで走ってみることにしました。
狭い道ですが、バイクなら全く問題ありません。
みなべから阪和自動車道で有田へ。
お待ちかねのランチです。
今日は同僚のM部長が以前ツーリングで行ったというしらす丼が美味しいお店。
しらす屋ゆあさ膳則種。
しらすの販売もしています。
行列の店ですが、13時を回っていましたのですんなり入れました。
しお鍋というのも名物のようです。
しらすDON丼の大盛デラックスはいわゆるテラ盛らしく、完食した人の写真が店内に貼ってありました。
平日は日替りランチも。
もちろんメインはしらす丼。
いろんな具と組み合わせたユニークなしらす丼も豊富。
ここに来たら生しらす。
しかし欲張りな私は釜揚げしらすも食べたいと思ってメニューを眺めていたら、ありました。
ごっつあんDON丼1,300円。
これで決まりです。
10分ほど待ちました。
ドーンと出てきたごっつあんDON丼。
生と釜揚げのしらすがてんこ盛りです。
葱。
海苔。
生卵の黄身。
主役のしらすを盛りたてる素晴らしい脇役陣。
味噌汁とお新香。
醤油を垂らします。
ここは醤油発祥の地、湯浅。
醤油まで美味しいのですから、このしらす丼が美味しくないわけがありません。
醤油を含んでほんのりと色が変わりました。
混ぜて食べる前にまずは素材の味を確かめます。
口の中でとろけるような生しらす。
釜揚げはふんわりとして、磯の香り。
せっかく美しい盛りつけですが、いよいよかき混ぜます。
生卵をセンターに持って来てしらすと和えます。
完全には混ぜず、生しらすと釜揚げしらすがある程度別れた状態を保ちながら他の具材と合わせていきます。
堪らない旨さ。
しらす本来の味が、ご飯や脇役たちとのコラボによって一段も二段も美味しくなるのです。
シソの葉も入っていました。
ごっつあんDON丼はご飯も大盛。
朝早かったのでお腹は空いていたのですが、この辺りでかなり苦しくなってきました。
何とか完食です。
お会計を済ませると、ご主人がポップキャンディーをくれました。
せっかく有田まで来たので、醤油発祥の地湯浅へ。
古い町並みが保存されている地区にある創業400余年の玉井醤本舗大三。
引き戸を開けるとそこは江戸時代のよう。
このお店の玉井醤(金山寺味噌)は、開祖 大阪屋三右衛門がその製法を「一子相伝」として伝承したもので、昔ながらの手造りにより製造しています。
せっかく来たので、貴重な金山寺味噌をお土産に買うことにしました。
一口試食させてくれました。
金山寺味噌は、なめ味噌の一種で、調味料として使うのではなく、おかずとして食べる味噌です。大豆と麦に麹、それに塩を加えて仕込まれます。
そこに細かく 刻んだ茄子や瓜、紫蘇、生姜を混ぜ合わせ醸造します。
槽を密閉してから8~10ヵ月熟成させ、金山寺味噌ができあがるのです。
その大きな槽から金山寺味噌を掬って袋に詰めてくれます。
100gから購入可能。
お土産ゲット。
家飲みのいいアテが手に入りました。
更に古い町並みを探索します。
天保12年創業170年余の歴史を持つ角長。
湯浅醤油の老舗です。
本店の中。
濁り醤という最近一押しのお醤油をお土産にいただきました。
そのままでも煮炊きにもよく合うとのこと。
向かいの職人蔵は資料館として公開されています。
工場見学が大好きな私は、覗いてみることにしました。
角長職人蔵は、慶応2年に建った80平方米の仕込蔵で、道具類は全て醤油製造に使用された器具が保存されています。
約100年前の醤油蔵にタイムスリップです。
もう一つ資料館がありました。
こちらは新館。
いずれ消えてゆく醤油づくりの器具を個人で集め残す事が、昔ながらの作り方で昔ながらの味を残すことと同じくらい重要な湯浅醤油職人の役目だという、当主の考えだそうです。
ツーリングの締めくくりは毎回温泉での命の洗濯。
今日は有田川温泉 光の湯へ。
源泉はPh8.7のアルカリ性ナトリウム-塩化物温泉。
日帰り湯ですが、隣にビジネスホテルがあって宿泊も可能。
マッサージや飲食コーナも充実していますが、健康ランドのような落ち着きの無さはありません。
露天風呂もあります。
寝転がれる畳スペースもあって、夏は気持ち良さそう。
公式HPから |
41℃の温泉と冷泉(28℃)を交互に浸かることで血行が良くなり、新陳代謝が促進されます。
しっかり体の芯から温まり、お肌もツルツルです。
公式HPから |
湯上がりはもちろんコーヒー牛乳。
たっぷり一日楽しみました。
春がもうすぐそこまで来ていることがわかって少し嬉しくなりました。
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