今日は残業で20時になりました。
どうせ行きつけの飲み屋にも間に合わず、かといって何か食べて帰りたいと思い、ずっと宿題になっていたお店でラー活することにしました。
1年前に銀座のクラブが犇めく見番通りにオープンして以来、ずっと気になっていたのですが、終夜営業なので今日のような日こそ訪問にピッタリ店です。
華やかなネオンが煌めく通りは、まだ宵の口とあって、強めの香水をつけたお姉さんたちの出勤時間。
立ち並ぶ雑居ビルの一階にある「銀座らぁ麺 しら石」。
うっかり通り過ぎてしまうほど目立たないお店です。
営業時間は月~金の11:30~翌朝6:00。
銀座のこの場所ですから、サラリーマンのランチから宵の口の同伴出勤、お姉さんとのアフターまで幅広いニーズに応える営業時間です。
もちろん私のような残業メシも。
看板に英語表記があるのは、御多聞に漏れずインバウンド観光客も食べに来ているのでしょうか。
20時過ぎにお店に着いた私は行列の先頭でしたが、満席。
先に食券を購入するように案内されます。
この券売機は現金のみ対応。
店内入口脇の券売機で特製昆布水つけ麺を購入。
いわゆる全部入りです。
店内に案内されたのは約10分後。
5席のカウンターの端っこの席でした。
私の隣は出勤前のお姉さん、その隣は同伴、反対の端っこはサラリーマン。
そして入口脇の二人掛けのテーブルはお姉さん同士が出勤前の腹ごしらえ、という実に銀座の宵の口らしい複合的な客層です。
目の前にはこだわりの口上が書かれたプレートが置かれています。
それを読んでいると、目の前で美味しそうな麺が茹で上がり、しっかりと冷水で締める様子が見えて益々期待が高まります。
着席して7、8分で特製昆布水つけ麺が出てきました。
菅野製麺所の特製麺は艶々としています。
美しく折りたたまれ、その上にこだわりの具材がのっています。
国産豚バラ肉とレア豚ロース、太切りのメンマ、味玉。
そこに薬味のスダチのスライスと穂紫蘇がのったプレゼンス。
醤油色ベースのつけ汁は黒褐色。
最近主流の豚骨魚介系とは一線を画すもの。
焼きネギがたっぷり入っています。
さっそく麺を手繰ります。
最初はつけ汁を使わずに、昆布水だけで頂いてみます。
昆布水は数種の調味料と鰹一番出汁に羅臼昆布、根昆布、真昆布、がごめ昆布をあわせてじっくり寝かせて作られたもの。
一方菅野製麺所の特注中太麺は、国産中力粉使用。
番手12の太さは小麦の風味がしっかり感じられ、熟成多加水麺ならではの滑らかなツルモチ感も実に旨い。
そのまま昆布水だけで食べてしまいたい衝動にかられますが、つけ汁に潜らせます。
鴨と大山鶏と水だけで炊き上げた鶏清湯スープは、鶏の旨味とともに、醤油のキレを感じるエッジの立ったつけ汁。
上州岡直三郎商店の「生揚げ醤油」は諸味を搾ったままの醤油だそうで、これに湯浅の角長醤油や数種の醤油を配合し、醤油の旨味が際立つスープとなっています。
昨今主流の豚骨魚介系とは、明らかに一線を画すスタイルがユニークですが、この方が昆布水つけ麺を引き立て、上手く両立しているような気がします。
アクセントで幅広太麺が一本入っています。
これも頂きます。
最近のラー活ではぬるいスープが続いてちょっと残念でしたが、ここは鶏油でつけ汁にしっかり膜を張っているので、最後までアツアツで楽しめそうで嬉しい。
レア豚ロースや豚バラ肉チャーシューとも一緒に食べ進みます。
チャーシューのクオリティも高い。
味玉はアマダ東京のマキシマムこい卵を使用。
パプリカ等を配合した、アグリテクノの独自配合飼料を与えることで、鶏の健康を保ち、黄身の濃さを極限まで高めた卵とのことで、その卵黄の濃さは相当なもの。
麺量はデフォルトでも結構あり、終盤はかなり苦しくなってきます。
それでも美味しい昆布水のお陰で完食。
もちろん昆布水も残さず頂き、最後はつけ汁を少し垂らして完飲です。
相当満足度の高い今日のラー活。
こんなに旨いなら、もっと前からここで残業メシを食べるべきでしたが、お店の様子もわかったし、新橋駅からもさほど遠くないので、また会社の帰りに来てみます。
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夜総合点★★★☆☆ 3.6