2015年2月20日金曜日

週末のお楽しみはひとり酒。与力町「竹うち」で思わぬ話を聞いた後、旨い肴でゆるりと飲んだでからいつもの止まり木「ホワイトラベル」で仕上げ

待ちに待った金曜日です。
今週はなんとなく落ち着かない一週間だっただけに、この日が待ち遠しく感じられました。

そんな週末のお楽しみはひとり酒。
仲間とワイワイ飲むのも良いですが、私は基本的には一人が大好き。
自転車やバイクのソロツーリングが好きなマイペース、マイ・ウェイ派なのです。


相変わらず満席の大繁盛。
私は予約してあったカウンター席に身体を滑りこませました。
まずは生ビールで喉を潤してから、組み立てを考えます。

すると奥さんが、とある方の名刺を持って来ました。
「この方が、是非キャノンデールさんにお渡しくださいと言付かったんです」
もちろん存じ上げない方ですが、奥さんによれば、私がこの店に通いだしてブログを書く前からの常連さんだそうで、お勤めが西天満ということもあって私のランチスポットもかぶる所があるそうです。
年齢も私と近そうでした、と奥さん。
そこまでなら、今までもよくある話だったのですが、その名刺の裏に付箋で貼られていたメモに驚きました。
私の実家、枚方の同郷で中学校が同じだったのです。
ブログを丹念に読めば、確かに私が枚方出身だということはわかるでしょうが、同じ中学とは意外でした。
奥さんに私の名刺もお渡しし、
「機会があれば是非ご一緒しましょうとお伝え下さい」
と頼みました。


暗記するほど見慣れた黒板ですが、時々季節に応じた入れ替わりがあるのです。
既に横棒で消されている料理もあります。
活きのいいネタを出すために仕入れを抑えているので、品切れも早いのです。


とりあえずおでんを摘むことにしました。
厚揚げ大根


実によく味が滲みています。
ここのおでんは出汁の加減が絶妙で、専門店より旨いかもしれません。


春の訪れを感じる一品がありました。
えんどう玉子とじ


豆の甘さが感じられます。
春もすぐそこまで。


赤霧島
もちろんロックで。


やっぱり今の季節はかき。
バター焼きとホイル焼きの違いをご主人に聞いてみました。
「バター焼きはフライパンでバターと醤油で焼くんです。ホイル焼きはポン酢味なんです」
甲乙付け難いですが、今日はバター焼きにしました。
香ばしい香りがカウンター越しに私の鼻をくすぐります。
出てきたかきバター焼きを見ておもわず唾を飲み込みました。


素晴らしい色艶。
そして香り。


かきはシーズン終わりが一番肥って美味しいと聞きました。
まさに今こそが旬の中の旬。


マヨネーズも添えられていたので、それも使ってみました。
醤油バターマヨ。
完璧な組み合わせです。


黒板に毛がに酢と書いてありました。
「それって自分で剥くんですか?」
と尋ねると
「いえ、剥いてお出しします」
とご主人。
それはありがたい。


剥くのも楽しいのですが、この山をガブっと食べるのが嬉しい。


生姜の入った三杯酢で。


高野しいたけ
私の好きな定番メニューです。


とにかく出汁が旨いので、煮物は間違いありません。


締めはあじ炙寿司
今日は人気の冬の定番、鯖棒寿司がなかったのでこちらにしました。


さっと炙って、皮はいい塩梅に焦げていますが、中は生。


醤油にちょっと浸けて。
最高の贅沢。
そこらの寿司屋より間違いなく旨い。


今日は締めにかす汁も頼みました。
まだまだ寒い大阪、温かいものが恋しくなります。


週末のひとり酒を締めくくるに相応しい顔ぶれです。


野菜も鮭もたっぷり。
そして酒粕もたっぷりです。
締めのつもりで飲むかす汁で、また酔いそうな位です。


ご主人は料理を作り続け、奥さんは注文を聞いたり、料理の上げ下げで店内を忙しく動きまわっています。
若いご夫婦ですが、とてもしっかりしていて、いつ見ても好ましく、微笑ましく思えます。
阿吽の呼吸で店を切り盛りするご夫婦の絆を感じるからです。
私がこの店に一人で来るときは誰とも話したくない時なので、忙しさゆえに適度に放っておいてくれるのも私にはありがたい限り。
時計を見ると、もう2時間以上飲んでいます。
そろそろ河岸を変えることにします。



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竹うちからホワイトラベルまでのわずかな距離も、寒さが身にしみます。
週末には雨が降り、暖かくなるとの予報ですが春はまだ遠く感じます。

ドアを開ければ、空席で手持ち無沙汰のスタッフのKさんがカウンターの中に一人。
ゆるりと飲みたい私には、それもまた良し。


しばらく彼と話していると、初めてと思われるお客さんが10人団体さんでいらっしゃいました。
Kさんは乾杯用に色んな物を一人で作らなくてはならずてんてこ舞い。
私はスマホをいじりながら、ゆっくりとハイボールを舐めます。
さっき竹うちで食べ過ぎて、大好物のタマゴサンドすら食指が伸びません。


その団体さんは見事に一杯だけで解散。
再び店に静寂が訪れました。
「次のお客さんが来るまではつないであげないとなぁ」
と思っていましたが、一向に訪れません。
今日は常連さんたちも、いつもと違う動きをしているのでしょうか。
いつの間にか時計は23時半。
今宵のひとり酒は5時間。
さすがに眠くなりました。
Kさんには申し訳ないけれど、今日は引き上げることにしました。



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「南森町あのカレー」プロジェクトの北新地店は「深夜食堂 北新地店」のヤドカリ営業。あの「ハチ」の味を真剣に再現しようとするプロジェクトの今後に期待

南森町の伝説の辛口料理ハチが閉店して3年。
私の大阪転勤直後に閉店したため、食べることは出来ませんでしたが、大阪のB級グルメ仲間からその話はよく聞かされました。

その伝説のハチの激辛カレーに極めて近いカレーを出す店が、まさにその南森町のかつての店と同じビルの二階に出来たと聞いて、その隠れ家居酒屋あいまいを訪れたのは昨年11月のこと。 
その時、この南森町あのカレーは有志のプロジェクトとして進行しており、限定店舗で販売を始めたと知りました。

最近北新地でも営業を始めたと聞き、私と同じく南森町に住む大食いの若手M君を誘ってその店を訪ねました。
場所はあの深夜食堂 北新地店


奇しくも最近マイブームのカレーラーメン旬彩堂と同じビルです。


幟がでています。


階段を上がって二階へ。


狭い店は6人も入ればいっぱい。


ヤドカリ営業ですから、店内はその深夜食堂のまま。


「酒類はお一人様三十本(三十杯)まで」という洒落た注意書き。


この店がヤドカリ型だとわかるのは、この小さなメニューだけ。


元のハチを知るM君は
「なんだか思い出して全身の毛穴が開いてきました」
といいつつ
「思いっきり大盛にしてください」
と注文しています。
私は普通盛で。
「肉増しはできますか?」
「すいません、やってないんですよ」
と店主。


出てきました。


このなんとも言えないビジュアル。


ドロドロのカレーには謎のスパイスが。


生卵をトッピング。


カウンターにはお馴染みの人参のピクルスが大量に。


お皿にのせて、準備は整いました。


生卵を崩す前にデフォルトで。
南森町のあいまいで食べたものよりはマイルドな気がします。
「あちらの方が辛くしてあるんですよ」
と店主。


カレーの真ん中に窪みを作り、生卵を投入。


スプーンで崩します。


思ったほど激辛ではないので、生卵を入れるとかなりマイルドになります。


着々と食べ進みます。
隣のM君は超大盛を頼んだのに、既に私を抜かす勢いです。
「大して辛くないな」
と思って舐めてかかっていたら、次第に胃に痺れがきて、頭皮から汗がじんわり出てきました。
やはりハチラーたちが開発したレシピだけのことはあります。


普通盛とはいえ、それなりのボリューム。
このあたりから苦しくなってきました。


もう一息です。


寄り切りました。
完食です。


個人差はあるでしょうが、この程度の辛さなら大丈夫。
旨味もあってなかなか美味しかったので、ローテーションに入れることにしました。
もっと辛口や肉増しなどができれば、尚良いのですが。




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深夜食堂 北新地支店カレーライス / 北新地駅西梅田駅梅田駅(阪神)

昼総合点★★★☆☆ 3.3