2021年12月16日木曜日

立石ハシゴ酒③ コロナ禍を挟んで二年ぶりの「餃子の蘭州」。絶品水餃子と紹興酒と老龍口で轟沈して乗り過ごし


二軒目の「ブンカ堂」はとても良いお店でした。
本当は魅力的なつまみを頂きたかったのですが、今日の締めである「蘭州」の絶品水餃子のために、胃袋を空けておかなければなりません。


蘭州は、駅前再開発の影響で移転は前から決まっていたのですが、なかなか物件が決まらなかったと聞きます。
ようやく駅の近くに移転オープンとなったのですが、時はまさにコロナ禍始まりの2020年3月。
大変な時期の船出となりました。
私もずっと訪問することが叶わず、今頃訪問とは、自称愛好家として恥ずかしい限り。


前のお店より気持ち広いスペース。
カウンターの向こうの厨房も少し広くなりました。
L字カウンター、奥にはテーブルというレイアウトも同じで、旧店に来たようなデジャブ。
変わらぬメニューに、懐かしさを覚えます。


もちろん紹興酒から。
すでに下地は十分過ぎるほど出来上がっています。


水餃子が出来上がるまで、烏龍茶玉子をつまみます。


別名「恐竜の卵」とも言われるユニークな料理ですが、台湾のコンビニなどでよく見かける庶民的なもの。


そこへ水餃子が到着。


うっかりしていて、香菜を載せてもらうのを忘れていました。
お母さんに二度手間をかけてしまい、申し訳ない。


これまた手間ですが、香醋を出してもらいました。
この組み合わせがベストなのです。


もちろん、紹興酒が一杯で足りるわけがありません。
お母さんから
「大丈夫?」
と聞かれますが
「大丈夫ですよ!」
と答えます。
きっと酔っているとわかったのでしょう。
既に相当なアルコール量が私の体内に注入済み。


「やめておいたら?」
と釘を刺された老龍口
高粱から作られた高アルコール度数の蒸留酒は、いつも私を成田まで連れて行ってくれる導眠剤。
しかし、これを飲まないと、蘭州に来たという気持ちになれないのです。


お土産を豪気に4人前頼みました。
家族が晩ご飯で当てにしているからです。
ご一緒頂いたNさんと別れて、京成線に乗り込みましたが、気が付けば成田。
晩ご飯どころの時間ではありません。
スマホには息子たちからの着歴が。。。
私の手には蘭州のお土産餃子がしっかりと握られていました。

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餃子の店 蘭州餃子 / 京成立石駅青砥駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7

立石ハシゴ酒② 立石に新風を吹き込むニュースタイルのコの字ダイニングバー「ブンカ堂」でヴァンナチュールの赤ワインフルボトル

 

「宇ち多”」の口開け気分を楽しんだ私の今日のもう一軒の狙いは、すっかりご無沙汰している「餃子の蘭州」
しかし、蘭州の開店は17時。
まだ1時間弱ありますので、地元のNさんのご案内で中継ぎのお店に向かいます。
踏切を渡って、再開発が進む駅の北側へ。
不定休がちな蘭州が仕込み中なのを確認し、お母さんに
「後で来ますから」
と声をかけて更に北へ。
駅の近辺でしか飲まない私には、馴染みのないエリアです。


歴史を感じる店が多い立石で「キリっとした佇まい」を見せるお店が目の前に現れました。


ブンカ堂
今飲んできたばかりの立石の象徴「宇ち多”」から贈られた暖簾が、この店が只者ではないと感じさせます。
Nさんの解説によれば、店主は、かつての二毛作丸忠で切り盛りをしていた方が独立したそうで、「贈 立石仲見世 宇ち多”」の暖簾の重みもわかろうというもの。
もちろん私もかつて何度か二毛作や丸忠を訪れたことがありますが、店主の顔の記憶は恥ずかしながらありません。


シンプルなエクステリアながらも、主張を感じる店構え。


店内は古典居酒屋の基本、コの字カウンター。
しかし、中は店主一人が辛うじて通れるほどの狭さ。
細長い店の構造を逆手に取って、あえてコの字にすることで、店主とはもちろん、お客さん同士の距離感もグッと近くなるという効果もあるようです。
Nさんは酒場で人と仲良くなる天才なので、今日も周囲のお客さんとご挨拶を交わしています。
もちろんご時世柄、アクリル板越しではありますが。
見上げるとアルコールのメニューが黒板に書かれています。
純米酒とヴァンナチュール(自然派ワイン)の揃えに力を入れているようですが、もちろん立石の飲兵衛の好みに合わせて全方位の構えです。


Nさんと店主のお薦めに従い、国産の自然派赤ワインをボトルで。
二人とも飲兵衛ですから、中継ぎの店ではありますが、グラスよりも良いでしょう。


ラベルを見ると、長野県高山村FUKUIHARAという銘柄。


乾杯です。


メニューをチェック。
いかにもお酒に合いそうなラインナップ。
居酒屋なのでしょうが、お料理が美味しいと評判だと聞けば、ダイニングバーと呼びたくなります。


そして、お刺身も充実。
まさに店主の個性が具現化したニュースタイル。
しかし、今日はこの後蘭州が控えていますので、我々はワインバー的な使い方をさせてもらいます。
そんなフリースタイルが許される居心地の良さは、一見の私も感じることができます。


突き出しは湯葉。
クリーミーな洋風に仕立てられています。
細かい所まで気を配っているのが、突き出し一つからもわかります。


サクッと飲んで出ていく人、店主と会話を楽しむ人、お客さん同士でトークが弾む人。
きっと店主の人柄と店の雰囲気が、お客さんのリラクゼーションにもつながっているのでしょう。
立石の奥深さと広がり、そして温故知新を実感した、楽しいお店でした。
次回は、お料理を頂きたいと思います。

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ブンカ堂居酒屋 / 京成立石駅青砥駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5


立石ハシゴ酒① 「宇ち多”」に初めての「口開け訪問」。1時間並んで、いつもはお目にかかれない部位も堪能できた幸先の良いスタート

 

緊急事態宣言明け二度目の「宇ち入り」
今日は地元の友人Nさんがご一緒してくれます。
仕事を早上がりして、14時に京成立石駅で待ち合わせ。
「宇ち多”」は原則14時開店ですが、既にディズニーランドのような行列が出来ていますから、実際に入店できるのはずっと後。
とは言え「口開け」気分が味わえたのは初めてです。
鍋のあるオモテに一団がいます。
ウラには長い行列が二集団。
最後尾を確認し、並びます。
一回転目に入れる人だけがオモテにいて、ウラが二回転目以降という仕切りのようです。
そのウラの二集団もお店の向かい側が先で、お店の入口に接している側が後。
整理員がいるわけでもないのに、整然と並ぶお客さん。
常連さんがほとんどでしょうが、中には常連さんに連れられた初めての方もいるでしょうから、さぞかし驚かれたことでしょう。


並ぶこと1時間10分。
一人なら退屈したでしょうが、Nさんがご一緒してくれたおかげで、立石事情などを色々伺っているうちに、順番が回ってきました。


狭いナカ席に案内されました。
まずはビールで乾杯。
時刻は15時12分です。
夕方か閉店前しか訪れたことが無い私。
今日は日頃お目にかかれないものが食べれれるかと思うと期待が高まります。


煮込み白いとこ取れますか?」
と尋ねます。
「黒いとこ以外でもいいよね?」
と言って持ってきてくれました。
ハツモトも入っていて、嬉しい。


「ボイルは何がありますか?」
「だいたいあるよ」
という抽象的な返事。
ならば、タンレバから始めましょう。
お酢かけで。


ビールの次は、もちろん梅割り


シンキを頼む声が聞こえます。
まだありそうなので、我々もオーダー。
テッポウコブクロが一本ずつ。
これは初めてのご対面です。


「お新香食べますか?」
とNさんに尋ねると
「私は、ダイコンだけが好きなんです。お酢をかけないで」
ダイコンショウガノッケテ


梅割りの二杯目は辛目で。


カシラも早めに無くなる部位。
私はで頂くのが、好き。


狭いテーブルにお皿も積み上がってきました。
コロナも落ち着き、早い時間から並んでようやく旨いもつ焼きにありついた人たちは、ついボルテージが上がりがち。
お店から時々「静かにして」と注意が入るのは、コロナ対策はもちろんですが、そもそもこの店の掟。


三杯目の梅割り甘めで。
この順番が私の最近のルーティンです。


ナンコツ塩
これはNさんのお気に入りです。
遅い時間には無いので、これも私には希少部位。
宇ち多”は、一人で行くことがほとんどなのですが、一人だと頼まないものを食べられるのは、連れがいるからこその楽しみ。


「味噌をひとついきましょうよ」
と私が水を向けます。
アブラ少ないとこ味噌で」
これが実にいい組み合わせで、二人とも大満足。
脂の柔らかさと旨味が、宇ち多”秘伝の煮込みの汁を纏って、実に美味。


もちろん締めはシロたれよく焼き
プリプリとカリカリの食感のコントラストが最高です。
タレとの相性も抜群。


入店からちょうど一時間。
お会計を済ませ、カバンを前に抱えてお店を出ます。
エンジンもすっかり暖まりました。

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宇ち多゛もつ焼き / 京成立石駅青砥駅
昼総合点★★★★ 4.0

2021年12月14日火曜日

ほぼ2年ぶりの「下町ハシゴ酒の会」再開はWithコロナで「一軒集中」。ハシゴ酒気分に浸れる膨大なメニューの下町酒場 清澄白河「だるま」で開店から閉店まで

 


ようやく、この日がやって来ました。
毎月恒例だった「下町ハシゴ酒の会」が、コロナ禍で中断したのが2021年2月。
1年10ヶ月ぶりの開催です。
永久幹事の私が選んだのは清澄白河の「だるま」


住所で言えば江東区三好。
深川の下町の良さが残る街の一角にあります。


地元の皆さん御用達の名店。
18時半で予約をしておきましたが、仕事が早く終わった私は、開店30分後の17時半にアーリーチェックイン。


下町酒場の基本、コの字カウンターとその奥の厨房。
女将さんをはじめ、ホール係の女性陣の接客も柔らかくて心地良い。


吉田類も井之頭五郎も、松岡昌宏と博多大吉も訪れたお店ですが、そんな気どりもなく、いつ行っても、ゆったりとした時間が流れています。


メディアに取り上げられるのは、その雰囲気のみならず、80種類とも100種類とも言われる膨大な短冊とホワイトボードのメニュー群。
もちろん、どれも下町価格で美味しいとくれば当然のこと。


今日の会が楽しみ過ぎて、1時間も早く来てしまいました。
小上がりに取ってくれていた予約席に上がり、サッポロ黒ラベルをチビチビと飲みながら、0次会をスタート。
改めてメニューを確認し、組み立てを考えます。


ホワイトボードだけでも、いったい何種類あるでしょう。
これだけのバラエティがあれば、一軒でもハシゴした気分になれる、Withコロナ時代の「ハシゴしない、ハシゴ酒」という私のニューノーマル企画です。


12月に入って、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。
鍋も良さそうです。


18時過ぎに、Tさんが到着。


追いかけるように、I君も。
ほぼ2年ぶりのリアル再会を祝し、連続乾杯。


S君は少し遅れるというので、立ち上がりのオーダーを入れます。
もつ煮込み


海鮮が旨い店なので、刺身盛り合わせはマストオーダー。
ブリマグロ中トロしめ鯖ツブ貝にしました。


ワカサギ唐揚も。


私はビールからホッピーに切り替えます。


いつもので。


Tさんが頼んだ高清水生酒を分けて、乾杯。
早くもチャンポン三種目目。
ハシゴ気分も盛り上がります。


約束の時間に10分遅れでS君が到着し、1年10か月ぶりの「下町ハシゴ酒の会」再開の乾杯。
そういえば、最後の飲み会は上野御徒町でした。


メンバーが揃ったところで、本格的に料理を頼みます。
「孤独のグルメ」で一躍人気メニューとなったポパイベーコン
えのきが良い仕事をしています。
たまご好きの私には、半熟の炒め加減も堪りません。


ハムカツ牛タン焼き
なんでもあるのが、嬉しい。


テーブルの上が料理で埋まると、ボルテージも上がります。


更に、カキフライ大肉野菜炒め


ほぼ2年ぶりの再会とあって、募る話で盛り上がります。
やっぱりリモートと違って、リアルは実に楽しい。


私はナカをお代わり。
かなりいい感じになってきました。


ここからは大食漢のI君の独壇場。
例によって、いつの間にか色んなものを頼んでいます。
アジフライもつピリ辛炒め


私は、もちろん厚焼玉子出し巻きを頼みます。
これだけは、外せません。


フライドポテトは皮付き。


アルコールはホッピーから酎ハイに切り替えます。
本日4種目目。


なす一本漬け
I君が頼んだに違いありません。


会話が弾めば喉も乾きます。
酎ハイを水代わりに飲んで、渇きを癒すデンジャラスな展開。


そろそろ締めにかかります。
エビグラタンオムライス
洋食屋で締める気分のエアーハシゴです。


たっぷりのケチャップが嬉しい。


アルコールは酎ハイから5種目目の緑茶ハイにチェンジ。
緑茶なら酔いが覚めるだろうという浅薄な考え自体、既に相当危険水域に入っている証拠です。


私は全く頼んだ覚えがない、お新香盛り合わせ焼ビーフン


お腹はいっぱいですが、お酒は入ります。
芋焼酎ロックとチェイサーでラストオーダーとなりました。
0次会から4時間半、和洋中の料理と6種類のアルコールで、ニューノーマル時代のエアーハシゴ酒を堪能。
S君とTさんの昇任祝いを兼ねた、2年ぶりの「下町ハシゴ酒の会」は、皆も大いに楽しんでくれたようで、永久幹事の職責を無事果たせました。
後は、乗り過ごさずに帰れるかどうかが、本日最後の最重要ミッションです。


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だるま居酒屋 / 清澄白河駅菊川駅森下駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7