飲み友達のAちゃん、Kさん、Mちゃんの3人に、私の大好きな居酒屋を引き継ぐ企画。
19時頃、というゆるい待ち合わせの0次会からスタート。
もっと早くから通えば良かったと後悔している、立ち飲みの西海酒販。
ドアを開けてびっくり。
超満員なだけでなく、今までにない盛り上がりで、チェーン居酒屋のような喧騒です。
とりあえず、生ビールでご常連さんや、初めての方も交えて、わけもわからぬまま乾杯です。
厨房は、ご常連が店主を手伝っています。
そんなところも、この店の良さ。
あまりの賑わいに、先に来ていたAちゃんも驚いています。
私と同じテーブルには中国人の若い男性。
どこで調べてくるのか、驚きです。
ふと見ると、英語のメニューも貼られています。
角打ち文化もすっかり国際的になりました。
あまりにも厨房が忙しく、ご常連は自己申告でお酒を冷蔵庫から出してセルフサービス。
すでにマイナス1次会で5杯飲んで上機嫌のKさんが合流。
高知の純米吟醸 南で乾杯。
ここに来たら必ず頼むスガスペ。
最後の思い出にオーダーしました。
玉子焼きのフライパンで作るウインナー入り目玉焼き。
塩胡椒とカレーパウダーが決め手。
エンジンも暖まりましたので、居酒屋に向かうことにします。
残業のMちゃんとは現地集合。
厨房に顔を出し、ご主人やお手伝いしている常連さんたちにお別れのご挨拶。
お会計を払おうと壁に貼られた私の伝票を見ると「キャノンデール」と書いてありました。
なんだか、嬉しくなりました。
紹介したい居酒屋とは、東天満の美尋。
この店は小上がりもありますが、鍋宴会でもない限り、カウンターがいいのです。
目の前の大皿料理や、ネタケースの魚を物色しながら、その日の組み立てを考えるのが、酒飲みには、なんとも楽しいのです。
見事な手際で美味しい料理をスイスイと作りながら、軽口を飛ばすマスターと、それに絡む常連さんたちとの掛け合いが楽しくて通った4年間でした。
ビールは先ほど西海酒販で飲んだので、私は焼酎のロックからスタート。
KさんとAちゃんにおばんざいを選んでもらいました。
最初はスパサラ、肉じゃが、ほうれん草から。
Mちゃんはまだ残業のようです。
3人で乾杯。
いい感じのスタートです。
白エビかまぼこがありました。
富山湾の名産、白エビを使ったかまぼこは、マスターの出身富山の名物。
ほのかな甘みを感じる絶品です。
昨秋の北陸ツーリングを思い出しました。
もう、あんなに楽しい旅の数々は、東京に戻ったら出来ないでしょう。
ようやく残業のMちゃんが到着。
4人で乾杯です。
メンバーが揃ったところで、マスターお任せのお造りの盛り合わせ。
もちろん四切れずつ。
ブリが旨い。
「今年は暖冬で、富山湾に寒ブリがあんまり上がらんのですわ」
とマスター。
萬歳楽 剱に目を付けたKさん。
皆で飲むことにしました。
またまた乾杯。
最近私も日本酒づいています。
「ちょっと食べてみて。何の肉が当ててくれますか?」
とマスターが茶目っ気たっぷりに出してきたのは、何かのシチュー。
ジビエのようです。
「鹿なんですわ。吉野で朝撃ちの小鹿の太ももなんです」
私はジビエは何でも好き。
北陸ツーリングで、富山岐阜県境の山奥で熊肉を食べたのを思い出しました。
日本酒が止まりません。
引越準備の疲れもあって、酔いが回るのも早いようです。
ネタケースの牡蠣が気になります。
メンバーも皆牡蠣が好きだというので、かき酢。
やっぱりこれ。
「天ぷらにしましょか?」
とマスター。
カキフライはポピュラーですが、天ぷらはありそうでありません。
私も、先月日生の割烹で食べたのが、お初な位。
フライだと洋食っぽくなりますが、天ぷらは和。
これだと日本酒にもよく合います。
Mちゃんは、目の前のハラミが気になっているようです。
皆に聞いてみると、実は同じ考えだったよう。
牛ハラミ焼。
私はとうとう食べる機会がありませんでしたが、豚カツや豚しゃぶ鍋も絶品だと聞きました。
日本酒の杯は重なります。
何を何杯飲んだのかも、もうわからなくなりました。
「ハムステーキって気になるなぁ」
というKさんとMちゃん。
「金沢の天狗ハムですわ」
とマスター。
これは実に旨そうです。
水と塩に拘ったという名品。
肉の旨味を感じる逸品です。
楽しい飲み友達と来れた大満足のラスト美尋。
4人だったおかげで、色んな料理を心置きなく食べることができました。
もちろん、お世話になったご常連の皆様にもお会いすることができ、最後のご挨拶をすることができた、とても良い夜でした。
もちろん、お世話になったご常連の皆様にもお会いすることができ、最後のご挨拶をすることができた、とても良い夜でした。
仕上げはもちろんホワイトラベル。
ついに今日がラスト訪問です。
もう23時を回っていますが、ドアを開けると、いつもの見知ったメンバーが。
今日来ることはマスターに伝えてあったので、それで待っていたくださった方もいるのかもしれません。
今日何回目か、もうわからない乾杯を。
思い出のハイボールです。
大好きなタマゴサンドも、ラスト。
電車の時間があるKさん、Mちゃんも帰り、お客さんも少なくなりました。
マスターからとっておきの送別ギフト。
KRUGの2000年。
マスターが大切にあたためていた一本を皆でいただくことになりました。
華やかな泡の弾ける音。
テンションが上がります。
私のグラスは、特別。
素晴らしいシャンパンの味が、更に引き立ちます。
何度も何度も、親しくしてくれた友と乾杯。
一緒に記念写真も撮ってもらいました。
深夜組のYさんから、素敵な贈り物。
華やかなボトルにお祝いの意味が込められています。
この2か月、本当にたくさんの人にたくさんの送別をしていただきました。
4年前には、誰も知らなかったこの街で出来た、大切な友。
初めてこの店のドアを開けたのは、転勤後一か月が過ぎた2012年2月14日。
バレンタインデーだったので、記憶も鮮明です。
その時に頼んだのがギネス生。
元々好きなこのビールの生が飲める店というのは、毎朝通勤で通るときに看板を見て知っていました。
お世話になった本社の先輩が、役員に昇格するという嬉しい知らせを聞いた日に、一人祝杯を上げるべく、この店のドアを開けました。
こんな風に一人で東に向かってグラスを掲げたのが、昨日のことのようです。
2012年3月28日に初めて入れたボトルは、4年間でとうとう70本。
その数だけ出会いがあり、その数だけ思い出がありました。
もう一度ハイボール。
しっかりと自分の舌に、この味を刻み付けておこうと。
もう2時を回りました。
いつまでもここにいたい、という未練たらしい気持に踏ん切りをつけなければいけません。
まだ引越の準備も終わっていないのです。
お会計を済ませ、スツールを立ちました。
ドアを開け、表まで見送ってくれたマスターと固い握手。
店を後にしてマンションへと歩きます。
いつもと同じようでいて、いつもと全く違う帰り道でした。
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